恭介の両親に遅いから泊まって行けとの事になった。
最初からそのつもりだったんだろうに、口には出さないがそんなことを思っていた。
ご厚意に甘えることにした。
俺の私物は一通り見た。と言っても、見滝原に引っ越しをして来ただけと言う事しかわかっていない。明日記載されている住所の所に行く予定だ。
さて、見ず知らず、一体どこへ飛ばされたんだろうな。この世界は。
ボフッ!
これからの心配してるのに容赦なく顔面に枕がヒットする。
別段痛いわけでもないが、むっと来ない訳でもない。人が悩んでいる時にやったな~。
犯人であるさやかちゃんを捕まえてくすぐり攻撃をする。
さやかちゃんの降参の合図にて終わった。
さやかちゃんは大変満足そうである。
そう言えば恭介はしないのかと思い、聞いてみたところ、ヴァイオリンをやっているため、手を少しでも傷めないようにしてるそうだ。
好きな事をやってるとは言え、こういう遊びができないのはちと、可哀想だな。
そう思っていたら時計の針はもう九時を過ぎていた。
今日はこれでお終いにしないとな。
「さあさ、もう良い子は寝る時間だ、寝よう」
そう言うとやっぱりと言うか何と言うか、さやかちゃんがまだ眠くないもんと抵抗してくる。
こんな時にアスランの孤児院の経験が役に立つ。
二人を布団に入れ、なるべく小さな声でしゃべる。
明日やりたいこと、今日はどうだったか。生前ゲームで子守唄とされていた歌を歌い、それが歌い終わるころには二人とも夢の中であった。
そうして、ようやく一息つく。ちょっと起き上がろうとしてみれば、小さなさやかちゃんの手が服の袖をがっしり掴んで離さない。
困ったなと思いながら俺も明日の事は明日考えよう。
そう考えに至って寝室に横に成る。
次の日、二人は朝早く起きて、家を出ていった。
学校だ。
俺も二人を見送った後に、お世話になりましたと深々と頭を下げて恭介の家を後にする。
最初は送っていくと言われたが、流石にそこまでお世話になるわけにはいかない。
そうして身軽のまま、タクシーを途中で捕まえて、住所の書かれている所まで行くことにする。幸いカードを持っていたので大丈夫だろう。
住所の場所に付いたら唖然とした。
馬鹿みたいにデカい屋敷が一つ建っていた。
しかも、真新しいような状態で。
まぁ、何はともあれ探索だろう。そう思い部屋を片っ端から開けていく。
何処の部屋も同じデザインばかりだ。
結果から言おう。
ラクス・クラインの家ですわ、ここ。
キラが寝かされていた全面ガラス張りの部屋もあった。
その外にある薔薇園も存在した。
更に進むと湖があり、その前にはレノア・ザラと掘られた墓標が存在した。
こっちの世界でも死んじゃっているんだな、母上。
そんなこと考えて食堂らしき部屋に入ると長ーいテーブルの上に一枚の紙と宝石が置かれていた。
何々、
すいません、間違えて違う世界に飛ばしてしまいました。
しかも、トラックにまで轢かれるなんて、本当にごめんなさい。
この世界は魔法少女まどか☆マギカの世界です。
本当は少女じゃなきゃ魔法は使えないんですけど、今回はお詫びもかねてなのはの世界の理で魔法を使えるようしました。
では頑張ってください。
PS、お金は毎月入れるようにしますので安心して下さい。
通帳を取ってみてみるとゼロがいっぱい。
億とか軽く超えてるよ。
それにしても魔法少女まどか☆マギカ、か?確かみんな不幸になるって言う世界だっけ?
生前親友が僕と契約して魔法少女に成ってよと言うセリフをよく耳にしたな。
後、マミったね。
どちらにしろ報われない者達ばっかりだってことだけは知っている。
確かインキュベーター、略してキュウベえが全ての元凶だったはずだ。
取り敢えずそのキュウベえだかせんべえだかの事に注意しよう。
次に宝石に意識を向ける。名前はセイバーらしい。あのキラにダルマにされてろくに活躍できなかったやつね。でもあれはキラだったからとか性能の差等があった。
今度こそ活躍して汚名返上と行こうぜ、なセイバー。
「俺の名はアスラン・ザラだよろしく頼む」
そう言うと数回光ったのち、
「セイバーです、私は貴方が望む力と成ります」
女性AIがそう答える。
この声、何処かで聞き覚えがあるような…、