問題児たちが異世界から来るそうですよ?―振り回される問題児― 作:gjb
「へぇー色々あるんだな。」
工房に案内されて中を見てみるとたくさんの武具が置いてあった
「はい。コミュニティが潰されてもここの武具は手を付けられなかったので」
「なるほどな。なら途轍もない武具があるかもしれないんだな」
紫炎が目を輝かせていると
「かもじゃありません。ここにある武具の殆どが使い手を選ぶものです。」
その言葉を聞きさらに目を輝かせる
「それじゃあどの武器にしようかな」
紫炎が武器を品定めしていると禍々しい気配を放つ剣を見つけた
「へぇ~面白そうな剣じゃないか。」
「それは駄目です!ダーインスレイブだけは絶対に抜いては駄目です。」
「確か魔剣の代表格の一本だったか。」
それを聞き紫炎は鞘から抜くのを止めた
「わかってくれましたか。」
ジンがほっと胸を撫で下ろす
「いいね。役に立ちそうだから貰ってくよ。」
しかし、手放す気はないらしい
「・・・・。絶対に鞘から抜かないでくださいね。」
言っても無駄と悟り諦めるジン
「さて、他にはないかな?」
「まだ探すんですか!?」
「あたりまえだろ。抜いたら誰かの生き血をすべて吸い取るまで鞘に収まらない剣なんて早々使えん。今欲しいのは日頃から使える武器だ。」
紫炎がそういうとさらに工房を漁る。
「壊さないで下さいよ。」
「努力する。」
ジンの願いも自由すぎる男には意味がないらしい
「レプリカでもいいからなんかないか?」
「それですと、こっちに確かあった気がするんですけど・・・」
ジンがなにか思い当たる武具があるらしく探すのを手伝う
「紫炎さん、ちょっといいですか?」
その時、リリが工房の前で声をかけてきた
「どうした?」
二人は作業を一時中断し、リリに近寄る
「その、黒ウサのお姉ちゃんと飛鳥さんを仲直りさせるためにみんなでクッキーを焼こうと思ったんですけど・・・」
「窯の火の調整をしてほしんだな。」
「はい」
「ダメだ。今はゲームの準備を」
「よし、行こうか」
「って紫炎さん!?」
ジンが断ろうとしたが紫炎が即答で賛成した
「まずは年長組を集めて一緒につくるか」
「はい」
二人がジンを放って厨房に行こうとすると
「ちょっと待ってください、紫炎さん。武具探しをしなくていいんですか?」
「武具はまた今度でいいだろう。それより仲間の為に行動してくれる方が優先だ。」
「それもそうですね。僕も手伝います。」
紫炎の言葉に少し考えて答えるジン
「それじゃあ厨房に行くか。」
「ありがとうございます」
三人は和気あいあいとしながら厨房に向かった
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何時間かしてクッキーができあがった
「ありがとうございました、紫炎さん。」
「いいって。俺は大したことをしてない」
紫炎がしたことは火の管理だけ。
確かに大したことはしていない
「それじゃあ飛鳥お姉ちゃんに渡してきます。」
そういってリリ達が厨房から出て行った
「さてともう一回工房で探すか」
「そうですね」
「とりあえずレプリカから探すか。」
「それが良いです。それなら恩恵が少ないかもしれませんが負担はほぼないはずですから。」
二人はそう話しながら夜遅くまで武器を探した
ペルセウスとの決闘が決まったのを知るのは翌日の朝となった