不憫な死神の記録帳   作:不憫な死神

9 / 12
バレイベだゾ、出番が速いけどファイブ(カク)、ニル、レオン、エリカを書くゾ。
すまねぇ、すまねぇ、忘却の方を進めようにも今試行錯誤中なんじゃ


バレイベFGOロニカ

ーニル編ー

 

「あ、いたいた。ヨウコ」

 

カルデアの廊下。

そこで歩いていると後ろから呼ばれる声が聞こえた。

振り向くとその体躯には似つかわしくない対戦車ライフルを持った紺色の髪の少女_ニルがいた。

 

「ニル、もしかして...」

「うん、ブーディカさんやキャットさんに聞いてね。バレンタインっていうんだっけ?常日頃の感謝をヨウコにもってね。はい」

 

彼女から赤い小包の袋を受け取る。

少し開けるとチョコの匂いが鼻をくすぐる。

...何人モノ英霊からチョコをもらってるから何も思わないが、やはり貰えると嬉しいものである。

 

「ありがとうニル、中を見ていい?」

「とか言って、ちょっと開けてるじゃん、いいよ。」

 

了承を得たため中のチョコを取り出す。

そこには__

 

「...弾丸?」

 

丁度ニルが持つ対戦車ライフルに使えそうな形の茶色い弾丸が入っていた。これ見よがしに色んなところも再現してる上に中にまだ10何個も入っている。

 

「うん、弾丸チョコ。私が送れそうなものって言ったらコレくらいかなって、ヨウコ(マスター)の銃としてね」

「うん、ありがとう。早速いただくね」

 

そう言って私は弾丸チョコを口に運

 

「待つんだ。マスター」

「ふぇ?」

 

ぼうとした時に暗殺者(アサシン)のエミヤに止められる。

っと同時にチョコを取り上げられて割られる。

この間、僅か2秒

 

「これは、どういうことかな?」

 

エミヤが割ったチョコは外側となる部分が割れただけで中のモノが光を反射し垣間見えていた。

それは弾丸だった。

弾丸チョコの中に弾丸があった。

これには私もポカーンとし、ニルを見ると彼女もポカーンっとしていた。

 

「あ...れ...何で、私の銃弾がチョコの中に...」

「まさかとは思うが、弾丸を参考に作っていた時に誤ってチョコを塗ってしまったんじゃないだろうね」

「い、いいいいい、いやいやいやいやそんなこと!」

 

エミヤのその問いに動揺し始めた彼女はあっ...と言うと

 

「そういや、その時、弾が一発だけ、無くなっていた...ような...」

「...」

「...」

 

これには私もエミヤも沈黙である。

ドジっ子属性かうっかり属性でもあるのだろうか?

 

「とにかく、この弾は回収させてもらう。じゃあ、マスター」

「あ、うん...ありがとエミヤ」

 

フッと笑うと彼は消えた。霊体化し離れていったようだ。

 

「あ、あはははは...な、名付けて、ロシアン・ルーレット・弾丸チョコ...なんちゃって」

 

私は、そう言う少女を生温かい目でしか見ることができなかった。

 

閑 話 休 題(ニル、赤面し地面をゴロゴロ往復転がり中)

 

 

「その...忘れて、ヨウコ」

「えー」

 

そう言うと対戦車ライフルを構えられ

 

「忘レテ....良イワネ?」

 

即座に首を縦に振る。

そんなもので撃たれたら即死してしまう。

 

「じゃあ、もう行くね、ニル」

「...うん、なんか、時間取ってゴメン」

「気にしてないよ」

 

そういって私はニルと別れた。

 

 

 

「あ、そうだヨウ...もういないか、あのバカに味覚ないって言うの言い忘れた...まぁいっか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーレオン編ー

 

 

「マ!ス!タ!ー!」

 

元気な声がマイルームに響く。

ドアを開けて来たのはイバラを模したドレスを着た少女_レオン。

何やら赤い小包を持っているんだが...えぇっと

 

「ねぇレオン...?その小包は...なに?」

「バレンタインチョコ!」

 

わぁ素直、だが言わせてもらう、開け口から黒い煙が見えるのは何でだ。

 

「えーっとね!マスターの為にね!作ったんだ!僕すごいでしょ!」

「う、うん、凄いね」

 

そう言うやいなやレオンは小包をグイッと突き出して

 

「じゃあ食べて!」

 

恐ろしきかな、中を見るのが怖い。

 

「えっと、中身は...?」

「クッキーだよ!キャットさんに作りかた教わって自分で作ったの!」

 

え?っと思いつつ小包の袋を開け、取り出す。

そこには黒い煙を吐く真っ黒なクッキーのような何かがあった。

 

「...これ、は」

「クッキーだよ!キャットさんが作ったのは茶色くて美味しそうなのだったけど...個人差があるのかな?」

 

バーサーカー何じゃなかろうかこの子。

いや、キャットがバーサーカーか

だが何をどうしたらこんな...

焦がすだけならともかく、何故こんな常時黒い煙を吐いているのだろうか。

 

「えっとぉ...材料は...」

 

そう聞くと、少女は眩しい笑顔で指折で数えながら答える。

 

「小麦粉と卵と砂糖とバター!」

 

ふむ至って普通のクッキー、そこに何か加えたのだろうか?

 

「あ!あとね!お目目さんの目玉とね!タコさんのあし入れたんだ!」

 

ガッデム!それだ!

何故ゲイザーの目玉と海魔の足を入れたんだこの子。

 

「えっへへー、マスター!食べて食べて!」

「え、えっと...」

「むぅー、もしかして食べないの?ディルムッドさんも美味しいって言ってたのに」

「...え、ディルムッドが?」

「うん!泣きながら『レディーが作ったクッキーは美味しいでコフッ』って!」

 

ディルムッド...後で胃薬を届けるね。

 

「はやく食べて食べてー!」

「...えぇいままよ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーエリカ編ー

 

 

「あ、ヨウコさん。」

「ん?あれ、エリカ?珍しいね、一人だなんて」

 

食堂に寄るとシスター服の少女、エリカがいた。

大抵いつも彼女が兄と慕うカクと居るのだが...どうしたのだろうか

 

「ふふっ今日はバレンタインっと言うものなんですよね、ブリュンヒルデ様や清姫様からお聞きしました。ですので私もチョコを作ったんです」

「へー、私の分もある?」

 

そう聞くとエリカはムッとし

 

「仕方ありませんね。カクさんだけに上げるつもりでしたが...こちらです。」

 

そう言い赤い小包の袋を渡してくれる。

受け取って開けていいか聞くとまた、不満そうな顔をしつつ、いいですよっと言ってくれる。

ワクワクしながら開けると

 

「わっ凄い」

 

中には高級店でありそうなチョコレートが箱の中に並べられていた。

見た感じ普通のチョコに加えホワイトチョコも入っている。

 

「貴女の分は余りです...所で、兄様にはもうチョコをお渡しに?」

「え?えっとまだだけど...」

 

っというか兄様?待ってまさかもうスイッチが

 

「ふふ、お待ちくださいね?兄様、今貴女の唯一の妹エリィが参ります。ふふっ、兄様...兄様ぁ、このチョコを受け取ってくれますか?私の唾液や血、髪の毛、愛の聖水やあらゆる私の愛を入ったチョコレイトを受け取ってください...うふふ...うふふふ...うふふふふふふふふ...あ、ヨウコさん、速くそのチョコレイトを返してください。代わりにこちらを上げるので、やはり貴女にはチョコレイトではなくこちらがお似合いです。うふふ、あはは、兄様あああああああ!!お待ちになっていてくださああああい!!」

 

気づくと、私の手の中にはチョコの入った箱ではなくぬいぐるみが入った袋があった。

っていうか髪の毛とかをチョコの中に入れてるって...やはり彼女もきよひーのような子だったか...違いは私ではなく対象がカクっという事。

 

 

 

 

 

 

ーファイブ(カク)編ー

 

 

 

「あ!カク、見つけたよ!」

「?ヨーコか、何だ?」

 

カルデア内にある読書スペース。

戦闘時は戦闘狂バーサーカーな彼だが、基本はこんな感じで読書をしていたりする。

まぁ読書中にしっぽが揺れてソレをジャック達が遊び道具にしている所を稀に見るが。

それはともかく

 

「はい、チョコ!」

「ちょこ?」

 

赤い小包の袋を渡すとカクは首を傾げながら受け取ってくれる。

中を彼は確認しチョコを取り出すと

 

「...これ、武器か?」

「食べ物だよ!?」

 

なんだ...とそう言った後考え込むようにした後にチョコを一つつまみ口に入れる。

 

「どう?」

「ん、あぁ美味しいぞ、ヨーコ(マスター)

 

小さくガッツポーズを取る。

彼の口にあってよかった、そう思っていると

 

「ん、そうだな...確か、おかえしっていうのをするんだったな。ちょっと待っててくれ、すぐ戻るから」

 

カクはそう言うと凄い勢いで何処かへ行ってしまった。

 

 

閑話休題(数分後)

 

「ん、戻った。ほら、おかえしっていうやつ」

 

また凄い勢いで戻ってくるやいなやカクは箱を渡してくる。

 

「それで紅茶を楽しんでくれ。大切なものだが俺にはもう無用の物だからな。...割ったりしてくれるなよ、偶然見つけたんだから」

 

そう言い、じゃっと手を振りながら読書スペースを出て行った。

...私も部屋に戻ろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「...あぁ、バレなくてよかった。」

 

彼はそう言いながらマスター(ヨーコ)から貰ったチョコを一つつまみ、口に入れ、苦々しい表情を顔に出す。

 

「...味覚がない(・・・・・)ってのがこんなにも恨めしく感じるとはな、設計者め、流石に恨むぞ。」

 

そう思いつつ、マスター(ヨーコ)に渡した“おかえし”を思い出して頭の片隅にある記憶の断片が浮上してくる。

 

緑豊かなどこかの庭で、白いテーブルを囲み、少女3人と紅茶を飲み。ケーキやクッキー、チョコ、キャンディーを食べ、談笑をしていた記憶。

茶化し、茶化され、そして...

 

「...ッチ」

 

舌打ちを一つつき、またマスター(ヨーコ)から貰ったチョコを一つ食べる。

 

「...ハァ」

 

ため息がまた一つ、零れる。

 

 

 

 

 




ロシアン・ルーレット・弾丸チョコ
ニルからのバレンタインチョコ

この中に一つ本物の弾丸が入ってる。
マスターは本物の弾丸を当てず、全部食べれるかしら?
...待ってうそ、嘘だから、ほんと、故意に入れてないから、気づいたらこの中のどれかに本物の弾丸が入っちゃったの。


日頃の感謝

レオンからのバレンタインクッキー。

キャットからクッキーの作り方を教わったが何故かこんなモノに。
だが本人は味見もしていないため気づいていない。
個人の差でこうなるんだろうと思っている。


今の私たち
エリカからのバレンタインプレゼント

4人のデフォルメぬいぐるみ。
どうやらヴラド三世から教わって作ったようだ。
今日も少女達は平和に笑い、泣き、怒り、喜び合う。


赤黒のカップ
汎戦闘型複合ドール5番(カク)からのバレンタインのお返し

今は少ししか思い出せないあの茶会。
いつか、あの日みたいにまた...
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。