問題児たちが異世界から来るそうですよ?―振り回される問題児―   作:gjb

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バレンタイン④

ランキングを発表している途中、紫炎と耀はお風呂に入った後なのか浴衣を着ていた

 

「紫炎、チョコ美味しかった?」

 

「ああ。チョコも美味しかったぞ」

 

紫炎がそう言うと、耀は「きゃ」と言って顔を赤くする

 

「そう言えば紫炎はまだ出てないみたいだね」

 

「みたいだな」

 

二人はモニターの端の方にあるすでに発表されたランキングを見て各々感想を述べる

 

「紫炎はカッコいいからきっと上位だよ」

 

これぞバカップルという言葉を耀が言うと、紫炎は耀を抱きしめる

 

「嬉しいこと言ってくれるな。こんな可愛い彼女をもって俺は幸せだ」

 

紫炎も同じように返す

 

「それじゃあ、これは俺から」

 

紫炎は一旦耀を離し、包装された小包を渡す

 

「これは?」

 

「俺の元いた世界の外国じゃあバレンタインは男が女にプレゼントを渡す日なんだよ」

 

紫炎の言葉を聞いて耀は小包を受け取る

 

「開けていい?」

 

「おう」

 

耀が紫炎の言葉を聞いて小包を開ける

 

するとそこには星をモチーフにしたピアスが入っていた

 

「これって?」

 

「身に着けれるものでまだあげてなかったものって言えばそれぐらいしか思いつかなかったんだ」

 

紫炎の言葉を聞いて耀は頷く

 

「確かに。指輪と髪飾りも貰ったし、ブラも・・・」

 

耀が恥ずかしそうに言うと、紫炎はふきだす

 

「ブ、ブラはあげてないだろ」

 

「うん。けど、この頃ちょっと大きくなってきたから新しいのが欲しいなって思って」

 

紫炎は耀のその言葉を聞いて紫炎は気になったことを聞く

 

「まさか気に入らなかったか?」

 

「ううん。これも嬉しい。だって紫炎がくれたんだもん」

 

耀は笑顔で紫炎に言う

 

(やっぱかわいいな)

 

紫炎はそう思いながら耀の頭を撫でる

 

「ねえ、紫炎。これから私の下着を買いに行くのに着いて来てくれる?」

 

紫炎は耀のその言葉を聞いて少し考える

 

(耀の下着を選ぶってのはまあいいが、そう言うところに男が行くってのがなあ・・・)

 

紫炎が考え事に夢中で黙っていると、耀が少し寂しそうな表情になる

 

「ごめん。やっぱり迷惑だったよね。男の子にはああいうとこ無理だよね」

 

紫炎はそんな耀の顔を見て自分に嫌気がさす

 

「耀」

 

「え。うむっ」

 

紫炎は一言耀に言葉をかけると、いきなり耀にキスをする

 

耀はされた瞬間は驚いたが、すぐに受け入れる

 

少しして紫炎が耀から唇を離すと、耀の顔は少し赤くなっている

 

(いくら慣れたといってもやっぱりいきなりすると、顔は赤くなるか)

 

紫炎は耀の反応を少し確認すると、口を開いた

 

「耀。そんなことはない。付いていくよ。だからしょげた顔すんな」

 

「・・・うん。ありがとう、紫炎」

 

耀は紫炎に笑顔でそう言うと、仕返しとばかりに紫炎にキスをし返す

 

「それじゃあ、行こうか、紫炎」

 

「おう。ところで大きくなったって言ってたけど、AAから・・・」

 

紫炎が元のサイズからどれくらい大きくなったか聞こうとしたが、前のサイズを言った瞬間、殴られた

 

「何か言った?」

 

「い、いえ、何にもないっす」

 

耀が妙にいい笑顔で言うと、紫炎は鳩尾を抑えながら答える

 

そして数分してから二人は本拠から出た

 


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