IS<インフィニット・ストラトス> IS学園の異分子君 作:テクニクティクス
「やっぱりこの学園どこかおかしいよね、まぁ楯無さんが無理やり押し通したんだろうけどさ」
そうぼやきつつ猛は制服から体操着に着替えている。
今日は身体測定を行う日なのだが、何故か測定員に猛が選ばれていて
尚且つ『体位』の測定をやらされるのだ。
あの面白いことなら何でもやりそうな生徒会長が許可したのだろう。
ちなみに一夏の方に代わりを頼もうとしたら、先に楯無に土下座までして許しを得ていた。
今度学食で一番高いメニューを奢らせてやる。くそぅ。
(身体の部位を測るって……まぁ、スリーサイズのことだろうな。
女の子の秘密にしておきたい数値のトップ3に入るだろうものを
なーんで俺に測らせるんだか……
会長が俺の恥ずかしがる姿を見て愉悦したいだけですね分かります)
やさぐれつつ検査に使う一組の教室で椅子に座っていると少し慌てながら山田先生が入ってきた。
「すみません、塚本くん。ちょっと資料集めるのに手間取ってしまって」
「あれ、山田先生? なんだ、測定するのが先生で俺が記録係ってことなんですね」
「いえ、測定するのは塚本くんで私が記録係ですよ」
……神は死んだ。
手のひらで顔を覆い、世の不条理を恨んでいるとがやがやと一組の女子たちが入ってきた。
「あ、塚本くんだ」
「ほ、本当に塚本くんが測定するの?
あぁ、それならもっと早めにダイエットとかしとくんだった……」
「やっほ~たけちー。へへー、たっちゃんさんの秘策炸裂だね」
非殺傷設定の八俣でぶち抜いてやろうか。あの人。
「はーい皆さん、お静かに。これからする測定はISスーツのための厳密な測定ですから
身体に余計なものは着けないでくださいね。体操服は脱いで、下着姿になって測りますよ」
おいおいマジかよ、夢なら覚めてくれ本当に。
「あ、私はパーテーションの裏に居ますから数字だけ言ってくれれば大丈夫です」
「あのー、俺健全な男子学生なんですが、扇情的な女生徒と二人きりにさせていいんですか?」
「大丈夫です! 私は塚本くんを信じていますから!」
手を出すつもりは全く無くても、山田先生の無垢な眼差しが今はただ恨めしい。
「おい、何をそんなにやさぐれているんだ。ちゃんとしゃきっとしろ」
「織斑先生……何とかならないんですか。俺の精神が崩壊寸前なんです」
「ふむ。まぁ私も鬼ではないからな。これでも着けて測定しろ」
猛の手に目隠し用のアイマスクを乗せると織斑先生は廊下へと去って行った。
ああ、悪鬼羅刹と言われる織斑先生にも慈母の心はあったのだ……
ありがたく思いながらアイマスクを着用し、周囲を軽く見渡してみてポツリと呟く。
「これ……布地部分がレースになってる」
少し霞んで見えてはいるが、はっきり言って相手の表情が分かるほどに目が粗い。
廊下から声を押し殺した笑い声が聞こえてくるのが腹立たしい。
火のない真っ白な灰になってそのまま崩れ去ってしまいたいと
絶望している猛に最後の希望の声が。
『マスター。私がフォローしますので安心してください』
(あ、ありがとう霞!)
「出席番号一番、相川清香、行きまーす!」
「はいはい、どうぞー」
「えへへ……って、あれ? そのアイマスクは?」
「せめてもの情けってことで織斑先生がくれたものだよ。それじゃあ測定しますよ」
測定場所に入ってきた彼女はブラとパンツだけの下着姿だったが
ずいぶん落ち着いている猛に拍子抜けする。
それもそのはず、この薄いアイマスクの裏地に表示枠を重ねて
今見えている姿はサーモグラフィになっているのだ。
一種のプレデターな視点になっているこれならそこまで恥ずかしがる必要もない。
メジャーを手にしてバスト、ウェスト、ヒップの順番に数値を測って山田先生に報告する。
最初清香も猛の恥ずかしがる姿を見てやろうと思っていたのだろうが
落ち着いてサイズを測られていると自分の方が気恥ずかしくなり
指が肌に触れられると「んっ」と少し声が出てしまう。
若干体温が上がるのが分かるので、猛の方もちょっとドキっとしているのだが。
「はい、測定終わり」
「むぅ……何か塚本くん手馴れ過ぎ。もうちょっと恥ずかしがってくれてもいいのに。
というか、そのアイマスク絶対こっち透けて見えてるよね」
「何を言ってるのかなー、ナニモミエテナイヨ。まぁ、間違えて胸とかお尻しっかり触っちゃったらごめんね」
「そ、それはセクハラだよっ! 塚本くんのえっち!」
「あははー、ほら次の人が待ってるから早く着替えてちょうだいね」
胸を両手で隠しながら軽く批難の言葉を投げかける清香。もー、と少し顔を赤らめつつ移動する。
淡々と測定を続けていくと次の人が入って来た時、驚く声が聞こえてきた。
「えっ、た、猛が本当に測定しているのか!?」
「その声は……箒か?」
「あ、ああ……そうだ。普通こういうことは同性にさせるものだが、どうしてこんなことに」
「楯無さんのゴリ押しだよ。あと、一夏は逃げる先手を打ってやがって俺にお鉢が来ているのさ」
一緒の寮部屋で過ごしているとはいえ、普段から下着姿を見せているわけではないのでどうも落ち着かない箒。
(……霞)
『…………マスター』
(い、いいじゃないか! 少しくらい俺に役得があったって!
知らない誰かじゃないんだから頼む!)
『はぁ……、分かりました。やっぱりマスターはむっつりなところがありますよね』
霞の呆れた声の後にサーモグラフィの画像から普通の視覚に戻る。
飾り気のない白色のシンプルなブラとショーツ姿の箒が鮮明に網膜へ映り込む。
少し困った表情で胸と下腹部を手で隠しているのがとても可愛らしくて。
「あの箒、そのまま立っていられると測定できないからこっち来てもらいたいんだけど」
「う、うぅ……やっぱり恥ずかしいのだが」
更に顔を朱に染めつつ何とか両腕を広げて猛の眼前に立つ。
下着すら着けてない姿を見たことがあるとはいえ、やはり箒の身体はいつ見ても均一が取れていて美しい。
もっと見つめていたい欲求はあるが、不信感を持たれたり他生徒を待たす訳にはいかない。
テキパキとメジャーを当てて数値を確認する。出るとこは出て、引っ込むとこは引っ込んでる素晴らしいスタイルだ。
「はい、お終い。服着替えて次の人と交代してね」
次の子が来るまえに、またサーモグラフィの視野に戻したのだが
ちらりと見た自分の下半身の一部が熱を持っているのは仕方のないことなのだ。
「あ、箒が言っていた通り本当に猛が測定係やってるんだね」
「それじゃあ、上から測っていくよー」
「……ちょ、ちょっとなら変なところ触ってもいいよ」
「やめて、本当に手元が狂いそうだから」
「もう、猛の意気地なし」
キリっと引き締まり、凛とした箒のスタイルに対し
シャルロットは幾分ふっくらした白百合のような魅力ある身体つきで
豊満な胸の果実に程よくくびれた腰、柔らかそうなヒップにおみ足も素晴らしかったとだけ記憶に残しておく。
◆ ◆ ◆
1年生全員の測定は終わり、山田先生は纏めた資料を持って教室から出て行った。
自分の役目もようやく終わったなと固まった身体をほぐすかのように伸びをする。
首を軽く動かしてから教室を出ようとすると、勢いよく駆け込んできた者が。
「あ、良かった。まだここに居た」
「ん? どうしたのさ鈴。もう皆の分の測定は終わったじゃないか」
「それなんだけど、さっき山田先生が猛の分測るのを忘れてたって言ってたから
あたしが特別に測ってあげようと思ってね。ほら服脱いだ、脱いだ」
促されるまま、パーテーションの奥で体操着を脱いでトランクス一枚だけの姿になる。
……逃げたあのヤロウは楯無さんにいじられながら測定でもされるんだろうかと
憶測をつけていると、鈴がメジャーを手に傍にやってきた。
「どう? ちゃんと脱いで準備……はぅ」
振り返った猛の裸体を目にした鈴は、つい顔を赤らめて声にならないため息を漏らしてしまう。
毎日の授業と共に自主練で鍛えられて、より精悍さを増している彼の身体つき。
肉づきよく胸が張っていてどこか堂々とした印象があり
弓を引く腕は鍛錬されているのが分かる。
割れた腹筋に、豪胆さと柔軟さを兼ね備えたすらりと伸びる足。
以前見た時の裸体よりもっと男らしく引き締まって、胸がきゅんと疼く。
ぽかんと軽く口を開いて微動だにしない鈴に、ちょっと心配になって声をかける。
「あの、鈴?」
「ひぅ!? ななな、何よっ!?」
「いや、測定してくれるんでしょ? 流石にずっとこの恰好じゃ身体が冷えちゃうし」
「あ、ああそうね。ほら、バンザイして」
胸周りにメジャーを当てて測定を始める鈴。
IS学園指定の体操服であるブルマ姿で密着する。
身体つきはラウラよりかは育っているが、やはり箒やセシリアと比べると小柄だ。
しかし、その猫科のようなしなやかで健康的な美しさを感じさせる身体は好みの方。
チーターのようにすらりと細くて力強さもある足が目に眩しい。
適度に絞られた太腿ときゅっとした小ぶりなお尻が鈴によく似合っている。
ちょっとドキドキしながら鈴の測定が終わるまでじっとしていると
彼女はいたずらを思いついた顔をしておもむろに抱きついてきた。
「うひゃぁ!?」
「えへへ~、これも役得ってやつよね。んふふ」
厚い胸板に顔を擦りつけてご満悦な鈴。
先ほどまで彼女の身体をじっくり見つめてしまっていたので
ちょっとマズイ状態なのだが、離れてくれそうにもない。
「ねぇ、何か熱くて硬いものがお腹に当たるんだけど」
「仕方ないだろぉ! 生理現象なんだから! 鈴が離れてくれれば済むんだよ!」
「ふ~ん、でもあたしの身体見て抱きつかれてこうなってるんでしょ? どうしてくれようかしら、うりうり」
バカ猛と言われてパンチ一発貰う方がある意味助かると思ってしまうほど、にやにや笑いながら
胸やお腹を擦りつけてくる幼馴染。
このままでは自分の十束が本気モードになってしまう……そこに救世主且つ死を告げる者二人が乱入してきた。
「あまりに遅いから見に来てみれば……鈴!」
「それ以上やるなら、僕も黙って見ていられないかなぁ」
ヤバイ、時間掛けすぎたと思った鈴が離れた隙に体操服を慌てて着る猛。
姦しい三人が騒いでいる間に、気配を殺しつつ教室を後にするのだった。
「ズルイよ! 僕だって猛の裸見たいのに!」
「いいじゃないのよ! あたしなんてクラス違うからこういう時にいろいろやりたいんだもん!」
「だからと言って抜け駆けしていい理由にはならん!」
「だったら、箒もシャルロットも機会見ていたずらすればいいじゃない! 早い者勝ちよ!」
「「「――って逃げられたぁ!!」」」
◆ ◆ ◆
数日後、一学年合同IS実習が行われる。
グラウンドには一年生全員が整列していて、いつものように腕組みをして織斑先生が立っていた。
開始早々、専用機持ち全員が呼び出されて前に進み出る。
「先日の襲撃事件で、お前たちのISは深刻なダメージを少なからず負っている。
自己修復のため当分の間ISの使用を禁止する」
あの無人機は対IS用として作られていたため
やはり目には見えないところに大きな損傷を負わせているようだ。
そんな中、猛は手を上げて先生に質問をする。
「すみません、俺だけ一切無傷で修復の必要すらない……
というか自己修復ももう終わってるんですが」
「まぁ、塚本だけは例外としておく。ただ今回はISの起動はするな。
代わりに乗ってもらうものがある」
搬入されてきた大型コンテナが開くと、そこには重厚かつ無骨という表現が正しい代物が姿を現す。
国連が開発中の外骨格攻性機動装甲・通称『EOS』だ。
一応災害救助や平和維持活動を目的に運用を想定しているパワードスーツ。
……が、ISでもないのに搭乗者の部分が剥き出しになっているのはどうかと思う。
まだ、猛の狭霧神を大型化させた方がいいのではないか。
「よし、お前らこれに乗れ」
「え!?」
「二度は言わんぞ。これらの実稼働データを提出するようにと学園上層部に通達があった。
どうせ今は専用機が使えないんだ。レポート作成に協力しろ」
一般生徒は別の場所で訓練機の模擬戦を行うようで山田先生に引率されながら去って行った。
そして、EOSを纏った皆は思い通りに動かせない機体に四苦八苦している。
普段使っているISの性能差を改めて感じる。
「それではEOSによる模擬戦を始める。
なお、防御能力は装甲のみのため基本的に生身には攻撃するな。
ペイント弾を使用しているが、当たればかなり痛いぞ?」
間髪入れずに始めの合図と同時に、猛は未だ覚束ない一夏へ銃口を向けた。
「悪いな、その隙いただき!」
「なっ!? ちょっ、まっ」
身体測定の時の恨み晴らすべしと言わんばかりに、1マガジンを叩き込む。
強烈な反動を返すアサルトライフルを両手でしっかり抱え、適度な指切りで跳ね上がりを抑える。
リロードを行う時には全身ペイントでべったべたになった一夏が、茫然としている。
「お次は……簪、君に決めた!」
「えっ、あっ、う、動き……にくい……っ!」
速攻で一夏を撃破した猛はランドローラーを軋ませる音を立てつつ、簪に向けて突進を開始。
咄嗟に逃げようとするも、その重量のせいで身体を捻るだけでも一苦労。
逃げ切れることが出来ず脇腹にタックルを貰い、金属がぶつかり合う轟音がグラウンドに響く。
慣性を受け止めきれずにそのまま横倒しになりじたばたともがくが、起き上がれそうにない。
「うぅ……何も出来ずに負けちゃった」
「さて、残るは……」
残党を探そうと視線を移せば、セシリア、箒たちを始末したラウラが好戦的な目で見つめていた。
「やはり、猛が残ったか。そんな気はしていた」
「じゃあ、決着をつけようか。来いよ」
「望むところだ!」
挑発されたラウラはローラーの速度を全開にし、猛に向かっていく。
対する彼はラウラを正面に捉えながら追いつかれないよう、後ろへ急速に下がり出す。
手にしたサブマシンガンで弾をばら撒きつつ追うラウラと、スラローム機動を取りながら
三点バースト射撃で彼女を狙う猛。
だがお互い腕の物理シールドで被弾を防いでいるので有効打は当たっていない。
そんな中、先に弾切れを起こしたのは猛のアサルトライフルだ。
「もらった! リロードする時間など与えん!」
「それならぁ!」
空になったライフルを投げ捨てると逆にラウラに向かってダッシュする。
カウンターを狙い振りかぶられた腕をかいくぐり
懐に潜り込むとその腋の下へ自分の腕を差し入れてぶつかった衝撃を受け流しつつ
ラウラのEOSを横倒しにすべく、かち上げながら自分も倒れ込む。
重量物が二つも勢いよく倒れ込んだため、軽い地響きと砂埃が起こる。
そこまでは健闘したのだが、ラウラの方が先に立ち上がったため今回の模擬戦の勝者は彼女になった。
「そこまで! 今回はボーデヴィッヒの勝利か」
「はい、これもドイツ軍での教官にご指導していただいた賜物で――」
EOSのデータ資料を挟んだバインダーで、これまたいい音を響かせてラウラの脳天を叩く。
「織斑先生だ」
「は、はい……」
「しかし、ずいぶんと上手く乗りこなしたものだな、塚本」
「いえ、これでも打鉄やラファールに比べれば動かしやすいものですから」
紅椿を貰い、それに乗り続けた箒のIS適性はCから最高ランクのSにまで跳ね上がったが
相変わらず猛の適性値は最低ランク。訓練機では普段の狭霧神を扱う姿が嘘のように鈍重でまともに動かせない。
「だが、似たようなもので訓練していた私に対し
今回初めて搭乗してあれだけ動かせるのならなかなかのものだぞ、猛。
しかし……ぷ、ふ、くくっ」
急に笑いを堪え出したラウラにどうしたのかと今まで見ていた方へ視線を向けると
箒や鈴たちの顔や体操服、とにかくペイント弾でまだら模様に染まっている姿がある。
一番ヒドイのは一夏で1マガジンのペイント弾をお見舞いされているのでまるで動く泥人形だ(オレンジ色の)。
「ただ、これで軍事活動を行おうとするのはあまりに無茶な気がするんですが。
今くらいの全力稼働するとバッテリー十分も持ちませんよ」
「まぁ、ISに限りがある以上、災害救助などには大きなシェアを獲得するだろうな」
そんな話をしつつ、命令された撤収作業を行い、今日の合同実習も終わりを告げた。
実習後はいつも混雑する女子シャワー室。その仕切り越しに鈴が話しかける。
「しっかし、この間の襲撃事件結構専用機持ちは重症よね」
「ええ、猛さんのおかげで早期に決着はつきましたが蓄積ダメージは馬鹿に出来ませんわ」
「確かにな。特に二年と三年の専用機持ちは、本国での緊急修理が必要だと聞いたぞ」
「う、うん……そうみたい。お姉ちゃんは、学園の設備で直すみたいだけど」
「そういえば私にも帰還命令が出ていたな。近々、一度本国に戻るかもしれん」
「え、そうなの? じゃあ、お土産買っていかないとね」
他愛もない話をしつつ、少しにんまりしながら鈴が切り出す。
「ところで……この間の身体測定の結果どうだった?」
「あら、鈴さん的にはこの話題には触れられたくないのでは?」
普段シャンプーやボディソープを勝手に使われる仕返しにチクリと嫌味を返すセシリアだが
にこにこしている鈴は、軽く受け流しておく。
「んっふっふっ……あたしここの学園に来る前より3センチも! バストサイズが上がってたの!
この調子でおっきくなっていけば、Eカップ超えも夢じゃなくなるわね!」
見果てぬ夢を思い描いて、慎ましい二つのかわいいおっぱいを揉んでいる鈴。
そこに、猛・一夏の傍にいるメンバーの中では
核弾頭と言っていいほどの立派なものを持つ箒がぽつりと。
「私の方も、また大きくなっていて……。これ以上になると、その……可愛いブラが無くなってしまうのが……」
驚愕すると同時にギラッと殺気マシマシで仕切り越しに箒を睨むちっぱい鈴音。
シャルロットはちょっと不満げに、男だったら迷わず撫でまわしたい欲求に駆られるお尻に手を当てる。
「箒に鈴はいいよ。僕は胸とお腹周りは変わらないのに、ヒップサイズがちょっと大きくなっちゃってるし。
おっぱいに貴賤はないと言ってるけど、猛の好みは胸もお尻もどちらかって言うと小ぶりできゅっとしたのがいいっぽいし」
「ちょっと待って、それどこ情報よ? ソースは?」
「え、えっと……秘蔵の男の子専用な雑誌かな」
「……増えてたのか? どこに隠してた? 吐け! 吐くんだシャルロット!」
「男の子のプ、プライバシーなところは許してあげようよ!」
ぎゃーぎゃーと騒ぐ三人を余所に、じっくりと自分の身体を眺めて
平均的なスタイルなのがこれほど嬉しいことはないと軽くガッツポーズをとる簪。
はぁ……と軽くため息とつくセシリアと、美味しいスープが作れそうなボディを手のひらで撫で回し、嫁の好みを変えるのも恋人の勤めだと意気込むラウラ。
そんなIS学園のとある一日。