とある超能力者達の脱出ゲーム   作:桐原聖

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 御坂脱出の後編です!バトルシーン多めにしているので楽しんで下さい!


御坂脱出(後編)

学園都市の超能力者が3人、集まった。

 さらに一人は学園都市最強という肩書きを持つ怪物、一人はそもそもこの世界に存在しない物質を操り、一人は能力開発を受けていないのに超能力者という化け物達だ。いくら木原が強くても、これだけの化け物を相手にするのは難しいだろう。御坂は薄れる意識の中で、そう思った。

 だが木原は焦らない。大股で御坂の方に歩いて行くと、御坂の胸倉を掴み上げた。一方通行が眉をひそめる。

「あァン?何のつもりだそれ?」

 すると削板が「そういう事か!二人とも、すぐに御坂を助けろ!」と叫んだ。一方通行と垣根が、同時に木原に向かった。彼らは学園都市第一位と二位だ。彼らにだってプライドくらいある。強さこそ違うものの、自分達と同じ超能力者が、こんなただの研究者(無能力者)に一方的にボコられているという事が、彼ら(超能力者)のプライドを傷つけていた。それに、今御坂に貸りを作るというのも悪くない。二人は同時に突撃した。一方通行は脚力のベクトルを操作し木原に突撃すると、血流操作の左手を突き出した。垣根は、6枚の翼を生み出し、木原に体当たりしようとした。木原が御坂から手を放し、二人を迎え撃つ態勢を取った。しかしどちらに当たっても木原は死ぬ。だが・・・

 

 急に一方通行の膝から力が抜け、一方通行は膝から崩れ落ちた。

 

 一瞬、何が起きたか分からなかった。だがすぐに、キャパシティダウンを喰らったのだと分かった。だがあの機械は一人にしか効かない。なら垣根は無事なはずだ。そう思って一方通行が垣根を見ると、

 

 垣根が床に倒れていた。

 

 木原の笑い声が聞こえる。

「がははッ、残念だったなあ、アクセラレータ。この機械が一人にしか干渉できないのに気付いたのまでは良かった。」

 だがな、と木原は言い、

「お前がこの第二位を倒して、『冷蔵庫』送りにしたのを忘れたかァ、アクセラレータ。」

 そう、かつて一方通行は、垣根と戦った。その時、垣根を完膚なきまでに叩きつぶした。その後、垣根の大脳は『冷蔵庫』と呼ばれる場所に保存されていた。そして冥土返しが、垣根の肉片をプラモデルのように繋ぎ合わせた。そして最後に大脳を埋め込み垣根が復活した。

「つまり、俺の大脳が『冷蔵庫』の中にある間に、俺の能力を調べて自分だけの現実とかはみんな把握済み、って訳か。」

 倒れた状態で垣根が言った。木原が笑った。

「ようやく気付いたか。まあいい。そこの意味不明の能力使う第七位を除いて全員ぶっ殺すか。」

 削板が叫んだ。

「逃げろ、御坂。奴らの目的は、お前一人だ!」

 垣根が、削板に聞いた。

「どういう事だ?説明しろ!」

 しかしその質問には、木原が答えた。

「お前は知らなくて無理もないか、学園都市第二位。実はな、そこの第三位をレベル6に上げるっていう計画があったんだよ。その計画はそこの第七位と無能力者の高校生によって止まっちまったらしいがな、能力者殺しがその計画をもっと簡単にしてこのゲーム中に行うらしいぞ。」

 削板が続ける。

「レベル6になっちまったそいつに自我はねえ。つまり敵味方関係なくやられる。相当ヤバいってことだ。」

 御坂は薄れる意識の中で、必死に脱出方法を考えた。

(もう電撃を撃つ体力はあまり残っていない。せいぜい3億ボルトが限界。でもさっきから見てると、この壁は電気には強いみたい。ここは室内だから、砂鉄も使えない。電気で何らかの爆発を起こせばなんとかなるけど・・・)

 御坂の居る所から壁の穴までは10メートルほどだ。だが今の御坂は2本の足で立つのさえままならない。御坂は頭脳をフル回転させる。その時間稼ぎのために垣根と削板が交互に木原に向かっていくが、垣根は木原に弱点を読まれており、削板は単純に能力の制御が上手くできずに木原に殴られていた。その時、御坂はひらめいた。さっきまで自分が持っていた袋まで這って進むと、袋の中から、学園都市製の物ではない(と思われる)電流計を3つ取り出した。そして近くの壁まで這って進み、電流計を一つ、壁際に寄せた。そしてそこに今自分が出せる最大の電気を叩きこんだ。学園都市製の電流計は、メーターの針が振り切れてもある程度までは耐えられるようになっている。だがこの電流計は、学園都市製ではない。ましてや3億ボルトという日常ではあり得ない電撃を受け・・・

 

 盛大に、爆発した。

 

 その爆発で、壁に穴が空いた。御坂はその穴から外に出た。その穴はドアのある壁とはかなり離れた所にあった。つまり、階段はない。一体何があるのか。すると、目の前が真っ暗になった。そして次の瞬間、御坂は一階に居た。天井のスピーカーから、能力者殺しの声が聞こえた。

『まったく、どうして皆は普通にドアから入ってこないのかなあ。おかげでテレポートする手間がかかるじゃないか。だって大事な参加者に生き埋めになってもらっちゃ困るからね。あ、言っておくけどドアのある壁以外の壁を壊しても見えるのはただの土だからね?壁を壊しても何の得にもならないよ。』

 そう言ってスピーカーは切れた。御坂は考える。垣根達を助けに行きたいが、今の御坂が行ってもただの足手まといだろう。なので、御坂は一旦休む事にした。




 今日はいつもの二倍くらい書きました!いつもこの位書けるように努力します!
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