艦これ-提督と艦娘の鎮守府物語-   作:鶴雪 吹急

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第十一話「提督と艦娘のお出掛け-睦月編-

ー桟橋ー

 

 朝日が背を差す中、提督は水平線を眺めていた。

 

「ふっ!」

 

 提督が身体に力を入れると全身に光が纏われる。その後すぐに艤装が姿を現す。

 

(よしっ。念のためだ、二機だけ)

 

 提督は背中の矢筒に手を伸ばし、矢を一本取り出す。その矢を弓に掛け、構える。

 

「はっ!」

 

 声とともに零戦が二機、姿を現す。零戦はすぐに上空まで上がる。

 

「さて、睦月を待ちますか」

 

 提督は艤装を仕舞い、正門に向かった。

 

ー正門ー

 

 08:00

 

「お待たせしました~」

 

 睦月はいつもの緑のセーラー服で来た。と、言っても提督も白い提督服なのだが。

 

「させ、行くか」

「はーい!」

 

 二人は正門を抜けた。

 

 

 

「どこに行きたいんだ?」

 

 提督は地図を見せながら聞いた。

 

「えーっと、吹雪ちゃんと同じ街で良いですか?」

「分かった。それじゃあ、駅に行くか」

「はい!」

 

ー鎮守府、最寄駅ー

 

「んー。睦月は大人料金か?」

「そうですよ」

「大人二人っと...。はい、切符」

「ありがとうございます」

『まもなく、上り普通がまいります...」

「さ、電車が来たぞ」

 

 提督と睦月は、目的の駅へ向かう。

 

ー目的の駅ー

 

「着いたぞ..。睦月?」

 

 提督が睦月の方を見ると睦月はウトウトと寝ていた。提督は肩を揺すって、

 

「ほら、睦月着いたぞ」

「んー。吹雪ちゃんもう少しだけ寝かせt...提督!」

「おはよう。よく眠れたか?」

「は、はい!」

「着いたぞ」

「はい」

 

 二人は駅を出る。睦月は辺りを見渡して、

 

「わー。でかーい」

「そうだな。で、どこに行く?」

「そーですね。吹雪ちゃんと行ったところに行きたいです!」

「分かった。じゃあ、行こう」

「はい!」

 

 提督は吹雪を連れて行ったゲーセンへ睦月を連れて行った。

 

ーゲーセン内ー

 

ガヤガヤ

 

「おー。ゲームがいっぱいですね!」

「そうだな。何かやりたいものはあるか?」

 

 睦月はしばらく様々なゲーム台を見渡して、

 

「あっ、あれやりたいです」

「む。太鼓のリズムゲームか...」

「およ?提督、もしかして苦手?」

「そ、そんなことは無い」

「苦手なんですね」

「はい」

「じゃあ、あっちは?」

「キャラクターを繋げて消すゲームか...。それならできるぞ」

「じゃあそれやりましょー」

「おう」

 

~数時間後~

 

 提督たちは、その他にも色々なゲームをした。

 

「そろそろ、休憩しよう」

「そうですね。提督」

「自販機で飲み物を買おう。何が良いか一緒に見て決めてくれ」

「はい」

 

ー休憩所、自販機前ー

 

「どれが良い?」

「オレンジジュースで」

「はいよ」

 

 二人は自販機で飲み物を買っていた。そんな二人に何時ぞやの男二人組みが...。

 

「よ~。司令官さん?新入りかな?」

「っ!お前たちは!」

 

 咄嗟に睦月を自分の後ろに隠し、二人を睨む。睦月はいきなり現れた二人の男に恐怖を感じていた。

 

「そんな顔してどうしたのかな~?」

「ひひっ」

 

 二人の男は逃げる隙間が無くなるようにゆっくり近づいてくる。

 

「艦娘ってどんな感じかな~?」

「やめろ!」

 

ペシッ!

 

 一人の男が睦月に向かって伸ばしてきた手を提督は叩き落とす。

 男が手を伸ばしたおかげで逃げる隙間ができる。

 

「今だっ!こっちだ!睦月!」

「はい!」

 

 提督たちはその隙間から脱出して店の出口を目指す。

 

「おい!待てコラ!」

「調子にのんじゃねぞ!」

 

 その後ろを男たちは追いかける。

 

ー店の外、道の行き止まりー

 

 提督たちは、走っていた。まだ、後ろからは奴らが追ってきていた。見知らぬ道を曲がったりしたおかげで、行き止まりに着いてしまった。

 

「へへ、もう逃げらんね~な~。司令官さんよ~」

「お前の前でその娘の無残な姿を見せてやる」

 

 そう言ってじわじわと近づいてきている。

 

「提督!どうしましょう!」

「大丈夫だ。手は打ってある。睦月は俺の後ろに隠れてて」

 

 提督は睦月を自分の後ろに隠すと、

 

「痛い目見るのはそっちでは?」

「「は?」」

 

 提督は人差し指を上に向ける。男たちがその方向を見ると。

 

「「っ!」」

 

 手の平より大きいぐらいの零戦が二機、急降下で男たちに向かって来ていた。

 男たちは咄嗟にしゃがむもその頭に零戦は弾を放つ。

 

「「イダイイダイイダイ」」

「提督!あれじゃ...」

「大丈夫だ。あれは演習とかで使う「ペイント弾」。だから痛くても死にはしない」

「そうですか」   

 

 そんな事を話していると、男たちは段々カラフルに染まっていく。

 

「クソッ!やりやがったな!」

「ただじゃおかないぞ!」

「じゃあ、最後に一発」

 

 そして今度は睦月も一緒に上を指す。が、男たちは気にせず向かって来る。

 

ゴツン!

 

 男たちはその場に倒れこんだ。

 

「今度はペイント魚雷ですか?」

「ああ、これも当たっても死にはしない」

「この人たちどうします?」

「気にするな。さて、行くぞ」

「はい!」

 

 提督たちはその場を後にした。

 

~提督たちが去ってから~

 

「クソッ。あの司令官とか言うガキめ」

「他の仲間も呼びましょうか?」

「そうだな。そいで、そいつの本拠地を...」

 




 いかがでしたか?
 少しお知らせですが、第一話~を「プロローグ」として、この世界(小説)の世界観や設定を書いていきます。そして途中で区切って「本編」という形で話を進めます。
 
 ご意見ご感想など、ありましたらお書きください。
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