艦隊これくしょん~抜錨! 戦艦加賀~ 作:GF-FleGirAnS
「問題ないな」
小河原は古鷹と加賀の間で交わされた会話を聞きつつ、内心ほくそ笑んだ。
彼は指揮官でしかない。戦闘の細かい指示は常に古鷹に委ねられている。そこで指揮権を委譲したのだ。もうやることはない。
さて、やるべきことをやろう。
「特務、聞こえてる?」
《小河原一尉?》
「そうだ、管制塔の内線だ」
《……》
「ちょっと雑談をしよう」
どうせ暇だろう? というと、珍しく反論が返ってくる。
《……今は演習中です》
「あぁ、指揮なんて無理無理。指揮権譲った古鷹は止まらないよ。アイツの悪い癖さ」
物部は無言で返した。思うところがあるに違いない。それに気づいただけでも、十二分というべきか。
「特務さぁ……いきなりで悪いけど、艦娘向けの偵察機が一機いくらか知ってる?」
《え……いえ、知りません》
「だよねぇ」
向こうは沈黙。当然だ。小河原は続ける。
「……で、特務はその偵察機を突っ込ませた訳だ。故意に起こした不完全燃焼。それで生じた黒煙の中へ」
《たしかに、そうです》
やや硬い返事。小河原はそれをほぐす様に笑ってみせた。
「ははは、卑怯だなんぞ言わないよ……俺は
黒煙に航空機を紛れ込ませる。なるほど、面白い。仮に偵察機が使い物にならなくなったとしても、しかし部隊の全滅を前にしたのなら採りうる戦術だ。
「だが、それでもいい采配だったかと言われれば迷うところだ……普通、うちの古鷹が偵察機の接近に気付かないと思うか?」
《それは……》
「古鷹は気付かなかった。それは彼女が、まず加賀を心配
戦場で敵を気遣うか、普通? 俺だってあれが『実際』だと思ったさ。小河原の言葉に、向こうのテンションが下がっていくのが感じられる。
「で、なにより問題なのが……お前は何のために偵察機、つまり
《……》
「お前は航空機を運用した――――それも偵察ではなく
偵察機の目的……その名の通り、偵察することだ。砲撃戦を支援するために戦艦が艦載機を飛ばす事があっても、それは敵にぶつける為ではない。
確かに状況は覆され、現在両者は懸命に
「そんなに戦闘機が欲しいなら、二式水戦改の配備を進言しておこうか? 加賀のキャパシティなら問題なく積めるだろう。なんなら瑞雲を積んでもいい。伊勢型改二と同時並行で話を進めよう」
《そ、それは……》
「特務さ……本当に
さて、物部はどう反応するのだろうか……小河原は僅かに顔を歪めた。
と、その時。小河原の耳に電子音。
「おっと、キャッチだ……この話はまた後で」
一体何の話だろうかと小河原は物部との通信を切る。すぐさま回線に切り替わり、小河原は応答の意を示す。相手は管制室だった。
《小河原一尉!》
「ん、どうした?」
やけに切羽詰まった声。何事かと返す小河原に、困惑気味の声で答える管制。
《いやあの……赤軍青軍ともに、演習海域を外れそうなんですが……》
「……なに?」
小河原は慌てて視線を戦況版へと戻す。デジタル表示の演習用画面も確認。赤軍青軍……つまり加賀と古鷹の位置を確認した瞬間、冷や汗が走った。
そこからの反応は早い。小河原は内線を引っ掛けたまま
「俺だ」
《はい! 古鷹です》
「……状況報告」
《流石は腐っても戦艦ですね、落ちそうにもありません》
部下の正確な返答に頭を抱える。そういう問題じゃない。幸いにもまだ演習海域は出ていない。小河原は進路の予想を重ね、適当な離脱位置を割り出す。
「あと30だ。30秒後に取舵一杯。離脱しろ」
それならば、なんの影響もなく演習海域内でことは済む。危ないところだった。今ばかりは、管制に感謝することにしよう。
――――ところが
《……もう少し、待ってもらえませんか》
状況が、歪み始めていた。
予想外であった。
物部の指揮能力は分かった。なるほどよく考えるものだ。しかし今、真正面からの殴り合いとなった今、指揮官の介在する隙間はない。
なのに、どうしても落とせない。
相手は加賀。元から戦艦として設計された都合上、装甲が厚い? いやそんなものは関係ない。いかなる軍艦にも弱点が存在する。そこに集中的に叩き込めばいいだけのことだ。
でも落とせない。平行線だ。
……なら重巡洋艦としての技能が足りない?
それは、致命的な問題である。古鷹は口の中が乾く感覚に襲われた。
古鷹型というのは確かに優秀な巡洋艦である。高速で重火力、なおかつ軽量。
だがしかし、それは防御機構を軽んじての産物である。
平行線は――――死を意味する。今尚古鷹が小破判定に留まっているのは、ひとえに敵弾精度の悪さのおかげだった。敵さんにおんぶにだっこ。何が楽しいというのか。
《あと30だ。30秒後に取舵一杯。離脱しろ》
そして指揮官からの介入。これが何を意味するかは明白だった。
認める訳には、いかない。
「……もう少し、待ってもらえませんか」
口が先に動いていた。古鷹はそんな台詞を吐く自身に驚いたが、しかし次の言葉は決まっている。
「45で、決めます」
《……そうかい》
渋々ではあるが、了承を貰う。
「最大戦速!」
素早く仕留めるにはどうすればよいか? 簡単だ。加賀の速度に合わせていた足を一気に加速させ、そして肉薄してしまえばいい。
舵を切る。ワンテンポ遅れて身体が弾かれ、視界の中の
姿勢を低くすれば敵弾は頭を避けるように逸れてゆく、こちらが放てば煙がかかる。
「そこぉっ、です!」
見計らうまでもなく頃合は心得ている。腰に引っ提げた――――正確には、腰の鎖に引っ掛けた――――得物を掴む。
古鷹型の艤装は腕に直接取り付けるものだ。故に両手が空いている。
ゴムに置き換えられた
「残念です」
いや届かない。加賀は瞬間で上体を逸らし、見事に躱してみせる。チョークは虚しく加賀の胸当てに線を刻む。かすった程度、それも突入角が浅すぎるこの一撃。これでは胸当てを切り裂くことは出来ないだろうし、仮に出来ても加賀の分厚い胸部装甲だ。致命傷の判定をもらうのはまず無理だろう。
「まだです!」
振り抜いた右腕に装着された20.3cm連装砲。二番は死んでいるから一番のみ発砲。マニピュレーターとして動く三番も呼応する。
超至近距離で放たれた演習弾が炸裂し、加賀の艤装やら和服にペンキをぶちまけた。
「っ!」
加賀は顔を歪める。いくら海に無害な天然由来のペンキといえど、いくら演習相手が傷つかないように弱装弾であろうと……この距離で平気なはずがない。
しかしそれは古鷹にとってしても同じだ。加賀の単装砲群が咆哮。古鷹の腹部を染めようとする。
「なっ……」
ところが残念、その砲弾は明後日の方向へ。理由は簡単だ。古鷹が左エルボーを食らわしたのである。
「加賀さん……未だ『艦のやり方』を踏襲してますね?」
加賀の発砲前に古鷹の左エルボーが彼女を弾いたのである。発射母体が揺さぶられれば、当然弾道はズレてしまう。
「教科書通りでは通じませんよ? ことさら
それから古鷹は一瞬身を引き、それから全重量を加賀にぶつけようと再び迫る。
「二度もは通じないわ」
しかしここは海の上。加賀にしてみたってちょっと身を引けば躱せる。
「予想の範疇!」
「どうかしら?」
そのまま古鷹は飛び込むが、次の瞬間に視界が真っ黒に染まった。
煙突からの黒煙だ。さっきと同じ。
「そちらこそ同じ手を!」
構うことはない。別に見えなくなるだけで、加賀がそこにいる事実は変わらないのだから。
「重巡洋艦を、舐めないでくださいっ!」
古鷹は飛び込んだ。
「おいおい……」
小河原は困ったように画面を見遣った。管制から回された画像には、演習海域の限界へと突き進む黒煙のみが映し出されている。
古鷹の数値を見る限りでは、大きな艤装に大きな問題は出ていない。むしろ判定が中破に切り替わったあたり、お二方は今尚元気にやっているのだろう。だが、それでは困るのだ。演習海域は厳密に定められており、そこには海空両方での規制が掛かっている。
しかし一歩そこから出ればどうか? ここは横須賀。天下の東京湾内である。深海棲艦への対処が進み沿岸交通が回復した現在、浦賀水道の交通量は往時とこそ比べ物にならないが……。
「古鷹、聞こえるか? 演習を中止しろ」
《承服できません》
即答で帰ってきた答えに小河原は頭を抱えつつも根気強く繰り返した。
「命令だ、重巡洋艦古鷹は即刻演習を中止しろ」
《『青軍重巡一隻の指揮権を古鷹へ譲る』と仰ったのは一尉ですので戻す必要はありません、では》
「おい、待て、古鷹……っ!」
呼び留めようとするが、わざとらしく砲撃音が無線に流れ込んできて、ヘッドセットをむしり取った。残響で左耳が痛い。
「これ以上しゃべるなってか……」
テーブルの端に置いてあった双眼鏡を取る。ダイアルでピントを合わせる間にも双眼鏡の奥に見える黒煙の中がチカリチカリと光る。
「ごく至近距離で砲撃戦してやがるな……」
黒煙の端から飛び出した古鷹の姿を認める。それに飛びつかんと食い下が加賀も一拍半ほど遅れて飛び出した。
内線電話を取り出してリコール。繋がるのは当然直前に掛けた物部のところだ。
「物部特務、加賀に中止命令出せない?」
《とっくに出してますけど……》
「だろうね、向こうの言い分は?」
《邪魔しないでください、と言われて……》
「切られた?」
《……ハイ》
その答えに溜息をついてから一度受話器を置いた。二秒そのまま考える。そうして考えをまとめる。
……疑いようがないのは、目の前の機械と
資料もそのままに、小河原は与えられた個室を飛び出した。
「小河原一尉? 何事ですか?」
「問題が発生した、電話借りるぞ」
備え付けの受話器をむしり取り。外線へと繋ぐ。指が痛くなるほど叩き慣れた番号だ、間違えることなくそれをコールし、コール音がすぐ切れる。
《こちら中央省庁総合交換局です》
「統幕会議の敵対的危険生物対策室に今すぐ繋げ、至急電だ」
早口でそうまくしたてた小河原に周囲の作業員がぎょっとする。いきなり市ヶ谷の防衛省に連絡を付け始めたのである。その驚きも当然だった。
《失礼ですが、お名前とご用件を……》
「浦賀水道警戒隊の小河原一等海尉だ。室長に俺の名前を出せばすぐに繋がるはずだ。至急連絡しなきゃいけないことがある」
交換員の「少々お待ちください」という言葉を聞きつつ、、小河原はヘッドセットの無線周波数を切り替える。国際VHF周波数帯を呼び出し、コールを開始する。チャンネルは16、安全確認呼び出し用の周波数だ。
「
《JSDN横須賀ベース、とうきょうマーチス。こんにちは。これからはチャンネルを18で通信を行います》
通信規則通り帰ってきた答えにホッとしつつも設定を切り替える。
「こちらJSDN横須賀ベース。横須賀ベース沖の演習区画で問題発生。浦賀水道を通行する各艦船への警戒情報の即時発表を願いたい」
《承知しました》
とりあえずこれで直近の問題はなんとかなるかと思いながら防衛省への外線の返答を待つ。
「おい、だれか国交省の海上交通課に外線繋いどいてくれ!」
「小河原一尉! 両軍の前方に航行中の艦船あり! 艦娘です!」
「トラポンの反応は!?」
「
「特設調査部の
それを聞いて小河原が慌てて内線の受話器をとった。
「青葉っ、とれるか。小河原だ!」
《おぉ、これは浦賀警戒隊の小河原さん、青葉ですぅ。お世話に――――》
「そんなんいいから前見ろ 前! 避けろ! うちのバカどもが乱闘しながらお前に一直線だ!」
《へっ!?》
直後に破壊的な衝撃音が響く。反射で肩が跳ね首を竦めた。
《ワレアオバッ!?》
叫び声が変になっているのだが、この状況でまともに指摘できる人間はいなかった。
「うわぁ……ゴリゴリ言ってる」
誰かの呟きが部屋に響く中、小河原は恐る恐る無線に問いかけた。
「あの……青葉ー? 青葉さーん?」
無線からは雑音がモールス信号のように流れてきた、マイクが逝かれたのか無線のオンオフで何かを伝えようとするらしい。
「ワ・レ・ア・オ・バ……ってわかってるわそんなん! だれかあそこに救援出せ! 青葉沈むぞ! 起きろお前!
管制室が火がついたような騒ぎになってくる。鉄火場とはまさにこのことと心の中で思いながら小河原は無線をとりつづける。
「よし、あとは……国交省か。それでなんとか……」
「他部隊の船沈めかけて何とかなっているのかな、一尉」
背後から極低温の声が響いて小河原は文字通り凍り付いた。振り向かなくとも分かる。長い付き合いだ。物部三尉の所属する特種兵装開発実験団、その実質的トップたる古賀篤海将補だろう。
頭でわかっていても本能が拒否する。今見つかるのはまずい。最悪のタイミングだ。振り向きたくない。シュレーディンガーの猫よろしく、声をかけてきた彼を見るまでは彼がそこにいるとは限らないわけだから、このまま見ずに観測者の視点を手に入れることなく、曖昧な時間を過ごしていたい。
それでも振り向かない訳にはいかないのがリアリストたらねばならない軍人の悲しい
「……古賀、海将補?」
「なにやら賑やかだったのでね。防衛省へのホットラインに海上交通センター、他部隊への緊急周波数の使用。……何があった?」
「えっと……その、まだなにも……」
「
そう言って古賀が左手で何かを押した。よく見れば無線のインカムが古賀の耳に引っかけてある。目の前で汗だくの小河原を無視するようにインカムのマイクを口元に引き寄せた。
「物部君、古賀だ。状況の説明を」
《えっと……加賀さんと古鷹さんがこちらの指示を無視、演習海域を逸脱して現在……箱崎地区の……燃料貯蔵施設に向けて砲戦しながら……平均21ノットで驀進中です》
「ああっあああああぁぁぁぁぁぁ! 忘れてた消防局へも連絡しろ!」
途端に発狂する小河原。古賀は一瞥するのみ。
「そうか。……そう言えば君」
そう言って古賀が一人の技術者の肩を叩いた。その肩が一気に跳ね上がる。
「八重の平河君だったかな。出撃管理システムを構築した」
「ぇ……はい、そう。です……」
消え入るような声だったが古賀は満足げにうなずいた。
「戦ってる二人の様子はモニターしてるね?」
「……はぃ」
「よろしい。コード
「は、はい」
「実行しろ」
《海将補!? なんですかその指揮コード……自分は聞いた事すらありません!》
えっと……と戸惑いながらもキーを叩き始める平河を見ながら古賀は双眼鏡を取った。物部からも、その発言に対して追及が飛ぶ。
「666というのは悪魔の数字とよく言ったものだ。まさか自沈措置を演習でつかうことになるとは」
「待ってください!」
叫んだのは小河原だった。当然だ。今古賀は、紛れもなく自沈と言ったのだから。もちろん
いやそんなことに逡巡している暇すら惜しい。
「自沈命令だけは待ってください! 現状だと回収の手立てがありません。ああそうだ、あの手があります、古賀海将補! 箱崎の手前で沈めるんです。それなら二人を回収できる可能性があります!」
「ほぉ、箱崎の手前? で? それは具体的にどこだね?」
古賀の問いも最もだ。沈めたとしてて、それで減速しなければなんの意味もない。小河原は大慌てで計算尺を取り出し、親の敵の如くそれに食らいついた。
「今から算出します! 30秒で!」
「たわけ、前例もないのに式が存在するものか……
「了解」
「殺生です海将補ぉお!」
平河の無慈悲、かつ単調な返事。続いて小河原の悲鳴。一瞬静まり返った管制室に、エンターキーの音だけが響き渡った。
「……実行を確認」
小河原は慌てて、ヘッドセットを掴んだ。
「頼む、応答してくれ……!」
《提督! 主機が! 主機の回転数が!》
悲痛な叫びが聞こえてきた。
「非常電源に切り替えろ……浮力ユニットの出力確認」
《確認s……ああっ! ゼロです! 動いてません! 提督、一体どうなってるんですかぁっ!》
それに返す言葉もなく、ただ黙るしかない小河原は自分を呪いながら……
「……………………………………………………お国のためだ」
なんとかそれだけを絞り出した。同様の状態に演習相手も置かれているだろう。無線には加賀に呼びかける物部の声も乗る。
《赤城さん……あなたが無事ならいいの……先に逝って……待っているわね……》
《加賀さん!? こんなところで沈まないで下さいっ!》
《青葉……ごめんね……先に逝くね……》
「……先に逝くも何も、沈めたのはお前だ、古鷹」
この場にいれば青葉が叫んだであろう台詞を、小河原が無線に返す。
嗚呼、これでもう何も心配することはない。海上交通センターは情報を取り下げ、海上保安庁も横須賀消防局もほっと一息。横須賀市民は今日も安らかに夕陽を拝み、そして静かな夜を迎えるのだろう。報道機関からこの事実が報じられることはないし、すぐに予算が組まれて浦賀水道警戒任務は別の艦に引き継がれる。古鷹型は単なる旧式であり、同じ艦型を配備する理由もないわけだ。
もう焦る必要のない小河原は、息を深く吐いた。まずはこれからの行程を確認しよう。
まずは葬儀か。殉職扱いにすると『なぜ横須賀で』となってしまうから……適当に比島あたりで、いや、この際だ。軍艦古鷹に敬意を評し、ソロモン諸島の領海で沈んだことにしよう。次に彼女の家族に……あぁ、こんな義理まで通さねばならんのなら部下上司以上の関係になるんじゃなかった。
あとは原因究明、今回の事件は明らかに指揮官の不手際にあるが、解決策として古賀が発動した緊急コマンド。よくよく考えてみればなにも自沈のみというのもおかしな話だ。偉い人も「話せばわかる」と言っていた……今後はそれらコマンドが段階的に増えるよう種を蒔こう。
そしてそれらが片付き次第……
「……俺の短刀、何処に仕舞ったっけな」
「介錯は私がやれば良いのかね?」
「少なくとも、竹光だけは勘弁して下さい。ただの鈍器ですそれは」
残念そうに。そして面白がって、腰元の模造刀に手を伸ばした古賀は嗤った。
「先程、伊号・呂号が横須賀沖で
《……了解しました》
「特に、小河原一尉からの報告は期待させてもらうよ。演習海域借用の件、何か弁明はあるかい?」
「……二階級特進した時の
「寝言は寝てから言いたまえ、小河原
心底面白そうに嗤いながら、古賀が戦闘指揮所を後にした。背後では精魂尽き果て、管制卓にへたり込む小河原が残されたのだった。
アァッ,フルタカガシズンデシマッタッ!?
こんにちは。鏑矢勢(カッコカリ)――――通称、ドシリアス聯合艦隊()です。お読みいただきありがとうございます。後書きの担当者を均等に割った結果、一話分余ったので、この際サブタイトルの誕生秘(悲)話をお伝えします。
凡例(と自己紹介)
OD:オーバードライヴ「ヒロインはなぜかみんな泣き虫、可愛いからしかたないね」
TZ:帝都造営「ワ級に豪州大陸砂漠を疾走させるのはKEN☆ZENですよね?」
E:エーデリカ「新人なのに、心情描写に凝るうちに暗黒面(シリアス)に堕ちてしまった」
OD「とりあえずサブタイ考えようか。7・5の拍と8文字縛りで。骨子案考えたから、肉づけしようか」
TZ「自分詩的な表現無理っすよ……4字で考えますね(暴走。なお正式採用された模様)」
E「彼の地ってカッコいいけど何処だよ……枠足りないし【丘】にしよう丘。そういえば灯(ともしび)って二文字でどうにかならない?」
OD「【燈火】でおk。鋼の類義語で二文字に変換できない?」
E「【黒鉄】(くろがね)でいいんじゃない?」
TZ「暗中に問う……ほにゃららら……何か合う文ない?」
E「TZ氏分かってない。暗じゃなく【闇】だよ。そして【戒めに】を入れよう」
OD「E氏。厨弐病コンテストやってるんじゃないんだからさ」
E「少なくとも、骨子案の段階で【背反律】入れてくるOD氏には言われたくない」
TZ「つまり私は健全! 全ての頂点!」
OD&E「「【試金石】出してる時点でダウト」」
三人「「「そして、戦艦って書いて【いくさぶね】って読ませるには文字枠が足りねぇえええ!」」」
未だにこんなテンションで作業してよかったのか悩んでいるドシリアス聯合艦隊()です。なにが悲しくて大の大人が厨弐病合戦を嬉々としてしてるんでしょうかねぇ、ほんと。
実はこの話、参加者みんながよってたかって文章を書き加えているために、那珂那珂……中々愉快なことになっています。原稿の確認・校正等はGoogleドキュメントを活用していたのですが、皆の変更がリアルタイムで荒らぶっておりとても愉快なことになり、この作品の中でも屈指のぶっ壊れ方(物理)をしてます。楽しんでいただけましたか?
さて、次回更新ではこの後日談となります。
それでは明日、お会いしましょう。