―4階にて―
削板と木原が向かい合って立っていた。
床には一方通行と垣根が倒れていた。一方通行は木原に関わっていたとき、垣根は一時期『冷蔵庫』に入れられていた時、自分だけの現実などを解析されている。つまり両方木原や能力者殺しに弱点を知られている。だから何回挑んだって勝てない。
だが削板は違う。
そもそも削板は、研究者でさえ能力の繊細故に誰も調べる事が出来なかった能力の持ち主である。つまり弱点を読まれる心配はない。そして弱点さえ読まれなければ、木原はただの無能力者に過ぎない。削板は拳を握ると、木原に向かって突進した。そのまま必殺技を放った。
「凄いパーンチ!」
これを紙一重で躱す木原。だが削板の体から出た正体不明の余波が、木原の体を吹き飛ばし、近くの壁に叩きつけた。削板も超能力者だ。余波だけでも相当の威力がある。木原は立ち上がると、小型キャパシティダウンを削板に向け、音波を放った。だが木原は大きな間違いを犯していた。削板は超能力開発を受けていない。その事に木原は気付かなかった。次の瞬間、削板が音速の2倍で接近し、木原の顔面に拳を叩きこんだ。木原が吹き飛び、床をゴロゴロと転がった。
―能力者殺しの部屋―
「この光景を見てどう思う?第四位」
「このまま行くとアンタが負けるよ。どうする?味方してあげよっか?」
「それは助かる」
この会話をしているのは、能力者殺しと麦野沈利だ。二人とも無表情で画面を見ている。能力者殺しが麦野に聞いた。
「一旦木原を下げよう。そして予定より早いけどアイツを召喚しよう」
すると麦野が嫌そうな顔をした。
「アイツを召喚するのか?だったら私が直接行った方がいいんじゃない?そもそもアイツは一方通行を殺すための最終兵器じゃ無かったのか?」
「大丈夫。まだこっちには≪ファイナルオーダー≫がある。第一位はそこで殺せばいい」
能力者殺しは淡々と答えた。そしてポケットからスマホを取り出すと、誰かに電話を掛けた。
「ああ、うん。結標ちゃん?ちょっと木原のテレポートよろしく」
そう言って電話を切った。麦野が聞いて来る。
「おい。アイツが出るって事は誰か死ぬのか?」
「多分ね」
能力者殺しが軽い調子で答えた。
―また戻って4階―
突然、木原の体が消えた。
しかしここは仮にも学園都市だ。普通なら驚くだろうが、戦闘中に人の姿が消えるなんて学園都市ではよくある事だ。
「何の真似だ」
一方通行が立ち上がりながら不機嫌そうに聞いた。その時、ドアを開けて一人の男が入って来た。男は3人の顔を見ると、軽く笑い自己紹介をした。
「よお。俺の名は冥土送り。冥土返しと正反対だ。まさか冥土返しがいるのにその逆がないって事は無いよなあ?つーわけでさっさと死んでくれ」
意味不明な言葉を言い冥土送りは突っ込んで来た。
削板は拳を構えた。
ちょっと次回まで間が空くかもしれません!すみません!