今回はちょっこしエッチです。
提督たる者
眉目秀麗
成績優秀
弾に中(あた)らぬ処女童貞
ブヒ。
この異世界での潜伏期間が随分長くなったブヒ。
認識阻害及び好感度強化のスキルがよく効いているので心配はないブヒが、なんだか微妙な気がする時もあるブヒ。
テイトクとやらに任命された時はどうしようかとも思ったブヒが、案外ヤれているような気がしないでもないブヒ。
なんとなく、ボクはこのままでもいいのかと思ってしまう今日この頃だブヒ。
「おい、提督。今日は演習があるんだから早く服を着ろ。」
一緒に寝ていた娘がバスタオル姿でどついてきて、痛いブヒ。
思わず色っぽい声が出そうになるブヒ。
もぞもぞとベッドの中から他の娘たちが起き上がってきて、みんなで風呂に入ってゆくブヒ。
「ったく、今日は演習があるって言っといたのに、なんで昨晩あんなに激しくヤるのかなこの提督は。」
ガシガシと激しく頭を掻き回されるブヒ。
やめて、ボクの毛根のライフは低いブヒ。
愛情がこもっているのは感じるブヒが、かなり痛いブヒ。
「お前らも早く上がれよ。」
「「「はーい!」」」
「提督はファブリーズで充分だな。」
シュッシュッっとぶっかけられたブヒ。
「本当にかけるだなんて酷いブヒ。」
「なに言ってんだ、夜毎散々あんなものをオレたちにかけている癖してよ。」
「そんな風に言われると、とっても恥ずかしいブヒ。」
「照れるな。恥じるな。おったてるな。」
ガシガシ蹴られて、痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い……あっ。
「……てめえ、なに考えてやがる。」
「魅力的だなあ、って思うブヒよ。」
「さっさと着替えろ!」
演習は完全敗北ブヒ。
しかも一方的だブヒ。
向こうは一名なのに。
ハコダテは強いブヒ。
「まーた、完敗のぼろ負けかよ。」
「見事なくらいの負けっぷりブヒ。」
「ちったあ、気概を持てよ気概を。」
「ここの気合いなら常に準備万端ブヒ。」
「バカッ、ぽろりと出すんじゃねえぞ!」
「出すのは、夜だけに決めているブヒ。」
「そういうことを言ってんじゃねえよ!」
「おやー? なんだかお顔が赤いブヒ。」
「あらあら、楽しそうね、天龍ちゃん。」
「おう、龍田か。今日は負けたが、今度は負けねえからな。」
「わかったわ。ところで、そのたるんだ肉塊を斬り刻む時は教えてね。中華料理の具材にしてもらうから。」
「おう、今すぐヤってもいいぞ。」
「ボクの扱いが非常に酷いブヒ!」
「へっ、カンムス・ジョークさ。」
「そうよ、ちょっとした冗談よ。」
「その割には殺気が迸(ほとばし)っていたブヒ。」
「なんせ、こちとらは龍だからな。」
「ドラゴンはコションを食べちゃうのよ。」
「確かに毎晩食べられているブヒ。」
「て、てめえ、なに言ってやがる!」
「あらあら、仲良しさんなのねえ。」
こんなキレイな娘たちを何名も抱えているハコダテのテイトクは、きっと絶倫に違いないブヒ。
ヘトヘトにならない秘訣をちょっと聞いてみるブヒ。
……童貞?
そんなバカな話はないブヒ。
きっと誤魔化しているブヒ。
調べてみる価値はあるブヒ。
異世界のニンゲンの秘密を探るブヒ。
それが、ボクが魔王に至る道だブヒ!
なんちてブヒ。