診断メーカーで名前を入力したら、以下の結果になりました。
潜水艦率の高い家庭ですね。
【ケッコン】満潮
【母】空母棲姫
【姉】伊58
【妹】熊野
【娘】マックス(Z3)
【メイド】伊19
https://shindanmaker.com/383987
ちなみに本名での結果は以下の通りです。
【ケッコン】扶桑
【母】大和
【姉】伊19
【妹】山雲
【娘】黒潮
【メイド】鬼怒
どちらにもいるイクにびっくりで御座るよ。
作中で活躍している艦娘が一名もいないことにもびっくり。
何故じゃ?
ようやく綺麗になった執務室での書類作業は多忙を極めた。
名取や羽黒や潮たちの力を借りて、未だペンキのにおいがうっすら残る部屋で書類と格闘する。
何故あいつは……。
いや、考えにひたっている場合ではない。
私はこの鎮守府を建て直すために派遣されたのだから。
おどおどと私を窺う目付きの彼女たち。
何故だかどぎまぎする。
いかん。
これではいかん。
函館の同期から融通してもらった間宮羊羮を引き出しから出して、彼女たちに手渡した。
さあ、これをみんなでお食べ。
丁度時間もいい。
そう思って手渡したのだが、手の甲を撫でられて驚く。
不可思議な笑みを浮かべ、彼女たちは退室していった。
夕食を食べ終わって一人執務室で奮闘した後、机を整理していたら前任の日記を見つけた。
三段目の引き出しが二重底になっていたのだ。
引き継ぎ業務も目処が立ってきたし、あいつがなにを思っていたのか読んでみるか。
『新任提督としてこの鎮守府に着任した。艦娘たちはおどおどしていたり反抗的だったりするが、なに、その内俺に馴れてくるだろう。頑張るぜ!』
『艦娘たちがちっとも親しくしてくれない。少し悲しい。』
『間宮羊羮は偉い。俺も間宮羊羮になりたい。』
『艦娘たちは慣れないながらも哨戒任務や護衛任務をなんとかこなしてくれているが、俺にはなかなか馴れてくれない。いや、ここで諦めてはいけない。』
『なんでびくびくするのかなあ。俺ってそんなにこわいのかね? 罵倒されたり否定されたりするのは不条理感が高い。いや、努力は必ず報われる。そうだ。そうに違いない。』
『彼女たちの態度に、段々腹が立ってくる。いや、ここは我慢だ。ここが我慢のしどころだ。』
『もたもたした姿にいらいらして、ついつい怒鳴った。あいつらが悪いんだ。俺は悪くない。』
『簡単に大破して撤退してんじゃねえよ。努力がパーじゃないか。』
『何故、そんな目で俺を見る。余計にいらいらする。』
『何故、同じ失敗を繰り返す? いい加減にしろよ。』
『謝ればいいってもんじゃない。向上心がないんじゃないのか? 俺の努力を見習えよ。』
『最近、怒鳴った時にびくっとする彼女たちに嗜虐心が刺激される。なーに、どうせこいつらは作り物だ。気にしない、気にしない。今までの自分は甘やかし過ぎたし媚び過ぎた。もっと厳しくいこう。』
『ここ数日、妙な視線をしばしば感じる。振り返っても誰もいないのだが、ねっとりとした気配は感じる。気のせい、気のせい。気のせいに決まっている。』
『曙、霞、満潮からまた三連撃を喰らう。あいつらは近々転属させよう。もう我慢出来ない。俺のためだなんて、そんな訳ないだろ。なんで泣くんだよ。こっちが泣きたいくらいなのに。』
『漣が妙なことを言っていた。常に似合わず真面目な顔をして言うものだから、大いに驚く。明日は雨かな?』
『憲兵からそれとなく警告というかなんというか、釘を刺される。意味がわからん。それより、支援作戦の任務をこなさなければならない。明日は艦娘九名全員に通達を出さないとな。』
『大破は出したが、轟沈は出さなかった。当たり前だが、その当たり前が意外と難しい。俺がいると嫌がるだろうから、作戦終了の打ち上げはあいつらだけにさせた。参加してもつまらんしな。函館の同期が気を効かせて、間宮羊羮や焼菓子の詰め合わせを送ってくれた。ありがたいことだ。戦意高揚策として、あいつらに全部やった。もので済むなら、それがいい。戦果は出したのだから、許してやる。俺は寛容な男だからな。明日からはびしばしやるぞ。』
『少し雰囲気がよくなった。これだよ、これ。こういうのがいいんだよ。』
『錬度を上げて、これまで以上の戦果を挙げさせないとな。』
『最近、冷たいと言われた。一体なんのことだ?』
『函館から大淀と鳳翔が派遣された。大淀からは書類作業の効率化や時間短縮化のコツを教わった。とても助かる。鳳翔は艦娘たちに、任務のこなし方や料理のやり方などを教えていた。二名が帰った後、しょっぱかったり生焼けだったり焦げていたりするクッキーを食べさせられる。試作品らしいが、一種の拷問だろうか? 正直に不味いと言ったら、なんだかとても重い空気になった。今後の努力に期待すると言って誤魔化す。ご機嫌とりは難しい。人形の癖に、何故笑う? 何故泣く? なにを考えているのか、さっぱりわからない。あいつらがこの頃少しこわい。』
『函館と演習。奴の艦娘にこてんぱんにされる。うちの艦娘たちが奴にまとわりついて、向こうの艦娘たちがムッとしていた。注意すると、白い目で見られた。何故だ。何故、奴のような男がモテるんだ? 解せぬ。艦娘に魅力は感じないから、別にかまわないのだが。それでも不条理は感じる。俺の方が転属したいくらいだ。大本営に打診しておこうかな? 事務屋と呼ばれた方が楽に思える。奴と雑談。あいつらが頻繁に茶を持ってくる。俺は断ったが奴は全部飲んでいた。気を使いすぎだと言ったら、だって悪いじゃないかと爽やかに言っていた。イケメンでもない癖に。この女たらしめ。』
『外泊許可を上からもらって、少しばかり破目を外す。帰ってきたら、またもや白い目で見られた。もう少し理解が欲しい。俺だって、普段いろいろ我慢しているんだ。これくらいいいじゃないか。』
『何故あんなことを言われるのか、理解に苦しむ。近々奴に相談してみるか。』
日記はそこで終了していた。
一応、大本営に提出しておくか。
転属した憲兵と函館の提督へ早めに連絡を取ろう。なにか手掛かりが掴めるかもしれない。
ふと、扉に目をやると、細い隙間が空いていた。
あれ?
おかしいな。
閉めておいた筈なのに。
隙間風が冷たい。
さっさと風呂に入るか。
遠くで足音が聞こえる。
入浴帰りなのだろうか?
入浴時間を決めていたから、誰か急いで入ったのかもしれない。
さて、明日も早い。
とっとと入浴して、明日に備えよう。
そう考えて部屋の外に出たら、入浴用の品を二名分手にした娘が立っていた。