とある超能力者達の脱出ゲーム   作:桐原聖

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すみません、前回の後書きには垣根vs雲川と書いたのですが、順番に終わらせるよりも同時にやった方が面白いかなと思ったので変更しました。楽しみにしていた皆さんすみません!


一方通行vs麦野

 ―二階にて―

 

 凄まじい爆発音が連続して響いた。

 

「よし、これだけ撃てば食料も無事じゃすまないだろ。仕事終了、っと」

 

 今二階に居るのは、麦野だ。能力者殺しから食料の供給を断ってくれという頼みを引き受け、わざわざ二階にやって来たのだ。

 

「んじゃ戻るか」

 

「ちょっと待てよ三下ァ」

 

 麦野の『原子崩し』によって黒焦げになった食料の袋の山から、一方通行が出てきた。おそらく麦野が来る前からそこに隠れていたのだろう。松葉杖をついて居ない事と麦野の『原子崩し』を喰らっていない所から推測するに現在能力使用中なのだと麦野は一瞬で理解した。

 

「何の用だよ第一位」

 

「それはこっちの台詞だ三下。テメエこそこの部屋に何の用だ」

 

「テメエには関係ねえだろうが第一位」

 

「チッ、面倒くせェな」

 

 言うが早いか一方通行は麦野に向かって突進した。

 

「どうせ最後にはやられる三下だ。ならここで潰しても問題ねェよなァ!」

 

「クソッ‼」

 

 麦野は『原子崩し』をロケット噴射のように撃ち反動で真後ろに跳んだ。さすがに反射相手では分が悪い。自分の奥の手がそのまま自分に返って来た時の事を思うと考えただけでも冷や汗が出る。

 

「オラオラどうしたァ、食われるだけの豚で止まってンじゃねェぞ第四位!」

 

「ッ‼」

 

 麦野はひたすら『原子崩し』を放ち部屋の中を逃げ回る。ドアを開けて逃げるという事はしない。一瞬だが敵に背を向ける事になるからだ。

 

「仮にも同じ超能力者なンだからよォ、もっと楽しませろ第四位!」

 

 一方通行の挑発を、麦野は歯を食いしばって耐える。反論したいところだが、今少しでも力の制御を誤れば、自分の『原子崩し』で右腕を吹き飛ばしかねない。ここは黙って耐えるしかないのだ。

 

「オラオラ、来ないならこっちから行くぞ!」

 

 一方通行が脚力のベクトルを操作し、麦野に突進した。反射的に麦野は一方通行に向けて『原子崩し』を放ってしまった。一方通行に当たった『原子崩し』は反射し、麦野に襲い掛かった。

 

「自分の攻撃でやられるなンて無様だなァ、第四位」

 

「ぐあああああッ‼」

 

麦野の右肩から先が消失した。あまりの激痛に麦野が絶叫する。だが一方通行は容赦なく麦野に突進した。

 

「ホラホラもっと鳴けよ第四位サンよォ‼」

 

 一方通行は麦野の左腕を引きちぎりながら言う。これで麦野は両腕を失った事になる。麦野はあまりの痛みに気絶寸前だ。

 

「何なンですかこの様はよォ。第四位もそろそろ引退した方がいいンじゃねェのか?」

 

 言いながら一方通行は脚力のベクトルを変換した状態で麦野を蹴っている。その威力はコンクリートを余裕で砕く。そんな攻撃を喰らい続けて麦野は気絶した。

 

「何だ、もう終わりか?第四位の名が泣くぜ」

 

 吐き捨てるように言うと一方通行は麦野にトドメを刺そうと一歩歩み寄った。

 

 その時だった。

 

「やれやれ、厄介な事になったな」

 

 一方通行が振り返ると、そこにはタバコを咥えた神父らしき男が立っていた。

 その男は言う。

 

「初めまして、僕はステイル・マグヌス。君を殺すためにここに来た」

 




とりあえず次回は、削板を書きます。そして垣根、一方通行、削板の順番で行きます。
お楽しみに‼
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