とある超能力者達の脱出ゲーム   作:桐原聖

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今回はバトルシーンです!
バトル好きは楽しんで見てください。


3人の超能力者と一人のオリキャラ(後編)

「うわあああああっ!」

 

 削板が冥土送りに殴りかかる。冥土送りはそれをサッと躱しその後頭部にチョップを入れる。

「ぐはっ!」

 

 削板がうめく。体がくの字に曲がる。冥土送りはその腹に蹴りを喰らわせた。

「ハッ、俺は外部で空手3段なんだよ!」

 

 さらに連続で腹蹴りを喰らわせる。本来なら『ナンバーセブン』の能力によって削板にダメージは無いはずだ。だが何故かは分からないがこの男の攻撃は、削板にダメージを与えてくる。

 

「オラオラどうした?超能力者ってのはそんなモンか?」

 

 削板はずっと受けに回っている。このままではまずい。そう判断した削板は顔を上げた。

 

 だがそれが大きな間違い。

顔を上げた削板のこめかみに、冥土送りの拳が炸裂した。

 

「ぐ、はっ」

「ハハハッ、テメエの来るタイミング読んで拳を振り回しときゃ当たるんだよ。テメエは後手後手に回ってちゃだめだと思って頭を上げたんだろ?俺はテメエがそう思うと思って当たりもしない右フックを放ったんだよ。つまりテメエは、自分から俺の攻撃を受けに来たんだよ。ハハハッ」

 

 それは横断歩道で車が走っている中を突っ切るようなものだ。

 すなわち、自殺行為だ。

 

「だから言ってんじゃーん。お前らは俺には勝てないって」

 

 削板の頭に、冥土送りの声が響く。

 

「いい加減、諦めろ」

 

 その言葉を聞いた削板は思う。

 自分はこんな所で諦められるのか?

 自分より根性ある奴を探しに行くんじゃないのか?

 じゃあこんな所で諦めるわけにはいかねえな。

 

「う、」

「あァん?」

「おォォォォォォ!」

 

 削板は立ち上がった。冥土送りが驚いている。

 

「馬鹿な。あの攻撃を受けて立ち上がれると言うのか?ありえねえ!」

 

 削板は冥土送りに一歩、近づいた。

 冥土送りの口から、声が漏れる。

 

「く、」

 また一歩。

「来るなああああァ!」

 また一歩。

 冥土送りは足がすくんで動けない。

 また一歩。

 もう冥土送りの目の前だ。

「お願いだ。許してくれ。助けてくれ。あ、何ならここから出る方法を教えてやる。な?それで許してくれ。頼む!」

 しかし削板の耳には届いていない。削板は拳を振り上げた。

「な、何を・・・」

「超・・・」

「やめろォォォォォ!」

「凄いパーンチ!!!!」

 削板の拳からほとばしった光線が、冥土送りの体を貫いた。吹っ飛ぶ冥土送り。そのまま壁に激突し、壁に激突し見えなくなった。

体力を使い果たした削板は、膝から床に倒れた。

 

―とある部屋にて―

「クソッ、何だアイツは。聞いてないぞ、あんな怪物」

『どうだった?冥土送り』

「あ、能力者殺しか。助けてくれ。今体はボロボロなんだ」

『知ってるよ。テレポートしなかったら今頃死んでたね』

 

 そう、冥土送りはあの攻撃を喰らって壁に激突した瞬間、テレポートで助けられていたのだ。

「助けてくれ、能力者殺し。君ならこんな傷、治せるだろ?」

『治せるよ。でもね、』

 そこで能力者殺しは一度言葉を切り、告げた。

『それは出来ない』

「どうしてだ?何故!」

 その時、ザッ、ザッ、という音が響いて来た。

「な、何だ?」

『さっき君は、削板君になんて言った?』

「あ、あれは口から出まかせを・・・」

『そんなことはどうでもいい。大事なのは、君がその言葉を口にしたという事実。ただそれだけさ』

「ま、待ってくれ能力者殺し!俺は・・・」

『殺れ、麦野』

「能力者殺しーーーー!」

 冥土送りの声は、原子崩しの音に掻き消された。 




長い間、空けていてすみませんでした。
ちょっと不定期になるかもしれませんが、応援よろしくお願いします。
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