穂「ゆーうーーくーーーーーーん!」
有「ぐがッ!?」
新しい能力者「能力消去」こと中村立花との会合、そして友利からの新たな忠告を受けた次の日、僕が学校にやって来ると、高坂が朝一番の肘鉄を鳩尾に決めてきた。避けるどころか防御するのすら間に合わなかった。コイツ……なんて早さだ…っ!?
有「…で?何の用なんだよ?」
一瞬で立ち直った僕に驚いたような呆れたような声がかかる。
海「有宇は痛みに強すぎませんか……?」
普通鳩尾に肘鉄がはいったらまともに喋れないんですけどねぇと首を傾げる園田。経験者のセリフだ…。
有「痛みの耐性はついてるからな。」
何たって前の学校にはこっちが完全に無防備な状態から容赦なく脳天に蹴り入れてくる生徒会長がいたからな。それに比べれば肘鉄など物の数ではない。
海「それはそれは…コレなら楽しめそうですね。最近体もなまり気味でしたし…。」
会話を続けると危険だと第六感が告げていたので、ベ〇ータみたいな事言い出した悪魔はスルーし、この場で一番話が通じる奴に聞くことにした。
有「それで?今回は何があったんだ?」
こ「実はね〜。曲が完成したの〜。」
有「お!マジでか。」
穂「あーっ!ことりちゃーん!私が言いたかったのに!」
さすがバカすぎる高坂や、会話の度に心身削られていく園田と違って南はすぐに質問に答えてくれた。昨日何やら様子がおかしかったのは気のせいだったようだ。声聞くだけで癒されるしこれからは南との会話だけで話進めたいなぁ…。
有「ん?ってことは作ったのは…」
こ「うん!本人はそうとは言わなかったけどきっと西木野さんだよ。」
やっぱりそうか。でも昨日は僕が友利に呼ばれて帰っちゃったってのに…。
有「凄いな高坂。まさかお前が話し合いで他の人間を説得できるとは思わなかったぞ。」
穂「バカにしすぎかっ!…まぁでも説得って感じじゃなかったかも。」
有「ん?」
穂「あまり意味なさそうだったから。歌詞渡して最後に1回だけ考えてください!ってお願いしてきたんだけ。あー、あと腕立て伏せとかやってもらったかな。」
海「よく書いてくれましたね…。」
呆れたような園田。同感だけどあの子書く気満々だったからな…。キッカケさえあれば書くだろう。そのキッカケをコイツが与えられたってのはやっぱり意外だが。
有「それで?どんな曲だったんだ?」
穂「まだ聞いてない!」
有「あ、そう……。」
コイツのまだ分かってない結果に対してここまで喜べるのは才能だと思う。
穂「うーん、それもない訳じゃないけどさ、真姫ちゃんが書いてくれた曲だもん!いいに決まってるよ!」
有「…。」
ニコニコ笑いながら言う高坂に思わず苦笑する。…なるほど説得できた訳だ。
有「そうだな。じゃあ今から…は無理か。放課後にみんなで聴かせてもらうか。」
穂「うん!」
* * * *
放課後。いつもなら真っ先に着替えて練習をし始める高坂たちの練習指導、という名のヤジをいれている頃だが今日は僕はもちろん彼女達も誰も着替えておらず、屋上でパソコンを開いていた。
穂「それじゃあ入れるよ!」
高坂が緊張した手つきでCDを取り出し、パソコンに入れる。するとすぐに昨日も聞いた綺麗なピアノが、そして透き通っているが力強く響く声が流れてきた。
穂「…!…この歌声!。」
こ「すごい…!歌になってる…。」
海「私たちの…歌。」
聴きながら3人がそれぞれの感想を呟いていたが、正直それらはほとんど僕の耳に入ってこなかった。
コイツらの曲もそうだが、歌詞を聞くのも初めてだ。僕はパソコンから流れてくる美しいメロディーに完全に聞き入っていた。
有「……。」
真っ先に評価されるのは、やはり曲の完成度の高さだろう。まったく聴いたことがないと言っていたアイドルの曲を、しかもこれだけ短い期間でここまで仕上げてきた西木野には恐れ入る。
しかしそれと同じくらい、聴こえてくる歌詞は魅力的だった。相変わらずパソコンにのめり込んでいる後ろ姿の一つををチラリと見やる。曲名は“START:DASH!!”。まさに始まりといった風のその曲の歌詞は1曲目らしい初々しさと、絶対にやるんだという強い意志を素朴な、しかし力強い言葉で綴られていた。
…初めての作詞、しかも曲もなしに素人が書いたものだとは到底思えない。もしかしたら才能は西木野以上かもしれないな。
全「……。」
やがて最後の伴奏も終了し、曲が終わっても暫く誰も喋ろうとしなかった。南がゆっくりとした動作でCDを閉まいながら思わず、といったようにぼやく。
南「すごい…。」
海「ええ…これを私達が歌うことができるなんて…。」
それに続いて園田も自らの感想を口にする。これは僕も言う流れかなと口を開いた所でずっと口を開けたまま固まっていた高坂が南からCDケースをひったくるとそれを持ったまま叫びだした。
穂「すごーい!すごいすごい!ほんとに凄いよ!これを私たちが歌えるなんて夢みたい!」
高坂は立ち上がるとそのまますごーいと叫びながら屋上の上をクルクルと踊りだす。あ、バカ、急に立ってそんなに動くと────と言おうとした所で、
穂「あっ。」
───予想通り高坂が派手にバランスを崩して床に顔から
突っ込む。持ち前の運動神経でなんとか直撃は避けたものの、CDケースは手から離れ、不運なことにそのケースからCDが飛び出していて─────
「「「あっ」」」
という声の揃った園田、僕、南の声。直後に続いたパキッというささやかな破壊音は、昼過ぎの屋上にやけに響いた。
* * * *
有「うっわ、デケー…。」
三十分後、僕は西木野総合病院の裏に構える大豪邸、つまり西木野の自宅の前に立っていた。目的はもちろん割れてしまったCDをもう一度貰いに行くためだ。「お願い!私たちは練習があるからどうにか説得してきて!」というアホサイドポニーの顔にデコピンを食らわせつつも断りきれなかった僕は、1人であのツンデレ小娘を説得するために理事長から聞き出した彼女の自宅にやって来たのである。
有「しっかしどーすっかな。」
よく考えると南の話を聞く限りあいつは自分が作ったってことを認めていないわけで…そんな奴に作り直しをお願いするとかどう考えても無理ゲーなんですけど。
?「あらあら?」
家の前でウンウン唸ってると、ドアが開いて西木野のお姉さん?らしき妙齢の女性が顔を覗かせた。あの美少女と負けず劣らずの美形を輝かせながらこちらに詰め寄ってくる。
?「あらあら?あらあらあらあら?」
有「ええ!?」
ヤバい、通報される…!と思って身構えると、西木野姉(?)は僕の手をとるとそのまま家の中へと招き入れた。リビングルームらしい部屋に通され、あれよあれよという間にお茶菓子と紅茶を用意される。
真姉(?)「ささ、どーぞ!急なものだからあまりおもてなしも出来ないけど!」
有「え、えーっと…。」
いやゴ〇ィバのチョコレートとかあるんですけど…。急な展開と総額いくらするのかわからないお菓子の入ったバスケットに震えていると、そんな僕に構わずテンションの高い西木野さんがペラペラと話し始めた。
真姉(?)「でも真姫ちゃんがお友達連れてくるなんていつ以来かしら?もー誰も家に連れてこないし家に帰ってくる時間もいつも決まっているしもしかしてお友達出来ていないのかと思ったらまさかいきなり男の子を呼ぶなんてビックリしちゃった!あ、もしかしてお友達じゃなくて彼氏さんだったりする?」
有「ち、違いますよ!」
真姉(?)「まー照れちゃって〜。カワイイ♪」
クスリと小悪魔っぽく微笑む西木野さん。超絶美人のお姉さんに弄られるという全男子共通の願いの一つを図らずも達成した僕は今更ながら自己紹介をしようと口を開いた。
有「…僕は乙坂有宇と言います。一昨日音ノ木坂学院に転校してきた新入生で─────」
──西木野との関係をなんて言おう、と思った所で都合よく、または最悪のタイミングでリビングのドアが開き、シャワーあがりらしい西木野がバスローブ姿で登場した。
真「ママったらさっきから何を騒いでるの?って…」
一瞬、時が止まった。誰1人言葉を発することも出来ない状況で僕の目と脳だけは今見える光景の全てを捉え、記憶しようと目まぐるしく動き続ける。
バスローブ、それも上1枚というthe富裕層みたいな彼女の格好からは綺麗な鎖骨が覗いて見え、僕は紳士協定に基づき直視しないよう目線を下げる。すると普段のスカートとほとんど変わらない長さのはずなのに艶めかしささえ感じる生脚が目に入ってしまい、僕は全意志力を振り絞って目線をあげた。
真「なっ、アンタ、なっ…。」
僕が鋼の自制心で欲と闘っている間ずっと意味不明な単語を言い続けていた西木野だったが、僕と目線が合うと引きつった笑みらしきものを浮かべていた口元が引き結ばれ、首元から一気に真っ赤に染まる。西木野は真っ赤になった顔を下げカツカツとこちらまで歩み寄ってくると、耳元で屋敷に響き渡る大声で───
真「なんでここにいるのよー!!!!」
その声に一瞬遅れて、バチーンという音が屋敷の隅まで響いた。
* * *
真「で?何しに来たのよ?こんな所に!わざわざ!」
真姉(?)「もう〜。そんなに怒らないの。乙坂くん何も悪くないでしょー?」
5分後、僕はようやく西木野と対面した。西木野は西木野(姉?)さんが彼女を宥めながらが用意してくれた紅茶をすすりながらもブツブツ文句を言い続ける。どうやらまだお怒りのようだ。
真「大体ママが教えてくれれば良かったじゃない!」
ちなみに今彼女は制服に着替えてきている。
真姉(?)「え〜?だってお母さんだって乙坂くんと話したかったんだもん♪」
有「あ、あの〜。さっきから気になってんだけど…。」
怒りが冷めないのか、まだ若干顔の赤い西木野の方を見ながら、先程から彼女の相手をしている見た目二十代前半といった風の女性を指さす。
有「えっと…こちらの方はもしかして…。」
真「…?だからママよ。ママ。」
有「ははは。またまたご冗談を。ジョークきっついだもんな西木野さん……え?マジで?」
コクコクと頷く西木野。冗談でしょ?というように横の妙齢の女性に目を向けるとニコッと花が咲いたような笑顔を浮かべて自己紹介した。
真姉(?)「どーも、西木野真姫の母です♪いつも娘がお世話になっております。」
……はい?
有「……え?お母様?西木野の?血の繋がった?」
コクコクと頷く西木野&西木野母。……み、見えねええええええ!!!!二十代だろどう見ても!?理事長も凄かったけどこの人もとんでもねえな!!
有「お、お若いですね。」
真マ「やだー。そう見える?」
有「そう見える、とういうより全く高校生の娘を持つ母親に見えないんですが…。」
初めてお世辞じゃなく使ったよ、「お若いですね」。
真マ「えー?もうお上手なんだから!。」
満更でもなさそうな西木野さんだった。
真マ「よく見たら若い頃の主人にそっくり♪ホント真姫ちゃんいい男連れてきたわね!こんな彼氏ならお母さん大歓迎♪」
真「ちょっ…だからそんなんじゃないってばー!」
西木野姉…じゃなくて西木野(母)さんの弄りはこの後十分ほど続いた。
真「それで?何しに来たのよ?」
西木野さんの弄りから逃れた西木野はようやく話題をもとに戻してくれた。
有「あ、ああ。実は…。」
言いながらCDケースを取り出すと西木野の前に出す。
有「スマン、高坂が曲聴いた途端感動しすぎてCD割っちまって…。もう一度貰いに来たんだ。」
西木野はCDを受け取りながらホッとしたように答える。
真「なーんだ、それくらいならお安い御用…じゃなくて!私が作ったものじゃないんだから作れるわけないでしょ!」
有「いやそんなの声聞けば1発だから…。」
ほら来たよツンデレ。めんどくせえなこれ説得するの…。
真「そ、そんなものたまたま声が似ているだけかもしれないでしょ!」
ふん!と音が聞こえそうなほど顔を背ける西木野。どうやっても認めねえ気だなコイツ。それならコッチにも考えがあるぜ。
有「あー、そっかーこれ作ったの西木野じゃないのかー。意外だなー。」
真「…?」
急に独り言を言ってきた僕に訝しむように目をむけてくる西木野に構うことなく続ける。
有「あんな素晴らしい曲書けるの西木野だけだと思ったんだけどなー。感動したなー。あの天使かと思った綺麗な歌声も別の人だったのかー。誰なんだろうなー。」
真「私よ!」
有「……。」
…チョロすぎた。西木野は(しまったー!!)みたいな顔をして固まっている。こいつも実はアホの子なんじゃないの?
真「う…そ、そうよ!私が作ったのよ!」
有「え!マジで?やっぱり西木野だったの!?」
開き直る西木野と驚く(振りをする)僕。この辺は要らないかもしれないけどまぁ気分の問題だ。
有「じゃ、じゃあもう一度CDをくれないか!?」
CDを渡しながらお願いすると西木野は複雑な表情ながらも頷いた。
真「わ、分かったわよ!作るけど!作るけどその代わりあの子達には内緒だからね!」
有「あ、ああ。」
頷く僕。もうバレっバレだけどな…。西木野は満足したのか、ふう、と一つため息をつくと話題を変えた。
真「まぁでもちょうど良かったわ。私貴方に聞きたいことがあったのよね。」
有「ん?好きな女性のタイプなら──はい違いますよねごめんなさい。」
混ぜっかえそうとした僕をひと睨みで黙らせると、西木野は表情を真剣なソレにして聞いてきた。
真「あなた、どうしてあの人達の、μ'sの手伝いをしているの?」
有「…。」
真「だってそうでしょ?転校して2日のあなたが音ノ木坂学院の廃校を阻止するなんてことに必死になれるとはどうしても思えない。何か他に理由があるんじゃないの?」
心底不思議そうに聞いてくる西木野。どうして、か…。確かに、僕には音ノ木坂学院の廃校を止めたいなんていう強い意志はない。僕があいつらといる理由はあくまで高坂の崩壊の能力のストッパーとして、彼女のそばにいる方が都合がいいだけだ。…でもそれを伝えるわけにはいかない。もし高坂の能力が周りに知れ渡ってしまえば彼女は学校にはいられなくなる。恐らく専用の隔離施設に移され、能力を抑えられる、例えば僕のような人間でない限り会うことすら出来なくなってしまうだろう。
あいつの為にも絶対にここで悟らせるわけにはいかない。僕が慎重に言うべき言葉を探していると、西木野が何故か不安そうに質問を重ねてきた。
真「もしかして…あの人達の中に好きな人がいるの?」
有「いやいないよ?」
真「へ、へぇ…」
西木野は即答に驚いたのか一瞬目を丸くしたが、一転して上機嫌な表情で語りかけてくる。
真「でも好きな人でもないのに言えないってことはやっぱり下心があるんじゃないの?土下座魔の女好きな乙坂先輩?」
有「なっ…!?てめぇ西木野さんの前で変な事言うんじゃねえ!」
勘違いされたらどうする!いやほとんど事実だけど!
真「だって昨日だって東條先輩に手を出そうとしてたじゃない。」
有「誤解だ!大体なんでお前までそのことを知っている!?」
さてはこいつ朝練も見に来てたな!?どうりで全然掃除してない東條先輩がちょこちょこと忙しそうだったわけだ!
有「お、お前だって学校に友達いないんだろ!語尾猫ちゃんが言ってたぞ!」
真「なっ…!だ、誰よ語尾猫ちゃんって!?」
有「誰でもいいだろ!言ってたぞ!休み時間も放課後も音楽室ばっか行って誰とも話さないって!」
真「う、うるさいわね!私はピアノが好きなのよ!大体、転校初日に自己紹介して土下座する人よりマシよ!あの人達以外の女子は誰も近寄って来ないくせに!」
有「何だと!」
真「何よ!」
バチバチと火花が出る勢いで睨み合う僕達を見て、西木野さんが紅茶を飲みながらたった一言───
真マ「あらあら。2人とも仲いいわね〜。」
有・真「「どこが!?」」
僕と西木野、2人のツッコミが初めて合った瞬間だった。…結局この後僕は夜遅くなるまで西木野と口論をし続けてしまい、ノリノリの西木野さんに勧められて夕飯まで頂いてしまった。……フルコース料理って別に家でも食べられるんだな。
* * *
真マ「…ありがとね。乙坂くん。」
有「え?何がですか?」
帰るために靴を履いていると急に大人の笑顔でお礼を言われてしまいあっさり狼狽える僕。ちなみに西木野はとっくに部屋に戻ってしまっている。僕一応学校の先輩だぞおい。
真マ「あの子…普段は私たち相手でも長く話したりしないのよ。あの子のあんなに楽しそうな顔、久しぶりに見たわ。」
有「…はぁ。」
つまりあれか、あいつは普段ないほど長々と僕と喧嘩してたわけか。
真マ「それにあの子に曲作りをお願いしてくれたことも。…あの子は昔からピアノが大好きだったの。でもこの家に跡継ぎとして生まれたあの子は自分がピアニストになることは出来ないって分かってしまった…それからあの子、家では全くピアノに触らないようになってしまったの。」
有「…え?」
初めて会った時の西木野を思い出す。あいつは誰よりもキレイにピアノを弾いていて、何よりも楽しそうに歌っていて───
真マ「多分私たちに気を遣わせないようにしたんでしょう。…だから、この前あの子がピアノを弾いているのをみて本当にビックリした。あれもあなたのおかげ…。」
有「…それをしたのは僕じゃありませんよ。それに、ピアノを弾くことを決めたのも楽しそうに話しているのも全部アイツが考えてやった事です。僕のおかげじゃない。」
不当に褒められているような気がして思わず突き放すように言ったが、西木野さんは気にもとめなかった。僕の目をまっすぐ見つめると、頭を深く下げながら言う。
真「それでも、ありがとう。そしてあの子の事、よろしくお願いします。」
有「…美人の頼みじゃ断れませんね。」
真マ「あらありがとう♪」
苦し紛れにそう言うと、西木野さんは最初と同じように小悪魔っぽく微笑んだ。その笑みを浮かべたまま、扉の開けた僕に最後の別れの言葉をかける。
真マ「それじゃあ乙坂くん。またいつでも遊びにいらっしゃい♪真姫がいる時でも…いなくて2人きりの時でも、いつでも歓迎するわよ♪」
有「なっ…!よ、夜遅くまで失礼しました!」
美人のお姉さんにウインクと共にそう言われてしまえば、健全な男子高校生としては反応せざるを得ない。僕は慌ててドアを閉めると、赤くなっているであろう顔を手で隠すようにしながら家の敷地外へと出た。
有「……。」
最後に豪邸をよく見て帰ろうと振り返ると中から綺麗なピアノの音が流れてくる。
有「…ま、美人の頼みなら断れないよな。」
明日語尾猫ちゃんにでも彼女のことを頼んでみよう。そう思いながら僕はゆっくりと帰路についた。
真姫ママが好きすぎてめっちゃ文字数増えた…。そんなこんなで第9話訪問でした。今回は初めてシャーロットとは別でアニメの流れと少し離れた話を書いてみました。批判もふくめて、ご意見、ご感想などが頂けるととても嬉しいです。それではここまで読んでくださった皆様どうもありがとうございましたm(__)m