問題児たちが異世界から来るそうですよ?―振り回される問題児― 作:gjb
三日後、ノーネームの食堂に紫炎と碓氷は二人同時に入った
「おはようございます、ご主人様」
「お、おはようございます、ご、ご主人様」
耀と飛鳥がメイド服を着て二人にそれぞれ挨拶をする
「やっぱ可愛いな」
「とっても似合ってますよ」
二人がそれぞれの彼女に言うと、耀は嬉しそうに紫炎に抱きつき、飛鳥は顔を赤くして俯く
二人共のメイド服はレティシア達と同じものだが、耀はニーハイを履いて絶対領域をつくっている
飛鳥は生足を出すのが恥ずかしいのか、パンストを穿いて完全に足を隠している
「それじゃあ、ご主人様。あーん」
「あーん」
二人は席につくと、いつものように耀が紫炎に食べさせる
「あ、あーん」
すると、飛鳥が恥ずかしそうに碓氷の口元にスプーンを持っていく
「あ、飛鳥さん!?」
「か、春日部さんがメイドはこうするものだって」
碓氷の言葉に飛鳥が答える
「歴史の教科書のメイド喫茶って項目に書いてあった」
視線を向けられた耀が平然と答える
そして何事もなかったように紫炎の方に向き直った
「はい、あーん」
「あーん」
紫炎と耀は毎朝してるせいか、大分慣れている
「あ、あーん」
飛鳥は恥ずかしそうに碓氷の前にスプーンを持っていく
碓氷も顔を赤くして無言でそれに応じる
「それじゃあ、用事があれば何なりとおっしゃって下さいね。ご主人様」
食事をし終えると、耀が微笑んでスカートの端を持って紫炎にそう言う
紫炎は不意打ちだったのか、顔を赤くする
飛鳥も頑張って振り絞ろうと、顔を真っ赤にさせる
「飛鳥、無理に言わなくてもいいよ」
碓氷が見かねて囁くように飛鳥に話しかける
「うん、ありがとう。でも、用事があったら言ってね」
「ああ、わかった」
飛鳥がそう返すと、碓氷も笑って応じる
「ねえ、紫炎。何してほしい?」
「うーん。とりあえず、今はこうやって抱きしめてるだけでいいかな」
「うん」
耀と紫炎は相も変わらずにべたべたとしている
「とりあえずここから出ようか」
「ええ」
碓氷と飛鳥はそんな二人を遠い目で見ながら外に出た
「あの二人は全く変わりないな」
「ええ。こんなに短いスカートなんて初めて穿いたわ」
飛鳥が恥ずかしそうにそう言う
「でも似合っててとてもかわいいですよ」
碓氷が真顔で言うと、飛鳥は顔を真っ赤にする
「そ、その、ありがと」
飛鳥は嬉しいのを隠すように顔を背けた
「公共の場で何をやってるのですか、このお馬鹿様ぁぁぁあああ!!!」
すると黒ウサギの怒声とスパーーーーンというハリセンの音が鳴り響いた
「・・・これも相変わらずだね」
「そうね」
碓氷が呆れたように言うと、飛鳥もいつもの調子を取り戻したようだ
そして二人は手を繋いでその場を後にした