最近かなりの魔力を持つ2人がこの辺りを嗅ぎ回っている。その2人が何故この辺りを嗅ぎ回っているかは分からないが、もし俺が作ったほぼ擬似リンカーコアとも言えるコア・プライマルを狙っているのなら少々力でお引き取り頂くしかない。その為にも、俺専用のデバイスが必要だ。別にレイジングハートやバルディッシュのようなインテリジェントデバイスじゃなくていい。精々基本的な飛行魔法や障壁、バインドを使えればそれで十分だ。折角だから面白いデバイスにしてみよう。例えば、プロトメガウルオウダーやブレイクガンナーでもいいかもしれない。
そうやって試行錯誤しているうちに、換装技能があれば良いと思いつき、戦極ドライバーを作ることに決めた。候補としてメガウルオウダーも考えたが、量産を考えるとコストがかかるのでやめた。
戦極ドライバーを作るにあたって必要になってくるのがロックシードだ。これが無いとこのデバイスの性能は格段に下がる。ロックシードはコア・プライマルを動力源にするが、バリアジャケットの精製やアーマーパーツの維持に通常のバリアジャケットの展開と維持以上の魔力が必要となる為、現時点では稼働限界時間が平均30分だろう。
俺はロックシードの動力源をコア・プライマルにしてアーマーパーツを展開出来るように魔力場の固定と形成機能をつけた。戦極ドライバー本体にはバリアジャケットに近い役割のライドウェアの展開機能をつけた。しかし、アーマーパーツの維持の都合上ライドウェアに回す魔力は通常のバリアジャケットの70%程度で強度もそれよりは低くなった。
そしてロックシード試作品第一号である『
試作品ながら最低基準を全てクリアしたが使用後の反動が想定していた数値よりも少し大きかったためアーマーパーツの装甲が分厚くなった。
「ふぅ、漸く形になった。父さんに無理言って耐久性の高い実験室を借りた甲斐があったよ。持ってたものを見て怪訝な顔されたけど。まぁ、最終チェックの武器の具現化だけだな。じゃっ、変身っと。」
ロックシードを解錠して戦極ドライバーにセットする。
『ライチ!』
『ロック!オン!!』
ファンファーレの様な待機音が鳴り始め、俺はカッティングブレードを倒す。
『カモン!』
『ライチ!アームズ!Rook of The Guardian』
アーマーパーツが形成され、頭に向けて降りてくる。
降りてきたアーマーパーツは頭と肩で固定され、アーマーパーツが展開される。
展開されたライチの皮の様なワインレッドの肩アーマーと果肉の様なパールホワイトの胸部アーマーは堅牢な護りが可能だ。
そして武器はシールドとチャクラム、ヨーヨーを組み合わせた様なもので名前は『ライチシルブレイド』。
「最終チェック完了っと。後はほかの試作品を仕上げれば上々だがそうはいかないみたいだな。」
その瞬間結界で世界が隔絶された。
sideクロノ
調査を始めてから数日、あるビルの一室で大量の魔力が感知された。
ただ、この状態で結界を張ると関係の無い人間が巻き込まれるので、レミナスさんの対象のみを結界に隔絶させるレアスキルで結界を張った。
そして、魔力が感知された地点に転移した。
「管理局だ。そのロストギア級の魔力を放つものを大人しく渡してもらおうか。」
side out
sideレミナス
クロノと私は転移魔法でその人間がいる場所にいった。
そこは耐久性の高そうな部屋でその部屋の真ん中に変なベントをつけた思いつけた少年がいた。少年が持っている南京錠の様なものと後ろにある透明な青い玉から魔力が感知できた。
「管理局だ。そのロストギア級の魔力を放つものを大人しく渡してもらおうか。」
クロノがそう言って暫くすると、少年は口を開いた。
「人を勝手に結界に閉じ込めておいて、その上私の発明を渡せだと。ふざけるのも大概にしてもらおうか。」
私は少年の言葉に唖然とした。これが1人の人間が作ったものだと。どう考えても、普通の人間がこんなものを作れるわけは無い。あのジェイル・スカリエッティ並みの頭脳でなければ無理、いや彼でもできるかどうか怪しい。
だが、あの歳であれ程の頭脳などあり得ない。
「ふざけるな。お前みたいな歳でロストギア級のものなど作れる訳ない!」
クロノは全く信じていないみたいだが。それ以上に気掛かりなのはあの少年の手にある南京錠の様なものだ。後ろにある透明な青い玉が仮にロストギアだとしてあの南京錠の様なものはどこからどう見ても地球のものだ。ということは、あの南京錠を作ったのはあの少年だということになる。クロノは気付いていないがロストギアを加工して別のものに作り替えるのにも相当な技術力と頭脳が必要だ。という事はこの人間を管理局に引き入れる事は管理局にとってメリットになる。
「まぁ、待てクロノ。君、名前を何ていう。」
「本来なら名乗りたくは無いが私の気紛れで答えてやろう。リョーマ・バニングスだ。」
「そうか、リョーマ・バニングス。お前、管理局に来ないか。その技術力は管理局でこそ活かされる。」
故に彼をこちらにつける。
「ちょっ、レミナスさん。そんな勝手な事を言われても困ります。そもそも、魔法文化の無い世界の人間に接触する事自体やばいんですから。」
「ならば、魔法文化を知った人間として管理局に在籍させればいいだろう。」
side out
全く、勝手な奴らだ。人のテリトリーにずかずかと入り込んだ上にこちら側に来いだと。無礼にも程がある、俺は俺が認めた人間以外の意見は基本聞かないからな。どうせこいつらはいろんな言葉を並べて俺を引き入れようとするに決まっている。ならば、此方から甘い誘惑をかけてやればいい。幸いあの話しぶりからすると奴らは俺が戦えないとでも思っているだろう。だからその慢心を突く。
「まぁ、君達の技術に私も興味があるからついて行ってやってもいいが。それじゃぁ面白く無い。丁度これの実戦データが取りたかったんだ。少し付き合ってもらおうか。」
「分かった。なら場所を変えよう。」
転移魔法で広い場所に移動する。
「では、始めようか。」
2人はデバイスを構えて、バリアジャケットに着替える。
「それじゃぁこっちも、変身。」
『ライチ!ロック!オン!』
戦極ドライバーにライチロックシードをセットしてカッティングブレード倒す。
『カモン!ライチアームズ!Rook of The Guardian!』
俺は仮面ライダープロトデュークライチアームズに変身する。
「行くぞ。」
2人は一気に距離をとる。
「距離をとるのはいいが、相手が自分の土俵で勝負してくれるとは限らないぞ。」
距離をとった2人のうち、クロノとかいう奴に距離を詰める。
そして、ライチシルブレイドで斬りつける。
「ぐっ!」
相手が怯んだ隙に攻撃を絶え間なく与える。
「どうした、もう終わりか?」
最後にシールドバッシュで吹き飛ばそうとするところで、体が縄の様なもので止められる。
「私を忘れてもらっては困る。クロノ、やれ。」
私の体を止めた縄の様なものは、レミナスのバインドだった。そしてクロノが私の胸の前に杖を突き付ける。杖の先に魔力が集められ、クロノの声とともにそれは解き放たれる。
「撃ち抜け!ブレイズっキャノン!」
『Blaze Cannon』
魔力の奔流が無慈悲にも私を包み込んだ。
今回は前回のあとがきで言った通りちょこっとだけ戦闘しました。
次回は戦闘の終わりと管理局入りかな?
因みに、平成仮面ライダーシリーズの敵は滅んだ文明の種族としています。
その大半が管理局に対して深い憎悪を持っていますが……