「長月ぃ~」
気の抜けた声で相方を呼ぶ。
「何だ?一応、ここは敵地だぞ?少しは「みんなが何処か行っちゃったみたいでさぁ」…。」
は?
〝何処か行っちゃった!?〟この敵地のど真ん中で!?
冗談だろ!?
「嘘だろ…?なぁ、皐月、嘘だって言ってくれまいか?」
どっか行っちゃったなんてことがあっては行けないはずだ仮にも我々は艦娘であり、軍人だとも言える。
いくら作戦立案能力が悪い司令官の艦娘だからってそこまでダメダメな我々ではないはずなのだ。
「ホントだよ?」
呑気な顔で言う姉の顔をこんなに全力で殴りたくなったのは初めてだ。
「ふざけるな!くそぉ!!」
思わず思いっきり壁パンしてしまった。
ドゴォーン
「「え?」」
殴った壁に穴が空いた
「凄い!凄いよ!長月!!睦月型さいきょーじゃん!!!!」
そう言ってピョンピョン跳び跳ねる皐月。
この建物すごく脆いな…もしかしたら……!?
「やめろ跳び跳ねるな!!!「え?」…」
「うわぁ!?」
ズボォ!!!!
皐月の足が床を踏み抜いた。
「大丈夫か?たてるか?」
これじゃ潜入も敵地もないな。
まぁ、連れてくるのが五月雨や電だったら…もっと恐ろしいことになっていたな。
「痛たたた…まったくこの建物はどうなってるのさ…壁も床もボロボロじゃん!」
涙目で怒る皐月。
「だから大声を出すな!」
まったくこれじゃどっちが姉だかわからないな。
一応、発信器の示す座標はここなのだが…
「長月!長月ぃ!!」
「何だ?」
「床の下に何かあるみたい。一緒に床、抜いて見ない?」
……!
そう言うことか!発信器の表示は2Dだ。
上とか下とか言う表示はない。
つまり何が言いたいかと言えば、陽炎達は自分達の真下にいるんじゃないかと言うことだ。
「わかった。3・2・1でぶち抜くぞ?」
「了解だよ。」
「「3・2・1!」」
ジャンプと同時に床に向けて砲撃。
ドカァーーーン!!!!
凄まじい音
瓦礫と一緒に下に落ちていく。
「「うわぁあぁ!?」」
ドスン!ドスン!
二人してナニかの上に尻餅を付いた。
目の前には目を丸くした陽炎達。
「「?」」
自分達がナニを下敷きにしてしまったのかよく見れば
瓦礫の合間から白い軍服が見えている。
「こいつがここの司令官か?」
何か凄く倒した気がしない…。
「やったぁ!」
ぴょんぴょん跳び跳ねている皐月
「嘘…!?」
目を丸くした陽炎達。
口が開きっぱなしだし…不知火もこんな顔をする事あるんだな。
「やったね!勝利、勝利、大勝利!ってやつだね!!」
「そろそろ跳ねるのやめろ。」
「なんか、勝った気がしませんね…。」
次はビーターのチャンネルが担当です
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