艦これ-提督と艦娘の鎮守府物語-   作:鶴雪 吹急

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 どうも、このままだと「艦これ-提督と艦娘の鎮守府物語-」ではなく「艦これ-提督と吹雪の物語-」になりそうで少しあせった作者です。でも後、1話2話程度で吹雪オンリーも終わりそうなので大丈夫です。
 あと前回、感想であったので答えておきますが、一応まだ『艦』しか出てきてませんが『艤装』も纏えます。
 さて、今回は前回の最後よりすぐ後からのスタートです。
 それでは、どうぞ


第三話「航海と就寝」

 二人は、艦橋に立っていた。

 吹雪は、妖精が持ち場に立つのを確認すると。

 

「『吹雪』抜錨します!」

 

 吹雪の掛け声に妖精が復唱しながら慌しくなる。それと同時に、ベルが鳴り錨が揚がる。揚げ終えると。

 

「前進微速!」

 

 発進指示をして、船はゆっくり桟橋を離れ始める。桟橋では、常磐が敬礼をしていた。彼は、

 

(やっと、鎮守府へ向かうのか...)

 

 と、考えながら敬礼を返した。

 

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 基地を出発して、10分ほどした後、吹雪が妖精に船の操作を任せて彼の座っている隣に座った。

 

「この後、城ヶ島辺りで横須賀鎮守府所属の艦隊の護衛が付いて、本土と鎮守府の中間辺りまで護衛してくれるそうです」

「そうですか。ありがとう、吹雪さん」

「司令官、そんなかしこまらなくてもいいんですよ?私のことも『吹雪さん』じゃなくて『吹雪』で良いですから」

「そうか、分かったよ。ありがとう、吹雪」

「はい!!」

 

 吹雪は笑顔になり、彼も自然と笑っていた。

 

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 その後も二人は、いろいろ話していた。そんな時、見張りの妖精から「護衛艦隊発見」、通信の妖精から「護衛艦隊から入電」の一報があった。吹雪は、相手の通信内容を妖精に聞く。通信妖精は、

 

「『こちら、横須賀鎮守府所属の護衛隊、旗艦の[球磨]だクマ。これより、合流し、指定の辺りまで護衛させていただくクマ』だそうです」

 

 と、答える。

 

「分かりました。通信妖精は、「了解」と送ってください。合流までは現状維持し、合流後は相手の指示に従います」

 

 吹雪の指示に、妖精は動きまわり始めた。吹雪は彼に、

 

「合流まで時間があるので、甲板にでも行ってみてください。気分転換になりますよ?」

 

 と、勧めた。

 

「そうか。では、行ってくる」

 

 彼は、そう言うと端にまとめておいた荷物の固まりから出発前に常盤から受け取ったダンボールを持ち、甲板へ向かった。吹雪は少し疑問に思ったが、彼を見送ると妖精から伝わる指示を聞き始めた。

 

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 彼は甲板の後方、一番後ろにある12,7cm連装砲塔の近くでダンボールをあけた。ダンボールの中には、折り畳まれた弓と矢筒。矢と3等分になった飛行板と右下に[ア]と書かれたものが、入っていた。

 彼は、折り畳まれた弓と矢筒を展開、3等分された飛行板をくっつけた。すると少し光を放ち、二度と分かれたり、折り畳めなくなった。その後彼は、矢筒に矢をつめて背負い、飛行板を右腕につけて、右下に[ア]と書かれたものを腹辺りに着け、弓を持った。

 

「よしっ」

 

 彼は、確認を終えたのか全てはずし、ダンボールごとまとめて艦橋の入り口辺りに立て掛けた。艦橋内に入ると吹雪が、

 

「司令官、まもなく合流します」

 

 と、伝えた。

 

「了解。合流後は、相手に従い鎮守府を目指す」

「了解」

 

 その後、護衛隊と合流し、彼らは海を進み始めた。

 

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 護衛隊との合流後、ふと彼が時計を見ると、23:30を指していた。

 

(こんな時間か、欠伸が出るな...)

 

 彼は、そう思いながら欠伸をした。吹雪は、そんな姿を見て、

 

「司令官、そろそろ寝ませんか?哨戒などは妖精たちがしてくれますから」

「そうか。でも、どこで寝る?」

「艦長室がありますから、そこで寝ましょう」

「分かった」

 

 そう言うと彼は、吹雪に「こっちです」と案内されその場を後にした。

 吹雪と彼には見えなかったが、その話を聞いていた妖精は、二人の後ろ姿を見てニヤニヤしていたとか、していないとか。

 

「こちらです」

 

 吹雪はそう言うと、彼と艦長室にはいった。そこには、

 

「艦長室と聞いたからどんなものかと思ったら...」

「とりあえずは、機能できるようになってますが...」

 

 吹雪の言うように艦長室として機能できる状態ではあったが、端には布団が畳まれており、ぬいぐるみが2体置いてあった。吹雪は顔を赤くしながら、

 

「あっ、別の部屋にもう一つ布団があるので取ってきます!」

「え、それなら手つd」

バタン!

「行っちゃった...」 

 

 3分後、足音が聞こえてきて、

 

「取って...ハアハア...来ました..ハアハア」

「手伝うって言おうとしたのに...それにしても速いな」

「とりあえず、布団をひきましょう」

 

 そう言って二人は、布団を横に並べてひいた。

 

「六時ぐらいには中間地点に着くそうなので目覚ましを五時半分にしておきますね。おやすみなさい!!」

「お、おう。おやすみ」

 

 吹雪の早口に驚きながら、彼は眠りについた。

 




 いかがでしたか?
 ちなみに、横須賀鎮守府護衛隊は旗艦「球磨」「多摩」「川内」「神通」という設定です。
 今のところ吹雪しか出ていませんが(球磨は通信のみなので、ノーカン)、この後他の人も出していくのでお楽しみに。
 さて、横須賀鎮守府護衛隊に護衛されてさらに鎮守府に近づく二人、彼がダンボールから出したものとは?

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