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「少年、大丈夫か?」
目の前の男が尋ねてきたので首を縦に振り答えた。
「ま…こと」
俺の膝下から弱々しい声が聞こえてきた。
「親父っ‼︎」
俺は直ぐに親父を抱きかかえ呼びかけた。
「大丈夫か?親父」
「うん…まことも無事だっ…たんだね。よかっ…たよ」
「親父もな、大丈夫だ。絶対助かる」
俺は親父の心臓部にできた穴を悲しげに見つめた。
「いや僕…はもうだめ…だと思…う。自分…の体のこと…は自分が…いちば…んわかっ…て…る」
「そんなこと言うな。まだ死なないでくれよ。親父にまだいえてないこといっぱいあるんだよ…」
「だい…じょう…ぶ。まことな…ら。でも…さいごに…おねが…いしても…い…い?」
「…うな。最後とか言うなよ‼︎」
こぼれ出た涙が頬を伝って親父の顔に落ちた。
「まこ…と この町…を僕…たちがだい…好きだっ…たこの…町…を守っ…て」
「まこ…とはつよ…いよ。こん…なこと…でへこたれて…ちゃだめ…だ」
親父は途切れ途切れだが確かにそういった。
「親父っ……」
俺は何も言えなかった。
ただただ涙が止まらなくて親父の言葉を聞くことしかできなかった。
「がん…ばれまこ…と………」
そう言い終わると首をコテンと折り眠ったかのようになった。
その光景が親父の確かな死を知らせてきた。
「親…父……くそぉ…くそぉぉお‼︎」
俺は泣き叫んだこの非情な世界に絶望しながら。
俺は涙を無理やり止めて先程助けてくれた男に礼を言おうとするといつのまにかいなくなっていた。
(取り敢えず逃げることだけかんがえよう)
俺は必死で重い痛みが走る足をなんとか動かし逃げた。
親父の願いを叶えるために。
(くそっ 息が苦しい、足が痛い)
(なんなんだよまったくこの世界はよ)
(あの男は何者だよ)
頭の中で色々な事が駆け巡った。
暫く走ると人が集まっている場所を見つけた。
(避難場所かなにかか?)
そう思い集まっている人の1人に聞くとやはりそうだったらしい。
ここで事が収まるまで待とうと思いゆっくりと腰を下ろした。
すると急に疲れが溜まっていたのか凄い勢いで眠気が襲ってきた。
俺は直ぐに眠りに落ちた。
「ぉ....ぉい......おい...........起きろ」
大きな声とともに体を揺すられる。
どうやら誰かが起こしてくれているらしい。
「んっ...なんですか?」
話を聞くとどうやら事はボーダーと名乗る謎の組織によって終息したようだ。
どうやらボーダーはこの日の為に準備をしていたらしい。
これからは近界民と呼ばれるさっきの化物はボーダーに一任されるだろう。
「親父。俺、強くなって約束果たすからみとけよ」
そう言って俺は空に手をかざした。
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