英雄王も異世界から来るそうですよ?   作:heartz

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テスト→文化祭→テストというハードスケジュールを乗り越えました。
もうヤダ!!!

ということで所謂現実逃避でございます!
やっとガルド戦が始ま......終わる!

てことで、6話をどうぞ!



6話 初陣

屋敷についた頃には既に夜中になっていた。

月明かりのシルエットで、浮き彫りになる本拠はまるでホテルのような巨大さである。

耀は本拠となる屋敷を見上げ感嘆したように呟く。

 

耀「遠目から見てもかなり大きいけど.........近づくと一層大きいね。どこに泊まればいい?」

 

黒ウサギ「コミュニティの伝統では、ギフトゲームに参加出来る物には序列を与え、上位から最上階に住む事になっております.........けど、今は好きなところを使っていただいて結構でございますよ。移動も不便でしょうし」

 

飛鳥「そう。そこにある別館は使っていいの?」

 

黒ウサギ「ああ、あれは子供たちの館ですよ。本来は別の用途があるのですが、警備の問題でみんな此処に住んでいます。飛鳥さんが良いというのなら」

 

飛鳥「遠慮するわ」

 

即答した飛鳥であった。

 

 

ーー閑話休題ーー

 

 

ギル「月のウサギよ、早く湯殿の準備をせぬか」

 

本来の要望を忘れていた黒ウサギに叱咤する。

問題児四人はコミュニティや箱庭の質問はよそに、『今はともかく風呂に入りたい』という強い要望をしていた。

 

黒ウサギ「そうでした!」

 

そう言うと黒ウサギは湯殿の準備を始めるが.........

しばらく使われなかった大浴場を見て真っ青になり

 

黒ウサギ「一刻ほどお待ちください!直ぐに綺麗にしますから!」

 

そう叫び、掃除に取り掛かった。

 

飛鳥「十六夜君?なにを難しそうな顔してるの?」

 

顎に手を当てずっと何かを考えてる十六夜に飛鳥が気付き、声をかける。

 

十六夜「いや王様.........ギルガメッシュのことなんだが」

 

飛鳥「ギルガメッシュさんのこと?」

 

十六夜「ああ」

 

ずっと考えていた疑問を口にする。

 

十六夜「――――なんで誰もギルガメッシュの事知らねえんだ?」

 

そう、彼の名前は有名だ。

神話に名を刻み、叙事詩があり、自らの英雄譚を持つ最古の英雄。

それが有名で無いはずがない。

だが実際どうだろう。飛鳥や耀が知らないのはまだ頷ける。ただそういう話に興味が無いだけだろう。

だが、箱庭の住人.........帝釈天の眷族である黒ウサギ、箱庭の実力者で元魔王の白夜叉。彼女達が知らないのは明らかにおかしい。十六夜はそう考えていた。

 

飛鳥「その口ぶりだと、やっぱり彼は有名なのね」

 

十六夜「ああ、超が付くほどビックネームだぜ」

 

飛鳥「それを修羅神仏が集う箱庭の住人が知らないのはおかしい」

 

十六夜「ああ、その通りだ」

 

二人は真剣に話をしているのに対し、話の中心はと言うと.........

 

ギル「ほう、多種の特性を使い、更に言葉を理解するか........その恩恵は中々レアで使える物だぞ?」

 

耀「そうなの?お父さんに貰ったんだけど.........」

 

ギル「ほう、耀の父はどうやら唯の人間ではないらしい。これは興味深い!」

 

耀「ギルガメッシュにそこまで言われるなら凄いんだろうね」

 

ギル「ギルで良い」

 

耀「え?」

 

ギル「ギルガメッシュと呼ぶのは長かろう?故にギルで良い」

 

耀「.........いいの?王様なんでしょ?」

 

ギル「構わん。呼び名程度で憤怒するほど落ちぶれてはおらん。それが嫌なら好きに呼ぶがよい」

 

耀「嫌じゃない。じゃあこれからはギルって呼ぶ」

 

ギル「ああ、そうすると良い」

 

.........なんか話弾んでるしまあいいか、と十六夜達は思った。

と、そこへ黒ウサギが戻ってきた。

 

黒ウサギ「ゆ、湯殿の準備が出来ました!さあ女性陣からどうぞ!」

 

飛鳥「そういう事らしいから、一番風呂は頂くわ」

 

十六夜「俺は二番風呂が好きな男だから問題はねえよ」

 

耀「ギルには悪いけど、お先に」

 

ギル「我も別に構わん。それとも」

 

口角を上げニヤけつつ爆弾を投下する。

 

ギル「我と一緒に入るか?」

 

その瞬間、時間が止まった。

次に声を発したのは黒ウサギだった。

 

黒ウサギ「な、な、何を言ってるんですかーーー!!」

 

パアン!!と、ハリセンの音と黒ウサギの絶叫がノーネームの本拠に響いた。

 

 

 

 

★☆★☆★☆★☆

 

 

 

 

女性三人が風呂に入ってる間、十六夜とギルは暫く貴賓室で寛いでいた。

 

十六夜「なあ王様、一つ聞いていいか?」

 

ギル「許そう。述べるがよい」

 

ギルがそう云うと、十六夜は真剣な目で聞いた。

 

十六夜「死ぬのは、今でも怖いか?」

 

十六夜がそう言うと、ギルは少し目を見開いた後、にやりと笑っていつもの顔に戻る。

 

ギル「ほう、我の叙事詩を読み解いたか」

 

十六夜「ああ、だいぶ前にな」

 

ギル「それで、貴様の問いは、死を恐れるか?だったな」

 

十六夜「ああ」

 

ギルは目を瞑り、静かに口を開いた。

 

ギル「結論から云おう。恐れるにたりん。死の恐怖など、とうの昔に忘れたわ」

 

そう云い切った。まるで死などどうでもよいという風に。

 

十六夜「そうか......。ありがとな」

 

お礼を言って外に出ようとドアに近づく十六夜に、

 

ギル「なに、容易いことだ。昔話なら何時でもしてやろう」

 

そう云い自分の部屋に入って行った。

 

 

 

 

★☆★☆★☆★☆

 

 

 

 

部屋でゆっくりしていると、耀が風呂が開いたことを報告してきたので、その日は風呂に入って寝た。

 

そして次の日。

 

”フォレス・ガロ”の居住区に向かっていた道中、”六本傷”の旗が掲げられた昨日のカフェテラスで声をかけられた。

 

猫店員「あー!昨日のお客さん!もしや今から決闘ですか!?」

 

三毛猫「お、鉤尻尾のねーちゃんか!そやそや今からお譲達の討ち入りやで!」

 

ウェイトレスの猫娘が近寄って来て、飛鳥達に一礼する。

 

猫店員「ボスからもエールを頼まれました!二度と不義理な真似が出来ないようにしてやってください!」

 

ブンブンと両手を振り回しながら応援する鉤尻尾の猫娘。

飛鳥は苦笑しながらも強くうなずいて返す。

 

飛鳥「ええ、そのつもりよ」

 

猫店員「おお!心強い御返事だ!」

 

会話をしている飛鳥と猫店員を見ていたギルは十六夜に質問を投げかける。

 

ギル「十六夜、あの小娘は一体誰だ」

 

十六夜「たしか、俺達が蛇神様(笑)の相手をしてる時にお嬢様達が行ったカフェの猫族の店員だよ」

 

ギルはそうか、と云うと興味が無くなったように歩きだした。

彼女達の会話の内容は興味が無いらしい。

 

~閑話休題~

 

一同は”フォレス・ガロ”の居住区画についたが、ギルと十六夜を除く全員が目を疑った。

なぜなら..........

 

耀「.........。ジャングル?」

 

十六夜「虎の住むコミュニティだしな。おかしくはないだろ」

 

ギル「所詮畜生は畜生ということか..........」

 

ジン「いや、おかしいです。”フォレス・ガロ”のコミュニティの本拠は普通の居住区だったはず.........それにこの木々はまさか」

 

ジンはそっと木に手を伸ばす。その樹枝はまるで生き物様に脈を打ち、肌を通して胎動の様なものを感じさせた。

 

ジン「やっぱり――”鬼化”してる?いや、まさか」

 

飛鳥「ジン君。ここに、”契約書類”が貼ってあるわよ」

 

飛鳥が声を上げる。門柱に貼られた羊皮紙には今回のゲームの内容が記されていた。

 

 

『ギフトネーム名 ”ハンティング”

 

 ・プレイヤー一覧  久遠 飛鳥

 

 春日部 耀

 

 ジン=ラッセル

 

 

 ・クリア条件 ホストの本拠内に潜むガルド=ガスパーの討伐。

 

 ・クリア方法 ホスト側が指定した特定の武具でのみ討伐可能。指定武具以外は”契   約”によってガルド=ガスパーを傷つける事は不可能。

 

 ・敗北条件 降参か、プレイヤーが上記の勝利条件を満たせなくなった場合。

 

 ・指定武具 ゲームテリトリーにて配置

 

宣誓 上記を尊重し、誇りと御旗の下、”ノーネーム”はギフトゲームに参加します。

 

”フォレス・ガロ”印』

 

 

ジン「ガルドの身をクリア条件に.........指定武具で打倒!?」

 

黒ウサギ「こ、これはまずいです!」

 

ギル「ふむ、確かに厄介だな」

 

ジンと黒ウサギが悲鳴のような声を上げ、ギルは冷静に分析する。

飛鳥は心配そうに問う。

 

飛鳥「このゲームはそんなに危険なの?」

 

ギル「つまり、貴様らの”恩恵”や我の宝物では歯が立たんと言う事だ」

 

その後に『まあ』と付け加えると

 

ギル「傷が付けれないだけで拘束は出来る。我の敵ではないか.........当然だな」

 

飛鳥が険しい顔で黒ウサギに問う。

 

飛鳥「........どういうこと?」

 

黒ウサギ「”恩恵”ではなく”契約”によってその身を守っているのです。これでは神格でも手が出ません!」

 

そう言うと十六夜がジンを見据える。

 

十六夜「なるほど、勝ちゲームが一転五分五分か。これは先にゲームルールを提示した方が良かったんじゃねえか?御チビ様よ」

 

そう言われると何も言い返せないのか、ジンは何も言わず下を向く。

すると十六夜が近づき、小声で

 

十六夜「この勝負に勝たないと俺の作戦は成り立たない。だから負ければ俺はコミュニティを去る。いいな御チビ。」

 

ジン「.........分かっています。絶対に負けません」

 

こんな所で躓く訳にいかない。参加者三人は門を開けて突入した。

 

 

 

 

★☆★☆★☆★☆

 

 

 

 

三人が突入した後、ギル達は退屈そうにしていた。

 

十六夜「あー暇だな」

 

ギル「そうだな」

 

すると十六夜は疑問に思っていたことをギルに問う。

 

十六夜「ずっと思ってたんだが、王様の”恩恵”少なくねえか?」

 

黒ウサギ「黒ウサギも思ってました。白夜叉様との戦いの時に見せたあの剣などは?」

 

するとギルは”王の財宝”を開き剣を手にする。

 

ギル「これか?」

 

十六夜「そう、それだよ」

 

ギル「”恩恵”は修羅神仏によって与えられた物なのであろう?我の宝物庫の中にあるのは全て我自信が選定し、手に入れた物だ。故に”恩恵”などではない」

 

少し怒ったように口にする。

黒ウサギは驚いたように声を出す。

 

黒ウサギ「あの数をたった一人で集めたのですか!?」

 

その声に否定する。

 

ギル「いや、我にも友と呼ぶ存在はいた。己のことを兵器などと言うような奴であったがな」

 

悲壮感漂うその声に十六夜も黒ウサギも声を発さない。

すると三人の元に獣の咆哮が届く。

 

「―――.........GEEEEEYAAAAAaaaa!!!」

 

その咆哮が合図だったかのように木々は一斉に霧散した。




二か月も待たせて申し訳ありません!(待ってくれてたのかな?)

それでですね、活動報告の方でアンケートを取りたいと思います!

急に何言ってんだこいつと思うかもしれませんが、ヒロインが私だけでは決められないのですよ;

優柔不断なもので;

なのでアンケートで読者様に決めてもらおうかと思いまして。

なのでヒロインは誰がいいかコメントで言ってもらえれば票が多いのを採用させてもらいます。(露骨なコメ稼ぎ)

※活動報告の方でコメントしてください

次もお楽しみください!
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