艦隊これくしょん~抜錨! 戦艦加賀~   作:GF-FleGirAnS

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行く先占う試金石


刃を合す

 

 

《……さて、仕切り直しと行きますかね》

 

 古鷹が武装の最終チェックをしていると、小河原の声が無線に乗って聞こえてきた。

 

「はい! 古鷹、準備完了です!」

 

 そして古鷹は管制向けの回線を開き、様々なチェック事項を報告していく。内容は主機の調子や各種数値の記録が始まっているかという基本的なものから、今回与えられた演習海域(せんじょう)の広さや弾薬が模擬であるかどうかなどの重要なものまで様々だ。それも、これをさっき一回やったばかりだというのだから、これほど面倒くさく感じる作業もない。とはいえ手順は大事である。これがあるからこそ『もしもの事故』を防ぐことが出来る。

 

 

横須賀第二指揮所(Yankee Bravo Palace)より演習海域各艦へ……》

 

 そして全ての確認作業が終了したのだろう。指揮所からの通信が入る。準備は万端、あとは演習開始までのカウントダウンを待つのみである。

 

「提督、指示をお願いします」

 

 古鷹は小河原との個別回線を開く。この会話は物部や加賀には聞こえない。

 

《そうねぇ……初っ端から同航戦を仕掛けるのはさっきやったからなぁ……》

 

 鉄板ではあるが、その鉄板が読まれているのでは仕方がない。どんな作戦にも必ず穴があるものであるし……なにより、同じ作戦を何度も使うこと。それは自らが無能な指揮官であると言ってしまうのと同義である。

 

《あと戦艦ドリフト(ハリウッド・アクション)も防がなきゃならん》

「流石に……もうないと思いますけどね」

 

 古鷹は懐疑的である。もしその戦術を咄嗟に思いつくほどなら、物部特務一尉とてその愚は理解しているはずだ。

 

《機転が利く人間ほど、常識を常識と考えないもんだ……ことさら、防大を出ない特務(ヤツ)となるとな》

 

 まぁ同航戦さえしなきゃあんなことはもうないだろうが……小河原は無線の先で少し迷う。しかし即決を求められるのが指揮官。すぐに結論は出た。

 

《よし、反航戦に見せかけての同航戦だ》

 

 それを聞いた古鷹、もちろん口角を吊り上げる。

 

「東郷ターン……ですね」

《そうだ、すれ違い間際に回頭。頭を抑える形で同航戦》

 

 今回は一隻、練習航海並みに簡単だな。小河原はそう笑うと、チャンネルを切り替える。

 

《いやはや、優秀なプログラマーさんがいてくれてよかったですな、()()加賀さん?》

《……あなたが日程を繰り上げさえしなければ、こんなことにならなかったはずですが》

《自身の艤装くらい把握しておいてくださいよ》

《……》

 

 無線上でも火花が散りそうな様子で、無線は沈黙する。そんな冷戦。

 

 もちろん既に秒読みは始まっている。たちまち一桁台まで減ってしまうと、『0』の表示とともに演習開始を告げるブザーが鳴り響いた。

 

 

 

《合戦用意》

「合戦よーい!」

 

 機関を停止から原速へ、小河原の指示を受けて強速へ。風が心地よい感じになってきたところで、目標の艦娘の姿が表情まではっきりと見えてきた。その表情は、やはり硬い。

 

 古鷹は逆に余裕の笑みを浮かべた。身体の動きというのは、案外精神に直結するものである。身体が硬直していれば思考回路も硬直してしまうものだ。緊張や怯え……理由は何だっていい。硬直してしまったらおしまいだ。

 

 だから古鷹は笑みを浮かべる。そうすることで余裕が浮かべる。慢心とは次元の違う、高度な気の緩みがもたらされるのだ。

 

 加賀が連装砲を握りなおす仕草。発砲。爆煙が加賀の姿を一瞬隠し、次の瞬間に水柱。

 

「敵艦発砲、着弾!」

《また射程一杯で撃ってきたか……懲りないねぇ》

 

 先ほどと同じ展開だった。まあ先ほどはこの段階でエラーが出てしまったのだが……ともかく、向こうは射程に入った瞬間から撃ち始めたわけだ。

 

「焦ってますね、加賀さん」

《あぁ、あんな遠距離なんかで当たる見込みなんてほぼないからな。焦りというか……牽制か?》

「だと思います」

 

 そんなことを話す間にも第二射の水柱が上がる。

 

《第二戦速。こちらから懐に飛び込んでやれ……突っ込んだ手前、くれぐれも外すなよ?》

「了解!」

 

 増速した古鷹は一気に加賀との距離を詰める。それを向こうも確認したのだろう。慌てて腰に取りつけた20.3㎝単装砲の状態を確認する様子が手に取るように分かる。

 

 しかし。

 

「遅いですっ!」

 

 反航戦、つまり互いに向き合う形での砲撃戦の特徴は、同航戦と比べ物にならないほど両者の相対速度があることにある。

 

 つまり互いに命中率が落ちる訳で、加えて砲撃戦の時間も短くなる。

 

 加賀は焦ることだろう。さっきと展開が違うことからも余計にだ……だからこそ反航戦の『ふり』をする価値が有る。

 

 そして次に待っているのは東郷ターンからの同航戦。東郷ターンの目的とは、敵の頭を抑えることにより艦隊運動の主導権を握ることである。

 

 これで加賀は困惑し、古鷹は主導権を握る。こうなってしまえば高速力、重火力の重巡洋艦の独断場である。加賀が逃げれば古鷹は追いかける。加賀が迫って来れば古鷹は逃げる。常に古鷹にとっての最大有利で戦うことが出来るのだ。

 

 ゴールまでのプランはもう見えている。あとは……実践あるのみ。

 

《撃ち方任せる、撃ち方はじめ!》

「うちぃーかたーはじめ!」

 

 古鷹の持つ三基の20.3㎝連装砲、そのうちの一門だけから爆煙が飛び出す。放たれた模擬弾は加賀を外れて水面を叩く。

 

 当たり前だ。初弾命中なんてそうそうない。あれは観測用だ。

 

「誤差修正、右3!」

 

 即座に着弾位置を把握、誤差修正を導き出した古鷹。

 

()っ!」

 

 飛翔するのは残りの五門から放たれる五つの飛翔体。古鷹は浦賀水道という要衝を護る艦娘である……もちろん命中を確信した。

 

 

 

 

 

 まったく同じタイミングの、少しだけ離れた場所。

 

 どちらかといえば慎重派の古鷹が命中を確信したぐらいだ。小さく区画分けされた管制室でコンソールパネルを覗いていた小河原も同じく命中を確信した。

 

 そして読み通り。命中判定。小河原は表情をピクリとも動かさない。

 

 当然だ。()()()()()()()()()()()()()()()

 

「勝ったな、風呂入ってくる」

《何言ってるんですか、提督!》

 

 たしなめる古鷹の声。とはいえ小河原だって気を抜いているわけではない。最低限の指示を出しつつ、東郷ターン(チェックメイト)のタイミングを見計らう。

 

「……回頭、左170。用意」

《用意!》

 

 計器に目を凝らす小河原。

 

「発動!」

《発動!》

 

 沈黙。回頭中の発砲など弾薬の無駄である。恐らく加賀は、反航戦を破って突っ込んで来た古鷹に焦り、大慌てで発砲していることだろう。現在の加賀には腰の単装砲、手持ちの連装砲があるが、腰の単装砲は機構の都合上後方にしか発砲できない。反航戦ですれ違いざまに単装砲を叩き込むプランは、たった今叩き潰した。

 

 だが小河原の表情は暗い。

 

「……なぁ、古鷹」

《なんですか?》

「感想はどうだ?」

 

 一瞬の沈黙。

 

《そうですね。話になりません》

「そうか、さっきはその話にならないヤツを見失ったんだな?」

《……軽んじていました》

 

 笑うしかない。

 

「だろうな……負けるなよ?」

《当然》

 

 古鷹の詳細を示す画面の様子が変わる。当て舵にはいったのだ。まあ回頭中の艦船に砲弾を当てるのは難しい。東郷ターンが成功したのだ。

 

 小河原は目の前に持ち込んだ古臭い戦況版の駒を動かしつつ、古鷹へ指示。

 

「定針……二斉射後に解除」

《了解》

 

 この()()()()()()()()()()という奇妙な演習。納得できるかといえばそれは嘘だ。

 

「砲戦を行わせることで、加賀の艦娘として素質を見る……言いたいことはよく分かる」

 

 だが出来レースだ。出かけた言葉を飲み込む小河原。演習で出来レースという言葉を発するのは許されない。

 

 空母加賀。確かに砲戦能力を保有している艦船だった。空母の運用がよく分かっていなかった頃の話。かの鳳翔にすら14cm単装砲が積まれていた時代だ。

 

 しかし考えてみてほしい。その巨体に()()()()()()()()()()()。純粋に砲戦のみを考えて作られた重巡に勝てるとでもいうのだろうか。

 

 そこまで考えを回した時だった。

 

《第一斉射……近、遠、遠! 敵艦、速度落としてます!》

「なんだと?」

 

 古鷹からの困惑の報告。同時に放たれた六つの飛翔体は中身のペンキをぶちまけることなく、水面に墜落してしまったようだ。

 

 もちろん小河原の顔にも困惑が浮かび、声にもそれが出る。頭は抑えた、先ほどとは状況が違うはずなのに……また同じことを?

 

「こちらが魚雷を撃たないからって安心してるのか?」

 

 

 

 

 

 速力を落とすということは、戦闘中にはまずやらない。ましてや既に古鷹が頭を押さえているこの状況では。まさかまた……しかしその動きを頭の中でシュミレートしてみても、やはり敵方に有利な機動とは思えない。

 

《こちらが魚雷を撃たないからって安心してるのか?》

 

 そんなまさか。古鷹は信じられないといった表情で加賀を見据えた。

 

《……まあ構わんさ、特務が戦術で《も》その程度だった証明だ。演習は続いてるぞ、作戦は続行だ》

「ま、待ってください提督!」

《どうした?》

 

 古鷹はまさかといった顔で加賀を、加賀の煙突を見た。まだ戦艦用の煙突が完成していなかったため、日本空母特有の丸みを帯びた下吹き煙突。古鷹にとってしてみれば邪道を突き進むその煙突から噴き出していたのは――――黒煙だった。

 

「加賀さんの煙突から……黒煙が」

《なに、黒煙?》

 

 その直後に、全体向けのチャンネルが開く。小河原が開いたようだった。

 

《青軍小河原一尉よりWT2304160127YS関係者へ。現在赤軍の艦娘より黒煙が確認されており、演習に支障ありと認む。詳細を報告されたし》

 

 小河原の反応も当然だった。煙突から黒煙が出るなんてまずあり得ない事象だ。あり得ない事象……要するに、缶に重大な故障があると考えたのである。

 

 しかし、それへの返答は古鷹の想定を大きく超えたものだった。

 

《物部特務三尉より小河原一尉へ、その黒煙は確認しております。缶出力に影響はありますが、戦闘機動に問題はありません。続行します》

 

 影響はない? そんな馬鹿な。古鷹は加賀をもう一度見る。彼女の艤装から出ている黒煙はもうもうと彼女の後ろに流れてゆき、彼女の後方が見えないほどだ。しかも彼女の姿勢、先ほどと打って変わってどこか違和感を感じる。

 

 制御装置に異常……? それは致命的だ。

 

《古鷹、加賀に声をかけろ。映像を確認したが、問題なしとは思えんぞ》

 

 小河原からの個別の命令だった。古鷹は行動で了承の意を示す。

 

「加賀さん! 大丈夫ですか!」

 

 加賀からの返事はすぐに戻ってきた。彼女は姿勢の違和感を消し、そして古鷹を見据える。

 

「問題ないわ、時代が四半世紀戻っただけよ」

「石炭船じゃないんです! 危険ですよ!」

 

 それを聞いた加賀は、にやりと笑った。

 

「そうかしら?」

 

 次の瞬間、古鷹の頬に熱いものが走った。

 

 砲弾――――違う、あり得ない。加賀から眼を離すなんてことはしてないし、そもそもタイミングが合わない。

 

 なら、なに? そうは思うが、それを考える前に自己診断プログラムを起動。艤装に搭載されたコンピューターが診断の結果を秒以内に弾き出す。

 

【第七空中線断線】

【第八空中線断線】

【第九空中線断線】

 

 恐らくはアルファベットの羅列であったであろう診断結果は、古鷹の慣れ親しんだ日本語に直されている。

 

 熱い頬に触れてみる。どろりとした()()()()

 

 古鷹はもう理解していた。何か、何か飛翔体が通り過ぎたのだ。そして空中線を引きちぎり、それが弾けて古鷹の頬を抉った……理解は出来る。

 

「……戦艦の装備にも、索敵機はありましたよね」

「っ!」

 

 古鷹はまさかと艤装を確認する。診断プログラムの報告通り、空中線は断線しており……そこに置き土産。

 

水上機(ゲタバキ)の……フロート」

 

 偵察機のフロート部分を、空中線に引っ掛けたというのか。

 

「戦闘中は眼を逸らさないのが基本ではなくて?」

「?!」

 

 古鷹の目前に、加賀の笑み。

 

 煙突からの黒煙は、既になくなっていた。

 

 黒煙は、フェイクだ。

 

 加賀は偵察機を黒煙に紛れ込ませたのだ。僅かに崩れていた姿勢は制御装置の異常ではなく、()()()()()()()()()()()無茶から生じたものだったのだ。

 

 

 しかし集中力を切らした方が負け。古鷹は空中線断線と偵察機に気を取られた。

 

 加賀が発砲。その直径20.3㎝の円柱型飛翔体は、数発こそ外れはした。しかし古鷹の艤装に数発は命中。込められたペンキが艤装を染める。

 

【被弾判定 第二主砲塔大破】

 

《ほぉ……セオリーがないとこうなるのか》

 

 無線の先で小河原が唸った。

 

 その通りだ。空気を外部から吸い込む航空機。それに黒煙の中を通過させるリスクを考えているのか、物部特務三尉(このひと)は。

 

《古鷹、状況報告》

「空中線断線! 戦闘に支障はありません!」

 

 と、その瞬間(とき)だった。

 

《ちょ、ちょっと待ってください!》

 

 この声は、物部特務三尉? 全体チャンネルだろうが……なぜ、このタイミングで。

 

《今加賀さんのカメラで確認しましたが、古鷹さん出血してますよ? 一旦中止すべきでは?》

《こちら青軍。支障はない》

《小河原一尉!?》

 

 小河原の回答に食って掛かる物部の声。

 

《危険ですよ! 下がらせるべきです》

《支障はないと古鷹も報告している》

《ですが!》

 

 間。

 

 小河原は何も返さない。加賀も、管制もだ。物部の一言が、演習場(せんじょう)に停滞をもたらした。

 

 そんな沈黙の中で、古鷹は自身の手を見る。紅く染まった手はしかし、別に血まみれというほどでもない。

 

《……古鷹》

「はいっ」

《物部はああ言うが……どうする?》

 

 答えは一つだ。

 

「従います……提督の指示に」

《よろしい》

 

 小河原(ていとく)は確かに、笑っていた。

 

《現時点を持ち、青軍重巡一隻の指揮権を古鷹へ譲る。帰るも勝つも自由だ》

 

 この中断が特務の一言によるものなら、恐らく俺が指示(ぞっこう)を出しても演習は再開できないからな。そう続ける小河原。もちろん古鷹の答えは是だ。

 

「了解しました……指揮権、預かります」

《そういうことだ。特務、意見は古鷹に言え》

 

 流れとしてはおかしいだろう。だがそれでも、物部は小河原の言葉に愚直に従う。

 

《古鷹さん! これはあくまで演習です。一旦傷の手当てを……》

「……面白いじゃないですか」

 

 だがそれでも、古鷹は笑う。併走する加賀を見遣る。

 

「加賀さんは……血を流したことはありますか?」

「……」

 

 沈黙。同じ質問を物部にすれば、彼も全く同じ反応をするだろう。

 

「でしょうね、空母は後ろから艦載機を飛ばすだけです。中破したらすぐに下がれる」

 

 航空母艦とは、そういうものだ。

 

 だが、今は違う。加賀と古鷹は初めて『向かい合った』……同じ種類の武器を持ち、同じ戦場に立っている。

 

「私は、水上打撃群を構成する重巡洋艦(わたしたち)は、そういう存在なんです。提督の命令さえあれば下がることはしません。軍艦というのは、本来的に砲を撃つことが目的です。沈むその瞬間まで敵を撃つんです――――あなたは、いま。そういう場所に立ってるんです」

 

 加賀は優秀な航空母艦だった。だからこそ敵機に直上をとられたこともなければ、敵艦の砲火に晒されることもなかった。

 

 だが、一度砲弾の届く場所に赴けば話は別だ。

 

「あなたに覚悟があるんですか?」

 

 古鷹は手を掲げる。自分の血が少しだけ付いている。

 だがそれがどうしたと?

 

「今なら……いえ、戦艦への改装計画を聞いた時から断言できました」

 

 物部提督のことは知っている。

 

 彼の最も重視すること……即ち艦娘の温存。それは分からないとは言わない。空母部隊の指揮官としては妥当だ。

 だか残念ながら、それは戦術じゃない。選んでいないのだから。

 

 そしてそれは、加賀も然りだろう。

 

「あなたに、そんなものはない」

 

 古鷹は続ける。あまりにも近くにいる二隻。航空戦では、敵空母の顔を見ることはない。

 

「あなたは後ろから航空機を飛ばすだけだ、戦果を画面で確認するだけだ。硝煙の色を知っていても、その味は知らない。知っているとは言わせませんよ? 知っていると言うならそれは『知ったかぶり』だ」

「……」

「計画があったから戦艦になれる? 冗談じゃない、夜に挑む気概のない艦が、一体どうして水上打撃を務めるというのでしょう?」

「……私にだって、かつて戦艦であった自負はあります」

今は(・・)違う。忘れないでください。あなたの射撃姿勢はへっぴり腰です。対艦と対空が根本的に違うことぐらい、ご存知でしょうに」

 

 そして古鷹は一言。

 

「……感染(うつ)ったんですかね? 物部特務三尉の弱腰が」

 

 どちらかといえば、物部向けの台詞。

 

「あの人を、悪く言わないで」

感染(うつ)っているのは否定しないんですね?」

 

 その加賀の眼を見た古鷹は、無線の先で小河原が笑っているのがみえた。

 

 全く笑えない。指揮官に感化されているのは、むしろ古鷹の方だ。だがそれに、古鷹としては危機感を抱いたことはない。彼に染められることを今更怖れてなどいないし、一度は機械となった古鷹に意思を与えてくれたのは彼だ。今はむしろ、彼を染めるぐらいの気持ちで付き添っている。

 

「……」

「擁護したいのなら……証明してくださいよ、焼き鳥製造機さん?」

 

 そうわざとらしく挑発してみると、加賀にも『わざとらしい』表情が垣間見える。

 

「少し……頭にきました」

 

 古鷹は嗤う。

 

「鷹の焼き鳥、完成するといいですねっ!」

 

 戦闘再開。

 

 その実……重巡洋艦は、戦闘狂(バトルジャンキー)なのである。

 




どうもこんにちは。ハーメルンの艦これ二次では通常兵器有効説を掲げる異端者! 自衛艦のみで好きな艦と聞かれれば「こんごう型」を挙げますが……いやはや「はるな型」も捨てがたい。嫁艦は飛龍! でも最近浮気気味で困っちゃう。なにはともあれ日々深刻な愛国心不足に悩む帝都造営です。
……コホン。ちょっと遊びすぎましたかね。やはり合作となるとテンションが上がります。こればっかりは抑えられない!

今回の企画に参加させてもらう上での役割は……あぁ、そうですねぇ。分隊支援火器()かな。正直書き散らしただけです。編集において多大な貢献をして下さったオーバードライヴさん並びにエーデリカさん。戦艦加賀というアイデアを考えてくださった艦息提督さんには、この場を借りて感謝申し上げます。

さて、自分が持ち寄ったキャラクターは……おっと、ネタバレ厳禁でしたね。
物部vs小河原、まだまだ続きますよぉっ! お楽しみください!
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