それでは、どうぞ
朝早く、提督が執務室でダンボールから書類やらを出していると誰かがノックする音が、
「はーい」
「明石です」
「どうぞー」
「失礼します。机ができたので、お持ちしました」
「そうか。部屋に入れるのは手伝うよ」
「お願いします」
焦げ茶色に塗らせた机が執務室に運び込まれた。
「あと椅子ですね」
「すまんな」
「いいえ。こう言うの好きなんでいいですよ」
こんどは机と同様に焦げ茶色で更にクッションまで付けられた椅子が運ばれた。
「ありがとう」
「いいえ。また何かあったら言ってください」
そう言って明石は部屋を出て行った。
提督は明石が出て行ったことを確認すると、
「さて、やりますかー」
と言って、 ダンボール内の書類を机に納めたりし始めた。
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日が昇って人々が動き始めたとき、執務室に来る艦娘が一人いた。
コンコン
「はい?」
「吹雪です」
「どうぞ」
「失礼します。執務の手伝いを」
「ありがたいが机が一つしか無いんだ。今度頼んでくるから今日はいいぞ」
提督は今日の分なのだろう。数枚の報告書に記入をしながら答える。
「そうですか」
「あっそうだ。建造だけ頼んできてくれないか?」
「いいですよ。資材の数は?」
「建造を二回で、資材数は、一回が燃料250、弾薬30、銅材200、ボーキサイト30。もう一回が各資材30で頼む」
そう言うと机から建造の書類を取り出し。資材の欄に数を記入して吹雪に差し出す。
「分かりました。では行ってきます」
「ああ。あと、帰りに睦月と白雪を連れて来てくれ。今日出撃するから」
「はい」
そう言うと、吹雪は建造の書類を提督から受け取り執務室をあとにした。
「さて、俺は古鷹を呼んで来なくては」
提督は、重巡の寮へ向かった。
ー重巡寮ー
提督が重巡の寮に入ると古鷹は入り口すぐの談話スペースでのんびりしていた。
「あっ。おはようございます。提督」
「おはよう古鷹。部屋はどうだ?」
「居心地良いですよ。あと、地図ありがとうございました」
古鷹はそう言って提督に地図を返す。
「そうか、それなら良かった。そうだ、今日出撃してもらいたいのだがいいか?」
「いいですよ」
「なら、執務室に一緒に来てくれ。他の子にも紹介する」
「はい」
二人は執務室に向かった。
ー執務室ー
提督と古鷹が執務室に来て10分後。吹雪が睦月たちを連れてきた。
コンコン
「はーい」
「吹雪です。二人を連れて来ましたよ」
「どうぞ」
「「「失礼します」」」
「いらっしゃい。紹介しよう、新しく入った重巡の古鷹だ」
「よろしくお願いします」
「「「よろしくお願いします」」」
「で、これから今回の出撃の説明をする」
四人は机の前に並んだ。
「今回の出撃は鎮守府正面海域。前回は『艦』でないほうの駆逐と軽巡がいたのだが大淀の偵察機によると、『艦』の駆逐と軽巡になっていたらしい」
「そうなんですか。司令官、編成の内容は?」
「編成は、旗艦に「吹雪」、僚艦に「古鷹」「睦月」「白雪」だ。古鷹は吹雪のサポートをしてくれ」
「はい」
「艦はもう曳航してもらって桟橋に移動してある。それでは、出撃!」
「「「「はい!」」」」
四人は執務室を出て行った。提督は窓から桟橋を見て。
「さて、出撃したのを確認したら一機だけ向かわすか」
「”一機だけ向かわす”とは何ですか?」
「うわっ!大淀いつから聞いていた?!」
「四人と入れ違いで入って来てからいましたけど?それより一機だけって何ですか?」
大淀はそう言って提督に迫った。
「うっ。分かった分かった。話すから少し離れてくれ」
そうして提督は話した。転移者という事とその特典みたいなので『赤城』の艤装が纏えることを。
「そうなんですか」
「そうだ。あとこれはここでは大淀以外に吹雪にしか言って無い、他のやつには言わないでくれ」
「分かりました。あっ、あとこれ」
「ん?」
大淀は一枚の紙を渡した。
「今朝大本営から届いたやつです」
「豊後水道を抜けて日向灘辺りに敵の潜水艦か。ん?これどこかで...」
紙には、『豊後水道を抜けて日向灘辺りに敵の潜水艦の反応を発見』と書かれていた。提督は書かれた内容を見てあることを思い出す。
「っ!。そこの潜水艦部隊を早急に倒せ!万が一を考えて「大和」「矢矧」「雪風」「磯風」「浜風」「霞」「朝霜」「初霜」は使ってはいけない!」
「えっ。それってもしかして?」
「ああ、おそらくそいつらを使ったら、「雪風」と「初霜」は助かるかもしれないが他は轟沈の可能性もある。それに敵の大艦隊か400機ほどの航空機の攻撃に遭うことになるかもしれない。だからそれを考えた部隊を編成をして立ち向かう必要がある。そう大本営に送ってくれ」
「は、はい!」
大淀は駆け足で部屋を出て行った。
提督は窓の外を見て、
「そうだ。いくらここが艦これの中の世界であっても、
提督は、水平線に見える四隻の艦を見て少し震えた。
いかがでしたか?後半の元ネタはあの海戦です。学校の課題でその海戦の様子について調べていたとき、「海中に引きずり込まれた」という文を見た瞬間涙が出ました。
さて、次回こそは戦闘の様子を書いていきます。
ご意見ご感想などあれば、お書きください。