感想とか意見とかお待ちしております(あんまり酷いこと書くと作者の精神がやられるので酷いことは余り書かないで下さい)
「お風呂いいよ」
「/////お、おうわかった」
「どうしたの?顔、赤いけど。ああ、なるほど。そうゆうことね」
「ニヤニヤするな」
風呂上りの上気した顔とか、小町以外の女性のパジャマ姿を初めて見たとか、今までまとめていた髪がほどかれて下ろした姿とか、一気に多方面からのダメージは想像以上のものだった。
それに俺の家のシャンプーとリンス、ボディーソープを使ってるはずなのに、なんでこんな甘い匂いがするんだよ。やめて、八幡のライフはもうゼロよ。
「どう?」
「なにがだ?」
「もう、わかってるくせに。パジャマ、似合ってるかな?」
「そこそこかな」
「ありがとう」
ありがとうってのも意味わからないが、それよりもその後の花が咲くような笑顔がもっと意味わからん。まあ、可愛いからいいけど。
「そういえば、私はどこで寝ればいいの?」
「そうだなー。客人用の布団とかはないし、悪いが普段俺の使ってるベットでもいいか?」
「ほんとに?ヤッター」
いや、なんで喜んでるんだよ。それにいくらなんでも喜び過ぎだろ。普通なら嫌がるだろ、てか嫌がれよ女性として。
「添い寝だ添い寝だ♪」
「何リズミカルにとんでもないこと言ってるんですかね?」
「既成事実?」
「もっととんでもないことを言うな」
これは流石に聞き逃せなかった俺である。添い寝だと?既成事実だと?死ぬは、いろんな意味で。
「えっ?だって私がハチ君のベット使うってことはハチ君と一緒に寝れるってことじゃないの?」
なんでこんなにウキウキした顔で聞いてくるんですかね?俺がおかしいのか?いや、違うよな。
「どんな思考回路してんだよ。そんなことになるわけないだろ」
「えー、じゃあハチ君どこで寝るの?」
「このソファーに決まってんだろ」
俺は座っているソファーを叩きながら言った。普通に考えたらこうするよな、今井がおかしいだけで俺は正常なはずだ。
なんかあれだけ自信満々に言い切られると、自信がなくなるんだけど。
「ダメだよ、そんな所で寝たら。身体中痛くなるし寝違えたりもするはずだよ。そもそも、疲れがとれないと思う」
「大丈夫だ。ソファーで寝るのは慣れてるし、もう春休みになってるおかげでそこまで疲れてないからな」
そもそも今井と添い寝とか俺が確実に寝れない。寝れない以上にいろいろとやばい。そっちの方が余程まずいと思うんだけど。既成事実とかマジで笑い事にならなくなる。笑ってないけど。
「わかったよ、しょうがない今度は私が折れる番だね」
「わかってくれてうれしいよ」
良かった、今井が理解してくれて。これから地獄(予想)の入浴が待ってるのに、その後にも地獄(確実)の添い寝とかほんとに勘弁してほしい。
「それにしても一人暮らしの部屋にしては広いよね」
「確かにな。俺もこの部屋を借りた時から思ってるよ」
引っ越した時は親父が用意してくれた部屋に、おふくろの用意してくれた家具があったから、自分では全く準備しなかったんだがな。当時はなんとも思ってなかったが、なんでこんなに用意してくれたのか今更ながらすごい謎なんだよな。謎過ぎて不気味さとか感じる。
用意してもらった手前特に何も言わなかったけど、どの家具も一人用にしてはやけに大きいんだよな。部屋自体が広いから良いんだけど、もう少し小さくても良かったんじゃないのかね。
そしてこんな部屋を準備するお金はどこから出したのかが1番の謎だな。触れるの怖くて聞いてないけど。
「俺は風呂に入るから、お前は寝ていいぞ」
「ラジャー」
「いや、あざといから」
「おやすみ」
「お、おやすみなさい」
最後の一言と笑顔が素敵でしたまる。
「ふぅ」
夜中の2時過ぎに風呂に入るなんて初めてかもな。とても新鮮な気持ちになる。冷えた身体も温まってやっと一息って感じだな。ただ、この甘い匂いがなければだけど。
ここまで来るのに苦労しただけでなく、お湯に浸かるだけでさらに精神的にダメージを当てえてくるなんて、今井は
特にやばかったのは脱衣場だ。今井さんは何を思ったのか下着とかも普通に洗濯カゴの中に入れていたので、ものすごく目に入ってきてやばかった。きっと素でやってるから、タチが悪い。俺の鉄の理性のおかげで何も起こらなかったけど、一つだけ報告しておこう。めっちゃ大きかったんやで。
そろそろ真面目に明日のことを考えようかな。
明日は土曜日で親父も平日よりは朝が遅いはずだから、朝方まで起きて電話してみようかな。
そうしないと信じられないし真実が見えてこない。ついでにこの部屋とか家具についても聞いてみますかね。
あ、そういえばマッカン・・・・・・・・・
次回は遅くなるかもです