とある超能力者達の脱出ゲーム   作:桐原聖

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 今回バトルは無しです!脱出メインで行きます!


一階脱出

 一方通行はまず削板に状況を説明することにした。ひととおり話を聞いた削板は一方通行に質問した。

「今の状況は分かった。確かに今の状況はまずい。けどその前に一つ聞いていいか?どうしてお前は第三位と戦ってたんだ?」

 一方通行は溜息を吐くと、めんどくさそうに答えた。

「そいつはあの学園都市第三位じゃねェよ。元々そいつらは第三位のDNAマップを元にして作られた、絶対能力進化計画の実験体だ。ただコイツだけは違う。第三次世界大戦の時に俺を殺すためだけに作られた、ミサカネットワークの中の悪意だけを抽出したクローンだ。」

 削板は話について行けなかったのか、一方通行に質問した。

「絶対能力進化計画ってなんだ?それとミサカネットワークっていうのは?」

 一方通行は答えようとしたが、妙に苦しい事に気付いた。大気中の酸素がどんどん減ってきているのだ。削板もその事に気付き、一方通行に「どうする?」と聞いた。一方通行は浅く呼吸をしながら言った。

「とりあえずこの部屋から脱出する。このゲームは脱出ゲームだ。必ずどこかにヒントが隠されてる。オマエはそっちを探せ。俺はこっちを探す。急げ、時間的に後5分だ。協力しねェと二人とも死ぬぞ。」

 そう言うと一方通行は電極のスイッチを切り替えると、高速で怪しい所を探し始めた。電極の残り時間は約6分。5分間ずっと使い続けているとかなり辛いが、死ぬよりはましだ。一方通行はまず始めに壁を調べた。すると机の近くの壁に『8732』とスプレーで書かれていた。何かの暗号かもしれないと思い、一方通行はその数字を覚えた。その時、「おい、こっちに何か書かれてるぞ!」という声が聞こえてきた。一方通行は脚力のベクトルを操作し2秒で削板の元へ着いた。削板は一方通行に「これだ」といい、その文章を見せた。そこには『椅子を調べよ。』とだけ書かれていた。一方通行と削板は音速の2倍の速度で移動すると、片っ端から椅子を調べ始めた。すると、麦野の座っていた椅子の裏に、時限爆弾のような物が貼り付けられていて、その下にナンバーキーがあった。一方通行はその椅子を壊さないようにひっくり返すと、天井のスピーカーから『よくわかったね。じゃあ暗証番号4桁を、入力してね。』という声が聞こえてきた。おそらく能力者殺しの声だろう。けれどそんな事は今は関係ない。一方通行はさっき覚えた暗証番号を入力した。すると次の瞬間、一階と階段を繋ぐドアが勢いよく開き、酸素が一気に室内に入って来た。何とか助かった。その時、スピーカーから『爆弾起爆まで、残り45秒。』という機械的な声が聞こえてきた。一方通行は電極のスイッチを通常モードに戻すと、麦野の椅子から離れた。そして一方通行が麦野の椅子から50メートルほど離れたとき、『5、4、3、2、1』という声が聞こえてきた。そして『ゼロ』という言葉と同時に、麦野の椅子が爆発した。驚いている一方通行と削板の耳に、『麦野沈利、死亡。麦野沈利は死亡しました。』という、無慈悲なアナウンスが聞こえてきた。




 次回美琴編です!お楽しみに!
 ゴールデンウィーク中書けるかな・・・
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