宇宙刑事ギャバン 居場所をなくした二人   作:赤バンブル

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一様、続きを書いてみましたが十分に再現できていないと思います。
自分の実力不足ですが・・・・。

この作品続くのか・・・・・?

注意

キャラ崩壊のオンパレード


帰郷

一夏と箒は超次元高速機ドルギランに乗り、地球へと向かっている頃、宇宙の異次元空間にある魔空城に、「とある人物」がマクーのメンバーとして迎え入れられていた。

 

「申し上げます、ドクター束をお連れしました。」

 

指揮官ハンターキラーは部下のダブルマンを引き連れ、魔空城の広間に兎耳のカチューシャ、胸元が開いたデザインのエプロンドレスを身に付けた女性を連れてくる。周りには多くのマクーの戦闘員とドン・ホラーの秘書ホラーガールが不気味な笑い声を響かせながら並んでいた。

 

「・・・・・お前が篠ノ之束か?」

 

広間の中央にその巨体を鎮座させ、一見巨大な石像のような姿をした首領ドン・ホラーは目を光らせながら束に向かって言う。

 

「そうだよ、私が天才の束さんだよ~。」

 

「嘗て日本政府から逃げたと聞いたが、我がマクーに入ったからには裏切りは許さぬぞ。裏切った場合は死あるのみだ。」

 

「はいはい、それは分かったから。ところで、例の話にあった「束さん専用研究室」は用意してあるんだろうね?」

 

ドン・ホラーの言葉を無視して束は質問してくる。

 

「貴様、ドン・ホラーに向かって!」

 

一人のダブルマンが注意をしようとしたときドン・ホラーは制する。

 

「例の研究室はすでに用意してある。後は好きな研究でもするがよい。実験に出すのも貴様の自由だ。」

 

「いや~わかってるね~ドンちゃんは。」

 

「ド、ドンちゃん!?」

 

束の呼び方にハンターキラーは唖然とする。そんな彼を他所にドン・ホラーは全員向かって言う。

 

「よく聞け。我等マクーは地球を植民地化し、犯罪に溢れた星にしなければならない。人間どもから善なる心を奪い取り、悪の魂を植え付けるのだ。奪えるものはなんでも奪え。女共の手で腑抜けになった軍隊を血祭りにあげろ!」

 

「「「「「ゲエエ!!」」」」

 

「「「ゲエエエ!!!」」」

 

戦闘員たちは了解したのかのように奇声を上げながら敬礼する。

 

「シャコモンスター!」

 

ダブルマンが言うと中央の床が開き、白い甲殻類のような怪人が現れる。

 

「行け!世界各地に前線基地を築き、そこを拠点にマクーの恐ろしさを見せつけるのだ!」

 

 

 

 

かくして魔空城からマクー戦闘母艦が発進され、地球近辺に到着すると更に武器や資材を積んだ戦闘円盤が世界各地へと密かに降りたって行った。

 

 

マクーは宇宙海賊でありこれまでにいくつもの星の全ての財宝、人材を独占していった。そして、今地球が彼らのターゲットにされたのだ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

地球 スカイミューゼル社

 

「司令、ドルギランを確認しました。」

 

一人の女性オペレーターが報告する。

 

「そう、やっと来たようね。ゲートを開いて収容してちょうだい。」

 

「了解しました。こちらスカイミューゼル社。ドルギラン、聞こえますか?ここからは我々の誘導に従ってゲートから着陸してください。」

 

『了解、こちらドルギラン。指示をお願いします。』

 

会社のビルの隣にある雑木林の山が二つに割れゲートが現れる。ドルギランはそこからゆっくりと着陸していき、見えなくなるとゲートは閉じて元の山に戻った。

 

「着陸完了しました。」

 

『本機から降りてロビーに来てください。司令がお待ちしています。』

 

「了解。」

 

一夏はそう言うと箒と共にドルギランから降りて行く。

 

 

 

 

スカイミューゼル社。

 

それは表ではIS企業として経営しているが実は真の姿は銀河連邦警察の地球支部なのだ!

 

ここでは司令官スコール・ミューゼルを中心に各スタッフ、メカニックがあらゆるメカニズムを管理しておりマクーの犯罪に備えているのだ。

 

 

一夏と箒は通路を歩いてロビーを目指していた。するとそこへ一人の少女が走ってきた。

 

「ギャバン!」

 

「マドカ!久しぶりだな。スコールさんがバード星本部に来て会った時以来か。」

 

一夏は嬉しそうに言うとマドカと呼ばれている少女は彼に抱き付いた。

 

「元気そうだなマドカ。」

 

「箒姉さんもお元気そうで何よりです!」

 

「そう言えばオータムさんは?いつもなら一緒にいるのに・・・・」

 

「今、アメリカで確認したマクー地下秘密基地を破壊しに出かけました。今回は危なそうだからお前は留守番していろって・・・・」

 

マドカは膨れっ面で言う。

 

「ところでスコールさ・・・じゃなくて司令官は?」

 

「ロビーで待ってます。先に行って会って来なさいって言われたので。」

 

「そうか。」

 

まるで親子のような会話をしながら一夏たちはロビーに歩いて行く。二人がロビーに到着すると眼鏡に豊かな金髪に豊満な身体をもった美女、スコールが歩いてきた。

 

「久しぶりねギャバン。」

 

「お久しぶりです、スコール地球方面司令官。」

 

一夏と箒は彼女に敬礼する。

 

「三年・・・・いや、六年ぶりの地球の大地を踏んだ感想はどうかしら?」

 

「まだ複雑ですね・・・・・こっちは俺が離れた頃とちっとも変わっていませんから。」

 

一夏は複雑そうな顔で言う。それを見てスコールは一瞬気まずそうな表情をした。

 

「さて、着任してそうそう悪いけど通信室に来て。コム長官から連絡があるから。」

 

「コム長官が?」

 

「貴方に言い忘れたことがあるそうよ?」

 

そう言いながら四人は通信室へと行く。通信室に到着するとスコールは早速コム長官と連絡を繋げた。

 

『すまないな、君たちに一つ大事なことを言い忘れてしまっていた。』

 

「大事なこと?」

 

『地球ではハンターキラーと名乗る男に気をつけてくれ。』

 

「例の裏切った宇宙刑事ですか?」

 

『ああ、彼はマクーのメンバーに入っている。』

 

「ここは俺たちの故郷です。マクーの好き勝手にはさせませんよ。」

 

『くれぐれも油断するな。』

 

『幸運を祈ります。一夏、箒。」

 

「ありがとうございます、マリーンさん。」

 

二人は敬礼をして通信を終える。

 

「学園入学まであと1週間残っているけどどうする?必要なものはこっちで揃えるけど?」

 

「取り敢えず調査に行こうと思います。」

 

「あら、もういきなり?折角時間があるのだからマドカと出かけてきたら?」

 

「ですが・・・・」

 

「行こうよギャバン!箒姉さんも!」

 

マドカは急かすように二人に言う。その光景はもはや家族にしか見えない。

 

「分かった、今日はどこかへ出かけようか。」

 

「やったー!」

 

「では司令、俺たちちょっとドライブに行ってきます。」

 

三人は通信室から出ようとする。

 

「あ、ちょっと待ちなさい。」

 

スコールはポケットからカードを取り出し一夏に渡す。それは一夏と箒の自動車免許書だった。

 

「無免許運転はまずいでしょ?」

 

「ありがとうございます。では。」

 

そう言うと一夏たちは通信室から出ていく。

 

「司令、アメリカのオータムさんから通信です。」

 

「回線を回して。」

 

スコールは真面目な顔になり通信を行う。

 

『こちらオータム、コードネーム「シャリバン」。聞こえるか、スコール?』

 

「ええ、聞こえるわよ。」

 

『アメリカ方面のマクー基地は殲滅完了。けど、ボイサーの行方の手かがりになりそうなものは見つからなかった。』

 

「そう、わかったわ。戻ってきていいわよ。」

 

『了解。スコール、私にもたまには休日をくれよ。いくら私でもここ数日連続任務じゃきついぜ。』

 

「そんなこと言わないの。もうあなたの後輩が今着任したのよ?」

 

『お!ギャバンたちが来たか!っで今は?』

 

「マドカとドライブに行ったわ。」

 

『よ~し、私も急いで帰ってアイツらに稽古でもつけるとするか!』

 

そう言うとオータムは通信を切る。

 

「全く、さっきまで疲れたと言っていたのに……どこからあんな元気が出てくるのかしら?」

 

スコールは思わず笑いながら言う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とある高速道路の真下

 

「きっとUFOは昨日の夜この辺に降りたはずよ!」

 

長い髪を後ろで無造作にクリップでまとめ、かなりラフな服装をした少女が言う。

 

「でもよ・・・・よりによってなんで俺と数馬まで付き合わなきゃなんないんだよ?」

 

彼女の後ろにいる赤い長髪にバンダナを巻いた男、五反田弾は呆れた顔で言う。

 

「いいじゃないの、お兄い! どうせ今休みなんだし、こういう暇つぶしでも・・・・」

 

「とか言って、本当は宇宙人がいるんじゃないか、って期待しているんじゃないの・・・・」

 

「それ以上言わないの!」

 

少女、蘭は兄である弾にヘッドロックを仕掛ける。

 

「ギブギブ!ちゃんと付き合うから許して!!」

 

「おい、二人とも!あれを見ろよ。」

 

御手洗数馬はトンネルをのぞき込んで言う。二人も覗いてみると驚くべきものを目にした。トンネルに入ってくるトラックの運転手が、全員宇宙人の顔をしているのだ。

 

「こ、これは・・・・・」

 

「ねえ!ねえ、どう?私の感に間違いはなかったでしょ?」

 

蘭は誇らしげに言う。次のトラックは来る様子がない。

 

「お兄い、数馬さん、こうなったら奥まで調べて見ましょうよ!」

 

「マジで言っているのか、蘭?」

 

「面白そうじゃないか弾。俺もその案に乗った。」

 

「おい、数馬・・・」

 

「よし、そうと決まったら出発!」

 

三人は奥へと進んでいく。三人はどんどん奥へと進んでいくが、途中で行き止まりに差し掛かった。

 

「この辺のはずだったけど・・・・」

 

「さっき通ったトラックはここで止まってるけどもの抜けの殻だ。」

 

「人が消えたのは変だけど・・・トラックだけ残るって変だな・・・・。」

 

 

そのとき、弾が落とし穴のボタンを踏んだとは誰も思わなかった!

 

 

落とし穴が発動し、三人は地下の入口へと落ちていった。

 

「「「ええええ~~!!!!」」」

 

三人は絶叫しながらも地下のトンネルを滑り落ちていく。そして、マクーの地下秘密基地へと落ちてしまった。

 

「痛てて・・・・」

 

「痛い・・・・」

 

「大丈夫か、二人とも・・・・!」

 

二人に声を掛けようとした瞬間、数馬は慌てて声を小さくして、二人を引っ張って物陰に隠れた。

 

「どうしたんだよ数馬?急に・・・・」

 

「あれを見ろ!」

 

「!!」

 

弾たちは唖然とする。目の前では、マクーの戦闘員たちが基地の建造を着々と進めていた。

 

「やっぱり宇宙人の秘密基地だったのよ・・・・・」

 

「蘭の直感が当たりやがったぜ・・・。」

 

「取り敢えず気づかれる前に外へ逃げよう。」

 

三人は顔を合わせて言うと、慎重に物陰に隠れながら移動する。

 

「ねえ、お兄い。」

 

「なんだよ。」

 

「アイツらまさか、侵略宇宙人じゃないの?」

 

「たぶんな。」

 

「でも、今の政府じゃ信じてくれないと思うよ? 女尊男卑の社会の影響で、自衛隊もIS部隊以外はみんなお払い箱になっているからさ。」

 

「だよな・・・ああ、俺たちが死ぬまで何も手を出さなければいいけど・・・」

 

弾はため息をしながら言う。 三人は基地の上へ上へと慎重に上り、出口もそう遠くないと判断した。次の階段を昇ろうとしたとき、三人は慌てて物陰に隠れ直す。上から三人のダブルマンが降りてきたからだ。三人は通り過ぎた後急いで階段を昇ろうとした。

 

「あっ。」

 

一瞬の油断だった。

 

蘭は急いで上に上がろうとしたあまり、何が入っていたのか分からない缶を蹴ってしまった。缶は音を立てながら落ちていく。

 

「しまった・・・・」

 

「みんな急いで逃げるぞ!」

 

三人は急いで階段を昇り、手あたり次第走っていく。

 

「ゴメン、二人とも私のせいで。」

 

「謝る暇があるなら走れ!」

 

三人は迷路のような基地を走り回りどうにか地上に出ることができた。

 

「やっと出られた。」

 

「急いでここから離れるぞ!さもねえと奴らに捕まって標本にされちまうぞ!」

 

「いや~!結婚もしていないのに!」

 

三人は逃げようとしたときもう既にマクーの戦闘員とダブルマンが彼らを包囲していた。

 

「しまった!囲まれた!」

 

「秘密を知ったからには生かしてはおけん!」

 

戦闘員たちは弾たちに襲い掛かる。

 

「数馬!蘭を連れて逃げてくれ!俺が囮になる!」

 

「え!?おい、弾!」

 

弾は数馬に蘭を任せると戦闘員たちに突っ込んでいく。戦闘員たちは容赦なく弾に斬りかかる。

 

「うおっと!危ねえ!」

 

弾は何とか回避していく。

 

「蘭ちゃん、今のうちに逃げよう。」

 

「でも、お兄いは!?」

 

「そんなことを言っている間に逃げないと俺たちも・・・・・」

 

「ギイイ!!」

 

そんなところに、別の戦闘員が蘭たちを襲う。

 

「うわあ!」

 

「もうダメ・・・・」

 

そのとき、一台の車が戦闘員を突き飛ばした。車からは一人の男性と女性、少女が降りてくる。

 

「「え?」」

 

二人は唖然とする。その男性は二人がよく知っている顔だったからだ。

 

「箒、マドカ。蘭と数馬を頼む!」

 

男はそう言うと弾の方へと走っていく。弾は既に避けるのが精一杯で今にも切り捨てられそうだった。

 

「もう、だめ・・・・ああ、一夏。俺はお前の後を追っていくのか・・・・」

 

弾が諦めかけたとき、男は彼に斬りかかろうとした戦闘員を蹴り飛ばし、弾を助けた。

 

「大丈夫か?」

 

「え?」

 

弾は驚いた顔で男の顔を見る。それは数年前に死んだと思っていた友人と同じ顔をしていたからだ。

 

「い、一夏?どうして・・・」

 

「逃げろ、弾!」

 

一夏は弾を突き飛ばす。すると次の瞬間シャコモンスターは彼に襲い掛かり投げ飛ばす。弾は急いで走って箒たちがいる場所へと行く。

 

「お兄い、大丈夫?」

 

「ああ、でもどうして一夏が?」

 

「お前も思ったか?」

 

「ああ、初対面なら俺たちの名前を言わないはずだ。でもアイツ死んだんじゃ・・・・」

 

三人は訳がわからないと思っている中、一夏はシャコモンスターに苦戦していた。

 

「くっ!弾たちがいるが、止むを得ないか!」

 

一夏は構えを取る。

 

「蒸着!」

 

一夏は右手を空に向かって伸ばす。すると一瞬にして彼は銀色のコンバットスーツに身を包んだ戦士へと姿を変える。

 

「え?」

 

「ええ??」

 

「「「えええええええ!!!!!」」」

 

三人は思わず大きな声で驚く。マクーの戦闘員たちも同様に驚いていた。

 

「貴様、何者だ!」

 

「宇宙刑事、ギャバン!!」

 




今回は「宇宙刑事ギャバン」の第一話をベース制作しました。
次回はシャコモンスターとの戦闘になりますが書ける自信は・・・・

マドカ・・・・子供っぽくしすぎちゃったかな。

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