フリード神父に性根が腐ってる奴が憑依した   作:()

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一回消しました。
屑(フリード)の出番無し。
少し、追加しました。


番外編
ライザー戦(上)


 ───ライザー・フェニックスは混乱していた。

 

 その理由は婚約者であるリアス・グレモリーにあった。

 

「………なぁ、リアスなぜそんなにも疲れきった顔をしているんだい?」

 

 ライザーは聞いた。自分と会うと『嫌そうな顔』をされることは多々あったが『疲れきった顔』をされたことはなかったからだ。その上女王(クイーン)と新人(アーシア)以外の眷属の様子が可笑しいのだ。

 

 戦車(ルーク)である塔城小猫は前よりずっと大人しく、ライザーが目を向けるとサッと顔を避けるのだ。

 

 騎士(ナイト)である木場祐斗は鋭い目付きをしていて穏やかさなど欠片も無い。

 

 兵士(ポーン)である兵藤一誠は妙に殺気だっている。本当に殺しに来そうなほどの殺意がライザーに向けられている。

 

 だからライザーは珍しく、本当に珍しく本気で心配していた。

 

「………そう……貴方に気遣われる日がくるとはね…」

 

 リアス・グレモリーはそう答えるとどこか遠くを見ていた。

 

「……グレイフィア様」

 

「なんでしょうライザー様」

 

 グレイフィア・ルキフグスも隠してはいるが内心は「なにがあったのか」という疑問に悩まされていた。

 

 最初に会った時からなにか可笑しかったが眷属までとなると本当に訳が分からない。

 

 そんな状況でライザーはグレイフィアに尋ねた。

 

「これって話をして良いんでしょうか…?」

 

 ライザーがこれ(・ ・)なのだ。状況がどれだけマズイかが分かる。

 

 暫く考えグレイフィアは答えた。

 

「………大丈夫でしょう」

 

「そ、そうですか」

 

 ホッとしたのだろうライザーがいつもの調子で話しかけた。

 

「なぁリアス、そろそろちゃんと話しをしないか?」

 

「話し?」

 

「婚約についてだよ。君が我が儘を言うからこっちは大変なんだぜ」

 

「あぁ、その話し………」

 

 リアスは一度息を吸い込み、吐き出す。

 そうしていつも通りに戻った、と思われたが…

 

「……ライザー条件付きなら良いわよ」

 

「おぉ!本当かいリアス!」

 

「えぇ」

 

 なにかの『覚悟』を決めてリアスは言った。

 

「レーティングゲームをしましょう。もちろん非公式の」

 

「………なんだって?」

 

「聞こえなかったかしら?レーティングゲームをしましょうと言ったの。貴方がレーティングゲームで私に勝ったら結婚してあげても良いわ」

 

 リアスのなんとも思っていないかのような物言いにライザーは苛立ちを覚えた。

 

「……正気かい?君の眷属はここにいるのですべてなんだろう?それに会場はどうするのさ」

 

「えぇ、そうよ。此所にいるのが私のすべての下僕。会場はお父様かお兄様にでも用意してもらうわ。……できるわよねグレイフィア」

 

 ほぼ確信してるかのような物言いだった。

 

 そしてグレイフィアが答える。

 

「……可能です。いえ、そもそももしも縁談が拗れたときはレーティングゲームで決着をつけて貰う予定でしたので」

 

「そう…やっぱりそうなのね……」

 

 リアスは溜め息を吐いた後にライザーに言った。

 

「だ、そうよライザー。受けるの?受けないの?」

 

「……やっぱり今日の君は少し疲れているみたいだ」

 

 パチンッと、ライザーが指を鳴らした。すると魔方陣が浮かび上がりそこから15人の美女・美少女が出てきた。

 

「なん……だと………ッッ!?」

 

 今まで殺意を向け続けていた一誠がようやくブレた。

 

「なんて野郎だコイツ……う、うぅぅぅぅぅぅぅぅ」

 

 泣いた。殺気だってたやつが突如泣き出した。訳が分からないという様子でライザーがリアスに尋ねた。

 

「なんで君の下僕君は俺の眷属を見て号泣しているんだ…?」

 

「それはイッセーの夢がハーレムだからよ…」

 

 リアスは言いながら自分のこめかみを押さえていた。

 

「───ほう」

 

 ライザーはニヤリと笑い眷属の1人ユーベルーナを呼んだ。そして───

 

「ん」

 

「んっ」

 

 ────キスをした。

 

「ひいっ………ッッ!?」

 

 それを見て小猫が震えた。

 

「大丈夫よ。大丈夫大丈夫だから……」

 

 いつの間にか移動していたリアスが小猫を慰める。

 

 そしてライザーを叱った。

 

「ライザー!小猫の前でそういうことしないでくれない?」

 

「な、なんだよリアス~良いところだってのに……」

 

 ライザーが戸惑いながらからかい半分で聞いた。

 

「それとも無理矢理された経験でもあるのかい?」

 

「ひぅ……ッッ!?」

 

「ライザー?」

 

「ハハハ、そりゃ災難だったなぁ。なんなら俺が上書きしてやろうか?」

 

 ライザーの問いに答えたのは意外なことに小猫本人だった。

 

「そ…れは……無理……です……」

 

「──なんだと?どういう意味だそれは?」

 

 ライザーは自分の大事なものを否定されたと感じたライザーは小猫に問いかけた。

 

「無理……です。あれ(・ ・)はそんなものじゃない……」

 

「こ、小猫?」

 

「口をつけ…たら…もう……抗えない…なにもできない…ただ……ただ…されるがままで……なにも…できない……ッッ!!」

 

 小猫は震えながら自分の身を抱き締めていた。だがそれを言う小猫の表情は可笑しなものだった。顔は蕩けているのに恐怖で涙出ているのがわかる。そんな可笑しな表情。

 

「小猫、大丈夫だから。アイツはいないから」

 

「ぶ、部長…」

 

 小猫は落ち着くまでリアスに抱きついていた。

 

「部長」

 

 そんな中一誠がリアスに聞いた。

 

「部長はアイツと結婚したくないんすよね」

 

「……?えぇ、そうだけど…それがどうかしたの?」

 

「いや、だったらですね───」

 

 ────此所で全員倒しても良いんじゃないっすかね?

 

 一誠は『赤龍帝の籠手』を展開して構えた。

 

 ライザーがバカを見る目で一誠を見て溜め息混じりに言った。

 

「ミラ────やれ」

 

「はいライザー様」

 

 そう言ってミラが一誠のもとへ向かう。

 

 次の瞬間ミラ()殴り飛ばされていた。

 

「かっはァッ────!?!?」

 

「ふっ───ふぅー」

 

 これほどまでか、リアスは思った。この短期間でこれ程までに強くなったのか、と。

 

「やめなさいイッセー。ライザーもう一度だけ聞くわ受けるの?受けないの?」

 

「────受けるさ、受けてやる。俺の眷属に手を出したことを後悔させやる」

 

 そうして此所にレーティングゲームが成立した。

 

 

 

 

 

 ◇◆◇

 

 

 ────夜になりソーナ・シトリーは悩んでいた。

 

 その理由は親友と親友の眷属の変化、そして突如決まった親友と親友の婚約者のライザー・フェニックスのレーティングゲームについてだった。

 

「リアス……」

 

 親友の名を呟く。するとソーナの眷属の1人である女王(クイーン)真羅 椿姫(しんら つばき)に話しかけられた。

 

「会長は…やはり心配ですか……?」

 

 椿姫の言葉をソーナは肯定をした。

 

「……えぇ、今のリアス達はなにかが(・ ・ ・ ・)可笑しい……なにかは分からないけど…それでもなにかが(・ ・ ・ ・)可笑しいことだけはわかるから………それに、そんな状態でレーティングゲームなんて正気の沙汰じゃないもの」

 

 ソーナは堕天使の一件でリアス達になにか(・ ・ ・)あったのだとリアスの眷属の異常な状態から気づいていた。

 

 だがリアスは「大丈夫だから……」と言い自分は悩むくらいしかできなかった。

 

「……会長はどちらが勝つとお思いですか?」

 

 持って当然の疑問を椿姫は躊躇いながらもソーナに投げ掛けた。

 

 ソーナは答えた。

 

「わかりません。普通に考えれば多くの経験を積んでいるライザーが圧倒的に有利ですが……今のリアスは何かをしそうなので……」

 

「なにか?」

 

 何かとは一体……?そんな疑問が椿姫の頭に浮かぶ。

 

 ソーナは躊躇いながらも答えた。

 

「……何かです。なにかは良くわかりませんがなにかある気がするんです……」

 

 ソーナの感じたそれ(・ ・)は才女故の直感だった。

 

「……始まりますよ。リアスのゲームが……」

 

 そうしてリアスのレーティングゲームは始まりを迎えるのだった。

 

 

 

 




~兵藤一誠~
主人公補正的なもので着々と成長している。
根っこは変わらず。

~木場祐斗~
穏やかさがなくなった。

~塔城小猫~
キスがトラウマレベルで記憶に刻まれた。
堕ちちゃいそうです。

~リアス・グレモリー~
みんなを見ていて達観しだした。



どうでしょうか…? 

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