初めての作品となります。
「痛ッタ!」
「大丈夫ですか?」
「あ、大丈夫です」
彼は、車のガラスに頭をぶつけて目を覚ました。
(ここは、どこだろうか?)
見に覚えのない景色に、彼は運転手に聞いた。
「あの、ここは?」
「大本営に、向かう車の中ですが、本当に大丈夫ですか?」
「そうですか。ありがとうございます。寝てて忘れていたみたいですね」
運転手の心配する言葉にそう返して彼は、考えた。
(なぜ、こんなところに...?)
一人悩んでいるうちに、車は大本営に着いた。
「着きましたよ」
「ああ、ありがとう」
そう言い、彼は車を降りた。
大本営と呼ばれる建物は、どこか国会議事堂に似たつくりをしてた。彼は、運転手をしていた男にある部屋の前まで案内された。
「こちらです。それでは、他の仕事がありますので」
「ありがとう」
彼は、案内してくれた運転手にお礼を言い。案内された部屋の扉をノックする。
「すみません」
「どうぞ」
扉を開け、部屋へ入っていく。きれいに整えられた本棚にこちらも埃一つない応接スペース。そして、赤いカーペットが入ってきた扉から、まっすぐ部屋の奥中央へ置いてある机へと続いている。そのカーペットの真ん中に一人の男が立っていた。
「失礼します」
「いらっしゃい」
「失礼ですが、あなたは?」
「私は木村、階級は元帥だ」
「あの、私はなぜここに?」
「君は、ここの世界に転移してきたんだ。そしてこれから、君には艦娘の指揮すなわち提督をしてもらう」
「え...」
彼は、驚いた。会って間もない男に『君は、転移してきた人間。そして、これから提督をしてもらう』なんていわれたのだ。
「それって、どう言うことでしょうか?」
「うむ。それでは説明しよう。この世界は、君の世界と平行してある世界だ。君は文字通りこの世界に『転移』してきたんだ。ここまで理解できたかい?」
「はい」
彼は、なんとなく理解し返事をした。
「『転移』ということだから、元の世界から移ってきたことになる。そして『転移』したものは、元の世界に戻れないことになっている。」
「え...」
彼は、また驚いた。が、総帥は続けて。
「そんな君を私が、発見した。どうしようか考えた末に、君の元いた世界の様子から提督をやってもらうことにしたんだ。どうかね?やっては、もらえぬか?じかn」
「その仕事。やらしていただきます」
最後の言葉まできかずに、彼は答えた。
「うむっ」
今度は、総帥が驚いた。
「本当に、大丈夫なのかね?君は『転移』してきた前と同じで14歳のままだし、少し混乱しているだろう」
「まだ少し混乱していますが元の世界に戻れない以上、この世界で生きていくしか無い様ですし、ならその仕事やらせていただきます。見た目も中身も14歳ですが、力になれるようがんばらせていただきます」
「そうか」
14歳なのに大人顔負けの意気込みを示す彼に、総帥は少し考えると。
「わかった。君に鎮守府の提督を任せよう。それでは、手続きをしなくては。とは言っても、君の初期艦となる子を決めてもらうだけだが」
そう言いながら、総帥は彼にひとつのファイルを渡した。
「その中の内の一人を選んでくれ」
「んー」
ファイルの中には数名の艦娘の情報が書いてあった。どれも彼にとっては、見覚えのある娘であった。
「んー。『吹雪』にします」
「わかった。では、呼ぼうか」
総帥は、机にむかうとどこかに電話を掛けた。数分後、扉をノックする音がした。
「はい?」
「吹雪です」
「どうぞ」
「失礼します。お呼びでしょうか?」
「いらっしゃい吹雪君。こちらが、君の提督になる者だ」
「よろしくお願いします」
それを聞くと吹雪は、笑顔になり。
「こちらこそ、よろしくお願いいたします。司令官!」
「後は、これを君に渡しておこう」
総帥は、彼に3枚の『カード』を渡した。
「これは?」
「こっちの長方形のカードが吹雪の『艦』のほうの管理カードで、こっちの正方形のカードが砲などの『武器』の管理カードだ。裏のIDで管理できるようになっている」
「ありがとうございます」
「うむ。それでは、まもなく迎えの車が来る。後はその車に吹雪と乗り、港へ向かってくれ」
「はい」
10分ほどで迎えが来て、二人は車に乗り込み港へむかった。
いかがでしたか?
初めてなのでおかしな点等あるかも知れませんが、これからもがんばっていきますのでよろしくお願いします。