異能バトルは転生した世界のなかで   作:昏夜魅時雨

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どうも昏夜魅時雨です。
前に出してあった話は、ついさっき原作11巻を読んでしまったせいで少し変えようと思ったせいで作り直しました。
といっても、最初のシーンをカットしただけなんですが…

許してくれるとありがたいです

それではどーぞ





原作一巻分のお話
前略、異能世界に行きました


 

 

 

 

 

「ぎゃぁぁぁーーー!」

 

全てが闇に包まれた空間で俺はかろうじて制御できている右腕を押さえていた

 

「ぐ…あぁぁ!」

 

心の底から溢れ出る破壊衝動が

俺の心を壊していく

 

 

 

今、自らの能力に喰われていく

 

神をも灼き殺す煉獄の業火

 

その名も────《黒焔》〈ダークアンドダーク〉

 

 

「うるさいんだけどー」

 

 

 

部屋の電気がついた

そこは我ら文芸部の部室

 

使い込まれたロッカー

買い換えたばかりの新しいテーブル

巨大なスチール製の棚には先輩から押し付けられた無数の本がところ狭しと並んでいる

 

「声、部室の外にまで漏れてるんだけど」

 

「く、来るな!神崎灯代───否!《永遠》〈クローズドクロック〉よ!」

 

「いや、その名前やめてよ」

 

「は……早く逃げろ!俺が───俺でいられるうちに!」

 

「…………」

 

灯代は床にうずくまり、右腕を押さえた俺を、ジトーっとした、完全に痛い人を見る目で見ていた

 

「………ちっ。あーあ」

 

興が削がれたので、俺は立ち上がると頭を掻きつつ冷たい眼差しで俺を見てくる灯代を見つめ返す

 

「ったく、ほんと灯代はノリがわるいよなー」

 

「いや、私が悪いみたいに言われても困るんだけど?どう考えても悪いのあんただから。何1人で部屋暗くしてやってたのよ」

 

「右腕が疼いて闇の人格が覚醒しそうになっていたところだ」

「いつものごっこ遊びね」

 

「ごっこじやねえ!シミュレーションだ!お前は、いつの日か右腕が疼いたとき、どうやって内なる自分と戦うつもりだ!?」

 

「べつに疼くことなんて無いわよ」

 

「てかさ、安藤」

 

「そんな厨二なシミュレーションもほどほどにしとかないと、万が一何かが目覚めそうになっても、誰も信じてくれなくなったらこまるでしょ?私たちはもう、そういう世界にいるんだから」

 

「わかってるよ、そのためのシミュレーションだ」

 

「は、話が通じない……」

 

がっくしと肩を落とす灯代の言いたいことは重々承知している

 

本当に異能に目覚めてしまった俺たちは、もはや一般人とは違う

 

半年前───

 

文芸部の部室は、謎の光に包まれ、その場にいた全員が超常の力を使えるようになっていた

 

ただし、俺達が異能に目覚めただけで何も起きなかった

 

「いや、ほんともうなにか起きろよまじで」

 

部室に置いてあるポットでお茶を飲むことにした

 

「安藤、ついでに私のも」

 

「ああ」

 

灯代の言葉に振り返ったとき、うっかり茶筒に手が触れてしまった

 

やっべ、これ3日前に買ったばかりなのに、

 

 

 

 

 

次の瞬間、俺の目の前にはさっきまで椅子に座っていたはずの灯代が現れた

 

さっき落としたはずの茶筒が灯代の手に握られている

 

「灯代、使ったのか、《永遠》クローズドクロックを」

 

灯代は時を操ることができる

さすがに巻き戻すことは不可能だが、加速や停止、スロー再生や早送りが自由自在だ

 

恐らく今は、俺が茶筒を落とした瞬間に時を停止させたのだろう

 

俺と灯代はできたお茶を持ってテーブル越しに向かい合うようにに座り、早速本題に入る

 

「灯代、落ち着いたか?」

 

「ええ、なんとか」

 

今、俺たちには1つの解決すべきことがあった

 

 

俺達がいる文芸部のすみに、横たわっている少女がいたのだ

 

「とりあえず、全員が揃うまでまつか、」

 

 

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

 

ここは何処だろう

 

うーん。思い出せない

俺は何でここにいるのか、名前、何もかも思いだせない

 

目を開けてみると、そこには俺を覗きこむ5つの顔があった

 

「よかった、起きたみたいですね」

 

回りを見渡して見ると、壁一面の本、少し新しい感じのするテーブル

 

何か見たことがある……というか、何か知っている気のする場所だった

 

「あの、ここは?」

 

「ここは文芸部です、あなたはここで気を失っていたんですよ。」

 

会話の内容よりも気になることが1つ、それは自分の声だった。

明らかに女性の声

何も思い出せないとはさっき言ったが、性別は覚えているつもりだったんだが………

 

信じられないと思いつつも自分の体を見てみると体が女性のものになっていた

 

「って、……………えぇぇぇぇぇぇぇぇ!?」

ナチュラルに流しちゃったけど、それって俺が性転換しちゃってたってこと!?

記憶にないうちに!?

 

「ど、どうしたのよ急に」

 

「あ……あの、今の外見、どんな感じになってます?」

 

「いや、普通にまぁかわいい少女ってとこじゃない?」

 

「しょ、少女ですか…………」

 

 

改めて自分の体を見てみると曖昧だが記憶にあるよりもいささか手が小さく、質感もすべすべしてる気がする

その手で髪を触ってみると、髪の毛は黒の肩までかかる髪

胸は割りと小さいが、確かな弾力があった

何よりも………触ってみては無いが下半身の「何もついていない感」がそれを物語っている

 

「私の名前は高梨彩弓と言います、あなたはここで何をしていたんですか?」

 

「あ……あの、何も思い出せないんです。名前も、自分がなんでここにいるかも」

 

 

「あ……ちょっと待ってください」

 

そう言ってポケットに手を入れてみると中にはケータイが入っていた

 

 

 

 

ケータイのロックは、なんとなく思い付いた数字4桁を入れると、難なく開いた

曖昧な記憶をたどり、メモを開くとそこには

・公開可能

・絶対秘密

 

と2つのメモが書いてあったので、「公開可能」を開いてみると

 

天海遥海

 

これからあなたにはこの世界では「この文芸部の」の従兄弟「□□遥海」として存在してもらいます

あなたは田舎からこちらの高校に転校してきました

あなたは□□家に居候することになり、文芸部にも入部してもらいます

なお、必要なものは最低限こちらで用意させてあります

 

「いかにも怪しそうだな」

「怪しいですね」

「あやしいねー」

「あやしい」

「怪しいわね」

 

「でも、とりあえず誰かの家に泊まらせないと駄目だしなぁ」

 

 

「俺の家は空いてないぞ」

 

「私の家は多分が厳しいので」

「千冬も、無理だと思う」

 

「私の家もむりかなー」

 

「うーん……そうだ、灯代は?」

 

「別に、空いてるけど」

 

 

灯代さんは何か言いよどんでいた、なんでだろう?

 

 

「じゃあ、灯代の家に決定だな」

 

「まあ、仕方ないけど…」

 

「あら、もう部活動終了時間です。とりあえず大切な話は明日にして、今日は部活を終わりにしましょう」

 

 

「え、ちょ…彩弓さん……」

 

「じゅ、ジューくん一緒に帰ろう?」

「あ、あぁ、そうだな」

 

皆がいそいそと帰り始めてしまった

1番小さい子は気づいたらいなくなってしまっていた

 

「えと…その、なんかごめんなさい…」

 

「もう良いわよ……」

 

「ま、とりあえず誰かのところにいかなければならなかったなら仕方ないか……よし!とりあえず私の家に行くわよ?そのあとはどうなるか知らないけど」

 

「あ、はい」

 

 

「ごめんなさい、変なことに巻き込んでしまって」

 

「いいのよ、逆に考えれば私たちにはこれくらい起こっても仕方ない世界にいるんだし……」

 

「え、それってどういう……」

 

「詳しいことは明日話すわ、とりあえず、私は神崎灯代、よろしく」

 

「とりあえず今決めるのは灯代さんの親になんて話すかですよね、あの、メモには必要なものは最低限揃えてあるって書いてあったけど」

 

「そうね、あとは成り行きに任せましょ。ついたわ、ここが家よ」

 

 

 

 

「ただいまー」

 

「おかえり、ともちゃん、それに今日からよろしくね、はるちゃん」

「ともちゃんわざわざはるちゃんを駅まで迎えにいってくれてありがと、ご苦労様」

 

灯代さんのお母さん、なんだろうか

「よ、よろしくお願いします…」

「荷物はとりあえずリビングにあるからとりあえず一くんの部屋に運んでね」

 

「は、はい」

 

リビングに入るとそこには、2個の段ボールがあった

 

「あの、これって…」

「誰かに記憶を操られてあるって考えて良さそうね、遥海はべつにお母さんに会ったことあるって訳じゃないんでしょ?」

 

「はい、私の記憶が曖昧なので断言できませんけど……」

 

「まぁ、これ以上情報がない状態で話し合うのも野暮ってところでしょうけどね」

 

「うぅ……」

 

「ともちゃん、はるちゃん、ご飯できたわよー」

 

「とりあえず、ご飯にしましょうか」

 

 

 

 

 

─────なんというか、好物ばかりだ

 

「あら?はるちゃん、嫌いなものでもあった?」

 

 

「い、いえ!好物ばかりだと…」

「そういってくれると嬉しいわ」

 

「はるちゃんも明日からこっちの学校に行くことに成るんだからしっかり食べなさいね」

「え?」

 

「もう、何回も言ったでしょ?明日が泉光高校に行く日だって、忘れちゃってたの?」

 

「すいません、ぼーっしてて」

「もう、うっかりさんなんだから」

 

 

 

 

 

 

 

「ごちそうさまでした」

 

「ごちそうさまでした」

 

「お皿は私が下げておくから、私の部屋で待っててね」

 

「わかりました、ありがとうございます」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふぅ…………」

「あ、灯代さん」

 

「お母さん、明日から泉光高校に通ってもらうって言ってたけどそれってどういう………」

 

「話からするに、灯代さんのお母さんは変化を認識していない……」

 

「それだけじゃないわね、高校に通うってことは学校の先生も操られている、と」

 

「まぁ確証は持てないから明日学校に行ってみるしか無いわね」

 

 

 

 

「はい」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

「遥海、朝よ」

 

「ん、く、くあぁあぁ……」

 

俺は灯代さんにおこされて、夢から目覚める

 

「朝御飯だから着替えたら下に来てね」

 

「あい……」

 

あのあと、とりあえず体を洗ったりするのにどれがどれだかわからないので、灯代さんとお風呂にはいり、そのあとで一くんと呼ばれていた人の部屋で寝ることになった

(後から考えたら灯代さんとお風呂に入るって俺もともと男だから不味いんじゃ……)

 

 

 

段ボールに入っていた新品の下着を着て、そのあとに高校の制服を着る、が、

 

………やはりスカートには抵抗がある

 

昨日来ていた服装はズボンだからよかった…

 

部屋に置いてある大きな鏡で違和感がないかチェック、

よし、まぁべつに違和感は無いだろう

 

下に行くと、もう朝御飯の用意はできていた

 

「はるちゃん、おはよう」

「おはようございます」

 

「ご飯、冷めちゃう前に食べるのよー」

 

「灯代さん、制服、違和感無いですよね?」

 

「まあ、大丈夫だと思うけど」

 

「ならいいですけど、」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「いってきまーす」」

 

「いってらっしゃい」

 

 

「そういえば朝、降りてくるのに時間かかってたけど、何かあったの?」

 

「いえ…ただ、ちょっと制服とはいえ、スカートに抵抗があって………ちょっと前まで男だったりすると、」

 

「え?今、何て言った?」

 

「スカートに抵抗があるって」

 

「そのあとのところよ」

 

「あれ?言ってませんでしたっけ?この世界に目覚めるまでは男だったって」

 

「初耳よ、え?てことは……昨日一緒にお風呂に入っちゃったじゃない……」

 

「そ……そんなこと言われても」

「まあ、別に気にしてないわよ、私からしたら遥海が男だなんて信じられないし、だったとしても今は、れっきとした女子なんだから

 

「そう言ってくれると嬉しいです」

 

「とこれで、遥海は自分のクラスわかってるの?」

 

「はい、確か2年1組です、学校についたらまずはタンニンの先生に挨拶に行かないと

 

「ってことは、安藤といっしょのクラスか……が、がんばんのよ」

 

「え、あ、はい」

 

「その安藤っ人はそんなに危ない人なんですか?」

「危ないっていうか、痛いわね」

「?痛いってどういうことですか?」

「ま、会ってみればわかるわね」

 

「っ!?」

住宅街を抜けて大通りに出たとき、前を1台の大型トラックが通ったのを見ると、何故か過剰反応して後ろに引いてしまった

「なによ、ただのトラックじゃない。そんなビックリされるとこっちがもっとビックリするじゃない」

「ごめんなさい、過剰反応でしたね」

 

「とりあえず、学校についたからあとは別行動だから頑張ってね」

「はい!」

「それと、私もまだ信じられないけど自分が男だったってことは言わないように気を付けるのよ」

 

「は、はい……」

 

でも、実際男だった時の記憶はほとんど無いから自分でも実感わかないんだよなー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「えーと、私が担任の里美詩春だ。よろしく頼むぞ」

「神崎遥海です。よろしくお願いします」

「HRがあるから適当に自己紹介するんだぞー。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

「えー転校生の神崎遥海だ、仲良くするんだぞー」

 

「か、神崎遥海です。よろしくお願いします」

 

「席はあそこだから」

 

そう言って差した場所の隣には、昨日文芸部の部室にいた男の人だったわ

「つーわけで安藤、よろしく頼むぞー」

 

あの人が安藤と言うらしい

そこまで危ない…痛い?人では無さそうだけど

 

「あ、安藤さん、よろしくお願いします。」

 

「よろしく。それにしても驚いたな、まさか生徒になったなんてな…」

 

「自分でもビックリしてます…」

 

「ねえねえ!神崎さんだったよね?これからよろしくねー!」

 

1時限目が終わったとたんにたくさんの人が俺の席の前に集まってきた

しかも女子ばかりなのでこちらとしては非常に気まずいばかりである………

 

「ねえねえ、神崎って名字ってことは、灯代ちゃんの親戚か何か?」

 

「は、はい……従兄弟なんです。」

 

「「へー!!」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

………………き、気まずい……………

 

 

 

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

や、、、やっと午前が終わった

 

 

今はまだ1次元目が終わったばかりだと言うのに、何十時間とたったかのような疲労感に包まれていた

 

ぜ……全然内容がワカラナイ…

 

自分の記憶が無いせいか、授業の内容が全く分からなかった

 

「遥海ちゃん!一緒にご飯食べよー!」

 

「ご、ごめんね、今日は灯代さんと食べるから…」

 

「わかった!じゃあ明日でもいいから一緒に食べようね!」

「う、うん…」

 

 

 

「と、灯代さ~ん」

「あ、来たわね、って、なんで泣きついてくるのよ…」

 

「だって…知らない人に囲まれるし授業の内容が全く分からなかったし、休みになるために質問攻めに会うし…話しかけて来るのほとんど女子だから気まずいし…やっと知ってる人と話せるとなると…」

 

「大変だったのね…」

 

「あと、安藤さんって人席隣になりましたけど、灯代さんが言うほどの人では無いと思いますけど?どちらかと言うとおとなしい感じでしたし…」

 

「そんなの今だけよ、次の授業は英語でしょ?本性を現すわよ」

 

「?」

「とりあえず、放課後まで乗りきるのよ」

 

「はい……」

 

 

 

 

 

 

(次が英語か…)

(安藤さん、何をやるんだろう)

 

 

 

 

その後も普通に何事もなく授業は終わると思っていた……が、

「まずいっ皆伏せろっ!」

 

(えっ!?)

安藤さんが急にさけび、床に伏せた

 

(ど……どういうこと?)

 

ただし、クラスの人は何事も無いように普通に授業を受けている

 

「おい、安藤、授業中に変な妄想するのはいいが他の人には迷惑かけるなといったろ」

 

「な…先生にはあれが見えないのですか!?」

「私に見えるのはおまえの授業態度の悪さで内申が下がることだけだ」

 

「ほう、この状況でなお反発してくるとはな、いい度胸だ…」

 

「分かった、とりあえず授業を続ける。安藤は放課後職員室に来るように」

「あ、はい、すいません。」

 

気がつくと、クラスと人たちにクスクスと笑っている人がいた、この状況で笑えると言うことはまあ、よくある光景なのかもしれない

これが灯代さんの言っていた「痛い」ということなのだろうか

 

里美先生の授業以外では大人しく授業を受けていたので、この不可解な行動をとるのは里美先生の前だけでらしい

 

……なんというか、痛い

 

 

 

 

 

 

 

6時限目に入ると、さっきの行動が嘘かのようにまた大人しく授業を受けていた

チキンなんだろう

 

 

6時限の後のHRが終わった

 

「ねぇ、遥海ちゃん!一緒に帰らない

 

「ごめん、私、文芸部の部室に行かなきゃだから…」

「そういえばそっか、ところで部室の場所分かるの?」

「あ、分からないや」

 

「教えてあげる!ほら、同じ部活をだけど安藤は職員室に行かないとだからね」

「うん、ありがと」

 

「私は楓、よろしくね!」

「私は遥海…って知ってるか」

 

「遥海ちゃんってなんでこっちに引っ越して来たの?」

「そ、それは……」

「言いにくいならいいよ、悪いこと聞いてごめんね…」

「う、ううん!」

 

「着いたよ!ここが部室だからね!」

 

「ありがとうございます」

「いいよいいよ!私はこれで帰るから、また明日!」

 

「うん!また明日!」

 

 

「あ、遥海、安藤と一緒じゃないの?」

扉を開けると1番最初に気付いた灯代さんに声をかけられた

 

「安藤さん、5時限めに急に叫び始めたりして先生に職員室に連行されたんで…」

「またそんなことしたのね、毎度懲りないわね」

「安藤さん、いつもあんなことしてるんですか?」

「ええ、いつもあんな感じよ。しかも里美先生の時にしかやらないって言うし、割りとチキンなのよね」

「はあ…」

 

「とりあえず、ここにいる人だけでも紹介しておきましょ。」

「そうですね。私は文芸部の部長を勤めている高梨彩弓です。」

「千冬は、千冬」

「私は櫛川鳩子。よろしくね」

「知ってると思うけど神崎灯代。改めてよろしくね」

「あと一人は安藤寿来って言うんだけど、詳しくは本人が来たら話しましょ。」

「じゅらい…ってどうやって書くんですか?」

「ことぶきにくる、って漢字よ」

「なんか珍しい名前ですね」

「まあ、たくさんいる名前じゃないわね」

 

「悪い、遅くなった」

「ほんとよ、全くなにやってんだか」

 

「て言うか、遥海、部室の場所分かったのか?分からないから待ってると思ってたぞ」

「すみません安藤さん、クラスの人が送ってくれるって言うから」

 

「安藤…くくっ今日は気分がいい、我が真名をきける事を存分に感謝するがいい」

「我は混沌の覇者、ギルディア・シン・呪雷だ!」

 

…………外国の人?

 

「止めたげなよ安藤、遥海、すごい反応に困ってるわよ」

「お…おう、」

 

「え…えーと、ぎるでぃあ・しん・・・・」

「いいのよ遥海、真面目に考えなくても」

「はい…」

 

「とりあえず安藤くんはおいといて、これが文芸部のメンバーです。これからよろしくお願いしますね、遥海さん」

「はい、よろしくお願いします」

 

「とりあえず遥海さんは文芸部に絶対に入るんですよね」

部長の彩弓さんは、絶対にを強調して言ってきた

「はい」

「なら、ここで言っておかないといけないことがあります」

そう言うと、彩弓さんは文芸部の皆とアイコンとを交わし、一呼吸つけてから言った

 

「私たち文芸部のメンバーは全員、異能が使えます」

「……………え?」

 

「私はこの通り、触れたものをあるべき姿に還すことができます」

そう言って、ポケットから出した使いかけの消しゴムは淡く光ると、みるみると新品に戻っていった

 

「千冬は、何でも創れる。」

そう言うとなにもなかった空間に突如かわいらしいぬいぐるみがたくさん出てきた

「私はこーやって、炎とか水とか出せるんだー」

そう言いながら開いた手のひらの上には、炎が出たり水が出たりしている

「私は…こうやって時を操れるの」

灯代さんは話している途中でその場から消え、一瞬で反対側に移動していた

「そこにいる安藤は紙も燃やせないぬるっこい炎出せるだけなんだけどね」

「ぬるっこい言うな!」

 

「信じられないと思いますけど、これが今の文芸部の秘密ですので、他言無用でお願いしますね、それと……文芸部に入部するということは、貴方にも能力が目覚める可能性があるということです。それでもあなたは向き合っていけますか?」

 

「…………はい」

 

「なら、改めてこれからもよろしくお願いしますね。遥海さん」

 

「は、はい!」

 

どうやら、俺の知っている文芸部よりもアグレッシブな部活に入ってしまったらしい…

 




最初のやつを読んだ方はわかると思いますが、伏線になるかなーってところをバッサリカットしちゃいました

その分、話をなるべく最後にはおもしろくなるようにしていきたいと思いますのでこれからも宜しくお願いします
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