地震で北海道は一時停電していましたが、現在わたしの住む道南は電力が復旧しています。
ご心配いただきました皆様に感謝を。
今回は二三〇〇文字程あります。
嗚呼。
また、テイトクがダメになった。
昨晩まではちゃんと動いたのに。
三名がかりがよくなかったのか?
首席に怒られる。
函館の魔王が動き出したらどうするつもりかと。
事務の田中が怒ると大変らしい。
メトロン星人が連動すると更に滅茶苦茶になる。
アレは確信犯だからナ。
引っ掻き回すのが大好きだし。
ワタシたちだってコロすつもりじゃなかったよ。
ニンゲンは脆すぎて、扱いが大変困難でコマル。
イッソのこと、函館に移籍してしまおうかしら?
首席にテイアンしたら、余計に怒られた。
艦娘として活動するのは楽であるとも言えるケド、同士討ちはしたくない。
難しいところヨ。
テイトクっぽい男が連れてこられた。
チャラチャラしていて好きくないナ。
今度はどれくらい動いてくれるかな。
二晩でテイトクっぽい男を仲間がダメにしてしまい、またもや首席に怒られる。
ワタシは壊していないヨ。
連帯責任と言われちゃう。
アア、函館に行っちゃおうかなかな。
松輪泊地の男はまだ提督をしているらしい。
でも、あんなむさいのはちょっとイヤだな。
近くの警備府の手伝いに行く。
嗚呼、この子もニセモノ艦娘。
おっさんなんちゃって艦娘だ。
ずいぶん女の子っぽい仕草だ。
提督も偽者、艦娘も偽者ナリ。
ホンモノなんてあまりいない。
ニセモノ流行りの世の中に相応しいというかなんというか。
うそ。
ウソ。
嘘。
嘘まみれの世の中。
騙すことが正当化され、騙される者が悪いとされる世の中。
苛める外道どもが正当化され、いじめられる者に原因があるのだとする世の中。
苛める外道どもは世渡りが上手く反省することも無いまま生きる故に、世の中がよくなる訳なんてないヨナ。
ブラック企業やブラック鎮守府が無くなる訳なんてないじゃん。
まあ、そいつらの変なとこは潰してやるけどネ。
イッコでもぐしゃぐしゃにされたら泣き喚くし、ニコ共ぐしゃぐしゃにしたら悶絶案件ネ。
くくく。
ま、それは兎も角。
偽者が本物ぽい業務に従事するなんて、チャンチャラおかしいワ。
あまり人のことは言えないケド。
へー、一緒の布団で寝てるんだ。
混ぜて、と言ったら嫌がられた。
解せぬ。
本隊はまたもや太平洋攻略に失敗したらしい。
提督と艦娘との間の信頼関係を、ちっともそっとも考慮しないからなんじゃないかしら?
こないだ要塞攻略戦に失敗したばかりなのに。
前回のことを反省出来ないのは駄目な証拠ヨ。
ホントに海域開放をやる気があるのかしらね。
呉第六の提督を異端児にしているからダメネ。
懲りない連中だこと。
トラック諸島に戦力を集結させているけど、情報はあっちに筒抜けよ。
アア、オバカサン。
そんなことすらわからないから、失敗続きなのに。
新入りがまた杖を持っていきそうになっていたので、チュウイする。
アナタが持っていくのは巻物ヨ。
それと操るのは航空機。
間違えないでよね。
慣れない子たちの指導は大変だ。
寝技ばかり覚えて、どうする気?
日本海での防衛戦に参加。
撃たれたので撃ち返し、適当に追い払う。
あの壊れた国は壊れても迷惑行為をする。
統一されていないが故の適当さかしらね?
なんとかならないかしラ。
連中、人海戦術で使い捨てにしているワ。
酷いものネ。
女の子の涙なんて見ないふり。
六対一でもこちらに勝てないし、技術的に全然追い付けていない。
彼女たちは貧しい暮らしからの脱却を願って改造され、初戦で殆どが沈んでゆく。
なるべく沈めたくないケド、あの男連中は別。
男の軍人は最優先目標にしている。
男なんて、もいじゃえばなんにも出来ないノ。
某海域にて護衛任務。
高高度迎撃を初めて見る。
超高空からよその大陸へ向かう機体を、ロケットブースター付きの機体で迎撃するのだ。
ロシア式で大量の使い捨てロケットをずらりと付けた機体がすっ飛んで、迎撃するのだ。
離れ業めいた曲芸にも思える。
暗号が解析されているとか、無電が傍受されているとか、運用している連中はちっともちょっとも考えないのかなかな?
高出力レーザーも案としては出たらしいが、超長距離狙撃は難しいとのことで見送られたとか。
エナジーの減衰が半端ないらしい。
リアル版●シマ作戦は無理か。
●マトの反射衛星砲みたいなのはどうかと提案したら、首席からお前は馬鹿かと怒られた。
解せぬ。
函館へ行って、温泉朝飯温泉昼食温泉おやつ温泉夕食焼きたてのパイを堪能する。
これ、下手な温泉旅館やそこそこのリゾートホテルとかを上回るんじゃないかな。
朝は中華粥にしてみたが、あれはまさに絶品。
マジ旨い。
あの料理人を持ち帰りたいくらいだ。
函館提督の定番なのもよくわかるワ。
しかし、あの焼きたてパイが出てくる理屈は理解出来ない。
いつの間にか食堂の机に並んでいるのだから。
どんな魔法を使っているのカナ?
お土産に幾つか貰う。
アズキ色のジャージ娘たちは、艦娘でもなんでもないニンゲン。
それなのに艦娘であろうとして、時折提督にじゃれついていル。
理解不能ダ。
吹雪が近づいてきた。
「貴女からは、私と似たにおいが漂ってきます。」
だからナンだというんダ?
脅迫でもする気なのかな?
そんなことはムダなのニ。
彼女はにっこり微笑んでから、すっと立ち去った。
帰る途中で提督に出会ったので、どさくさに紛れてケツをつるりと撫でル。
ナゼかドキドキする雰囲気の男。
平凡で、冴えない顔の筈なのに。
ケハイというかニオイというか。
むっちりした肉置(ししお)き。
ふむ、この手触りは悪くないナ。
鼻血がちっとばかり出そうダワ。
海防艦たちに手を取られ気を取られていた提督は、まるで無防備だった。
周囲の艦娘たちが固まっている内に、すたこらさっさととんずらするベ。
なかなかいい感触だっタ。
これで当分の間楽しめる。
さあ、我が巣へ戻ろうカ。