読んで下さる皆さん本当に感謝です
「うん」
バキッ、ボキッと固まってた関節がいい音でなった。
久しぶりにソファーで寝たけど思っていたよりしっかり寝れたな。自分では気づかないうちに疲れがたまっていたのかな。
「あ、マッカンマッカン」
やっぱり寝て起きたらマッカン飲まなくちゃね。俺のこの寝起きの飲みっぷりなら、CMのオファーがきてもおかしくないんだけどな。こられても誰だよこいつってなるからやんないけど。誰だかわかるならやるのかよとかつっこまないでね。
「お、あったあった」
マジでうまい。これを生んだ千葉は偉大だな。I LOVE マッカン、I LOVE 千葉と叫びたくなるけど、お隣さんに迷惑になるからやらない。
ちょっと待て、何故マッカンがあるんだよ。普通にいつもの習慣で飲んだけどおかしいだろ。
まあ、本当のところ実はもう正解を知ってるんだけどな。わざわざ冷蔵庫に貼らんでもいいのに…。
「わざわざ置き手紙ね。えーとなになに『昨夜は突然なのに泊めてくれてありがとう。やっぱりハチ君は優しいよね。一旦家に帰るので、合鍵を借りて施錠しておきます。泊めてくれたお礼といってはなんだけど、朝ごはんにサンドイッチを作ってみました。冷蔵庫に入ってるので食べてくださいね。それとマッカンを買えなかったと言っていたので買っておきました。あと約束の件忘れないでね。P.S.電話番号とメールアドレスを裏に書いてあるので、登録してくれたら嬉しいです』うーん、なるほどなるほど。確かに帰りにマッカン買えなかったことを喋ったな」
P.S.についてはあえて触れない方向性でいこうかな。
それにしても昨日遅かったのに、朝早く起きてマッカンを買ってきて、なおかつ朝ごはんまで作ってくれるとか普通に申し訳ないな。
「もう7時か、先に親父に連絡してから朝ごはんかな」
親父に連絡するのも久しぶりだな。基本的に家族だと小町以外に連絡しないからな。
『もしもし』
「もしもし、親父か」
『ああ、八幡か。おはよう、こんな時間になんだ?昨日の報告とか別にいらんぞ』
「何言ってるんだよ、昨日とか何もなかったぞ」
『はぁ?お前こそ何言ってやがる。昨日は圭萌ちゃんと久しぶりに会って、そのまま食事だろ』
「はっ?」
全く覚えがないんだが.....。
そんな予定はもとからなかったし、昨日の午後から夜にかけてバイトに行っていたしな。その後は美人(今井)を拾ったぐらいなんだが……。
まさか、あいつの1人で呑んでたって本当は俺と呑む予定だったてことか?ははっ、まさかな。そんなわけないだろ。嘘だろ、そんな様子全くなかったと思ったが。
『お前に俺からメールした筈なんだが送られてないか?』
「いや、きてねぇよ」
『なに!ちょっと待て確認するから。あっ、ごめん送信ミスってた』
「このクソ親父何してやがる」
『本当にすまん。お前から返信がこなくておかしいとは思っていたんだが』
「ちゃんとその時に確認しろよ」
チッ、早くも今井に聞きたいことができちまったよ。
『それでじゃあ要件はなんだよ?』
「その今井についてなんだが______」
それから昨夜のことを掻い摘んで説明した。
『なるほどな。それで、俺に許嫁のことを確認をしたくて電話したってことか』
「ああ」
『その件は事実だぞ』
「やっぱりそうなのか。だが、俺に選択肢を与えずに決めるなんてとんでもないな」
『何言ってやがる、お前も了承したはずだぞ』
「はっ?」
全く覚えがないんですが、それは。
『その様子だと覚えてない感じだな。しょうがねえな、俺の覚えてる範囲で話してやるよ。何故お前とあの可愛い圭萌ちゃんが許嫁になったかを』
「なるほどな。思い出したよ。確かに今井は俺の許嫁らしいな」
『思い出して何よりだ。それでどうするんだ?』
「今井が俺のことを嫌いでないなら俺から言う事なんてない」
『はっきり言えよ、バカ息子』
「ちっ、俺は今井のことが好きだよ」
『そうか、それなら良かった。せいぜい頑張れよ、バカ息子よ。次に話す時は結婚の報告かな?』
「うるせえ。って、切りやがった」
さて、朝ごはん食べながら親父の話で思い出した昔ばなしをしてみますかね。
ここからは回想だ。親父と俺の記憶による回想なのであしからず。
次回は回想になる予定
もともと考えてたのと若干違くなったのでアンチ・ヘイト要素の部分をいれる必要がなくなったのでアンチ・ヘイトタグはなくさせてもらいます