NG間違っちゃった世界で   作:仙儒

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6話

 魔力反応を感知したのでセイバーで急行したら、飛行機の羽の部分に黒い塊が刺さっていた。

 触れてみると一瞬でメルヘンな世界に飛ばされた。

 別にセイバーの能力を持ってすればこのヘンテコメルヘンな空間は抜け出す事は容易だ。

 だが、この世界に居る”魔女”と言う存在と一度戦ってみたかったのだ。放って置くと不味い事が起こるであろうことも承知している。

 

 杏子と違うが元は同じ”魔力”だ。通じない道理はない。

 

 変形して高速で移動しつつ動き回る変なのを一匹も残さず撃ち落とす。

 

 最深部と思われる所に何か、世間が芸術と認めれば芸術と言われるであろう、ピカソとかの絵に出てきそうな変な奴。

 だが、見た目に左右されない。こいつが魔女だと言う以上、さっきの奴らよりも強いのは考えるまでもない。

 

 それにしても気持ち悪いな。

 

 そう思っているとメルヘンな鋏が俺を切り裂こうと迫って来る。

 

 変形を解除して背中のアムフォルタスプラズマ収束ビーム砲を放つ。

 鋏やヘンテコな奴らを一掃する。

 

 それに苛立ちを示したのか魔女は声にならない悲鳴を上げて激昂した。

 

 ツタが、鋏が迫ってくる中、両肩にマウントされたヴァジュラビームサーベルで一気に切り裂いて空間を支配する。

 

 そこに立ち、シールドを拾いながら止めにありったけの魔力を込めたアムルフォルタスプラズマ収束ビーム砲二門が火を噴く。

 

 魔女はなすすべもなく沈黙した。

 

 すると、何か黒い禍々しいアイテムが出て来たので、セイバーに頼んだ。

 

 此方の世界の事についてはセイバーの方が詳しい。詳しい方に持たせておくのが安全だろう。

 結界が解けると不味い状態だった。

 結界に入っていた時間と外の時間は=なのだ。

 

 魔女の結界の印が変な所に付いていたため、そこから翼に亀裂が入ったのだ。

 

 そうして翼の一部がもげた状態で着陸しようとしているが、無理がある。

 

 絶望にあふれる声の中で、俺は通信回線に割って入る。

 

「諦めるな、最後まで生きる努力をしろ!」

 

 そう言うと左右の羽をビームサーベルで斬り落とした。

 

 

 緊急着陸の際、飛行機の先頭部にて出力最大でスラスターを付加し、そのまま、ただ一心に止まれとまれ止まれと心の中で叫び続ける。

 余り力を入れすぎるとコクピット部分がつぶれてしまう。

 

 飛行機が止まった。

 滑走路のギリギリのところで、それに安堵の深いため息をした後、少し上空へ上がり、緊急設備から次々と出て来る人々を見て、それで満足して変形し、戻っていった。

 

 家に帰ってセイバーの言葉を聞くにソウル何たらと言う魔法少女が持つ物の浄化に使うアイテムらしい。杏子に渡してもいいんだが、杏子の近くにいるインキュベーダーに察知されるのは嫌だったので、いずれ出会った魔法少女に渡すとしよう。

 

 悪さをするアイテムでは無いみたいだし。

 何かあのインキュベーダー、俺の事を付けて回っているみたいなんだよな。

 

 

 そんな折、電話で市長からこの前の車の事故で勇敢な救出劇を行ったことにする賞状を送りたいと電話が来た。最初はめんどくさいので断っていたのだが、選挙も近いせいか相手方がどうしても折れてくれない。

 しょうがないので、賞状を受け取ることにする。コネができるのに丁度いいしな。

 

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