東方心霊伝   作:水禍

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霊たちの過去をお楽しみ下さい。


霊たちの過去と静亞との出会い

「やめろ!くるな!霊のくせに…!」

 

男の声が響く。

五人の霊はその男に詰め寄る。

 

霊「…僕たちを返して…僕たちの生活を返して…嘘つき…」

「やめろ、やめろ!そのことは悪かった!」

霊「嘘つき…また嘘をつくの?償っても償いきれないくせに…」

「う、うそなんかじゃな」

霊「大っ嫌い…嘘つき!」

「うっ!うあぁっ!うぁぁ!うぐぁ!」

五人の霊は男を泣きながら殴り続けた。

霊「あはははははははははは!これで僕たちも嘘つきの生活を奪った!これで、一緒だね!」

五人の少年少女の死体が転がる場所で、男は眠った。

霊「…僕たちは、どうすればいいかな。誰も僕達が見れない。」

霊「…ここで誰かがきてくれるのを待とう」

霊「…助けて…」

霊「僕たちが見える人…」

 

 

 

じゃり、、、じゃり、、、

「で、ここが噂の心霊スポット。」

「こんなとこに来ちゃダメだよ…引き返そう?」

「ここまで来たんだから帰るなんて…もったいない!」

「えぇー……」

「さ、いこいこ!」

 

霊「…誰か…来た?」

霊「…気付いてもらおう…」

 

「…?」

「おい、静亞、どうした?」

静亞「…誰かの声が聞こえた気がして…」

「おい、やめろ」

静亞「…たすけて、気付いて。それは私。」

「…どういうことだおい…これ…」

静亞「たすけて、気付いて…それは私だ」

「死体じゃねぇか!」

「静亞、帰ろうぜ!…!?う、動かない!?静亞、どこ行くんだ!?」

静亞「あなた達なの?」

霊「…やっと見つけてもらえた。ありがとう。」

静亞「…先輩。静かにして、一人にさせてもらえますか?」

先輩「お、おう…」

静亞「…なんで、私だけに見えて先輩に見えないの?」

霊「…とりあえずなんだけど、ついていっていい?」

静亞「まあいいんだけど、危害を加えないなら…」

霊「…やった。ありがとう。恩にきるよ。」

静亞「…5人?」

霊「そう。私達は5人。」

静亞「だから5人分の死体が」

霊「ここをよく探してみて。男の分もあるからね。」

静亞「…児童五人誘拐殺害事件…」

霊「そう。私達は被害者。」

霊「とりあえず、先輩とやらと帰ったら?ここは危険だ。」

静亞「え?」

霊「男の方も…起きたみたいだしね」

 

「うぁあああああああああ!」

 

静亞「ひっ!?」

そこに置いてあったウサギ型の着ぐるみが動き出した。

有名な話で、ここは昔はお化け屋敷だったらしい。

アメリカに出来たお化け屋敷だったが、日本にも来日したようだ。

焼け落ちた廃屋と化したが、未だに置いてある理由は分からない。

 

じゃり、じゃり、じゃり

霊「でも、私達は今やどこにでも現れることができる。そう。例え…」

霊「男の真後ろにも。真横にも。前にも。そして私達はこの男を永遠に眠らせることだって出来る。」

静亞「…じゃあ、また後でね」

 

走り去って行った。

 

霊達は男を永遠に眠らせたのち、静亞に取り憑いた。

これが、すべての始まり。





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