NG間違っちゃった世界で   作:仙儒

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2話

 で、神経麻痺も無く、リハビリも特に苦なことなく終わった。

 晴れて退院となったわけだが、何でも恭介の家で退院祝いしたいとの申し出があった。別にそこまで気にすることではないと断ったのだが、どうしてもと言うので参加することになった。

 

 どうでもいいが、最初恭介と聞いてリトルバスターズかと思ったが特徴が似ても似つかないため違うと判断した。

 

 それに特に珍しい名前というわけでもないし。

 

 そのまま入口へと向かうと、恭介一家が待機していた。

 ご丁寧に花束まで持って。

 

「退院おめでとう」

 

 そう言って渡される花束に申し訳ないと思いながら受け取る。

 

「ありがとうございます。すいません、此処までしていただいて」

 

 そう言うと恭介のお母さんが恭介の命の恩人だし子供がそこまで気にするもんじゃないよ、との事。

 一応見た目は少年…、と思いたいが今の所発展途上どうしても女顔に見えてしまう。

 髪の毛が長いから余計にだ。

 

 そう思いながら車に乗せられる。

 

 

 しばらく世間話でもして情報を集めようとしたが、どこまで話しても話が分からない。窓の外に見えるのは外国を思わせるような風景ばかりだった。

 

 

 

 そして辿り着いたのは意外や意外、古い武家屋敷を思わせる外観だった。まぁ、周りは外国のデザインの建物ばかりだったからな。

 中に入るとFATEの主人公の家みたいだった。

 はなれがあって、蔵もある。庭も広いし、池もある。風流だな。

 

「さぁ上がって上がって」

 

 そう言われながら恭介のお母さんに手を引っ張られる。

 そのまま引っ張られるままに進んでふすまを開けると水色の髪の毛の子が居た。

 

「あ、おじさん、おばさん恭介に…、誰?」

 

 その声に恭介のお母さんがさやかちゃん来てたのね。何て言ってた。

 そのまま、俺が口を開く前に恭介のお母さんが俺の事を紹介してくれた。

 

「よろしくね」

 

 それだけ言っておいた。

 明らかに警戒してるさやかちゃん。

 この子もしかして、恭介が取られると思ってるのか?

 小さい時だったら誰にでもよくある話だ。

 例えば兄弟ができて今まで構ってくれていた両親は弟につきっきりになると弟に両親を取られたように思う。

 その心理だろう。

 

「大丈夫、恭介を取ったりしないよ」

 

 そう小さい声で言うと「本当に本当?」と聞いてくる。

 本当本当。そう言うが子供と言うのは疑り深い。それに繰り返される質問に全く同じ答えを繰り返す。

 この時怒ったりしたら大人の負けなので粘り強く納得がいくまで付き合ってあげる。

 最後の最後で、ゆびきりで約束して終わるまでに少々時間がかかった。

 

 ゆびきりが終わって皆の方を向くと恭介以外全員が微笑ましい物を見る目で此方を見ていた。

 見てたんだったら仲裁に入ってくれても良いんでないかな?

 そう思いながらご飯になる。

 こんばんは鍋らしい。

 

 良かった、寿司じゃなくって。寿司だったら食べられなかったからな。

 

 豪勢な鍋だった。

 蟹の足が左右どころか四方八方からでてるよ。

 蓋を開けるとホタテとか肉団子に魚に野菜。

 まさに北の鍋って感じ。

 

 

 今回のメインが俺であるからか、さやかちゃんに気が届いていないのを見て、さやかちゃんを膝の上に乗せる。最初こそ抵抗した物のすぐに大人しくなった。

 俺はさやかちゃんよりも頭一つ分大きいので、食べるのに支障が無かった。

 その後、俺の取り皿に取られたものをさやかちゃんが食べていた。

 さやかちゃん、どうでもいいけど綺麗にむきおわった蟹を食べるのはやめよう。

 お兄さん、蟹が大好物なんです。

 

 何て言えないまま蟹は綺麗にさやかちゃんに食われた。OTZ

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