雪風!…雪風!
…
……。
「…ぃっっ!…ん?陽…炎?」
またしれぇに〝真っ暗な部屋〟に閉じ込められてしまったようだ。狭くて寒くて…気が狂いそうになるこの部屋に。
「良かったぁ…もう、心配したんだよ?」
そう言って私の顔を覗き込むのは陽炎。
「どうして雪風なんかのことを心配したりするのです
か?初対面であんなことしちゃったのに…。」
そう、私は最低だ。私を心配して声をかけてくれた姉妹を押し退けて逃げたのだ。
初対面からあんなことしちゃったのに心配するなんて…
「あんなこと別に気にしてなんかいないわ。
それに私達に何かがあったから定時連絡もできない状況に追い込まれたと言う判断を下した別動隊が突っ込んで来るわ。 それまで待てば良いのよ。」
そんな事したらしれぇが!
「しれぇはどうなるのですか?
雪風のそばで笑ってくれる〝雪風〟のしれぇは!?」
思わず叫ぶ。
私と笑ってくれるなら何をされたって良い。
私のそばにいてくれるなら何をしたって構わない。
だけど、
「〝独り〟は嫌だ!怖いのも痛いのも我慢する!
だけど〝独り〟になるのは…それだけは…。
お願い…〝独り〟にしないで…お願い…。」
…。
……。
「バカ…バカ言ってんじゃないわよ…。
私がいるでしょ…またあんたを独りにするなんてこと
するわけないじゃない。それにあのクズは無能なばかりにあんたが所属してた艦隊を壊滅させたのに…何で生き残ったあなたが悪いって言われるの?そんなのおかしいじゃない…もう、見てられないよ…。悲しすぎるよあんた。それにあのクズはあなた〝と〟笑ってたんじゃない。あなた〝で〟嗤っていたの…。もう、狂っていたのよ。」
そんな…確かにしれぇは笑っ…アレ?思い出せない。
そんなわけ…嗤ってた顔しか出てこない…。
じゃあ、私はもうすでに独りだったの?
何のために私は頑張ったの?
胸が焼けるように苦しい。視界がナミダで歪む。
折られた腕の痛みが増した気がする。
ダメ…泣いたらダメ…。
「雪風は皆を不幸にしちゃうんです。
だからしれぇも不「違う!」…陽炎だっ「ならない!」…。」
大声で陽炎が私の言葉を遮る。
「あんたが死神とか疫病神とかなわけがない!」
そして私を強く抱き締めながら
「だってこんなに可愛い私の妹なんだもの…。泣いても良いんだよ。もう、独りで我慢しなくても良いの。」
そう、静かにささやいた。
泣いてしまった。大声で叫びながら。
でも、その〝涙〟は悲しくなかった。
確かな温もりを感じながら
私は陽炎の…お姉ちゃんの腕の中で声も殺さずに泣き叫んだ。
お姉ちゃんに完全に体を預けてひたすら泣き続けた。
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第六話はビーターのチャンネルが担当します。