問題児たちが異世界から来るそうですよ?―振り回される問題児― 作:gjb
「さあ、続いて第四位。ジン=ラッセル率いるノーネームのリーダー、ジン=ラッセルでございます」
そう発表する黒ウサギの顔は少し嬉しそうである
前まではノーネームというだけで下に見られていたのに、今やこんな大掛かりの大会で名前を呼ばれるのだから
「えー、寄せられた理由としては『あのオドオドした感じがキュンキュン来ちゃう』『食べちゃいたいくらい可愛い』といった意見が大半を占めていますが、『知識も豊富で顔も、まあ、良いんじゃないかしら』というまともな意見もございます」
「十六夜君に続いてジン君か。若い世代が続くな」
紫龍がしみじみというと、白夜叉にぶん殴られた
「せっかくエロい黒ウサギの声でランキングを発表しておるのに、何故おっさんの声を聞かぬばならぬのだ!」
白夜叉が少しマジめで怒鳴る
「悪かったよ、白。それじゃあ、エロい黒ウサギちゃんを鑑賞しよう」
「うむ」
「じゃ、無いでしょうが!!このお馬鹿様方ぁぁぁぁああああ!!!」
その瞬間黒ウサギのハリセンが二人にクリーンヒットした
――――しばらくお待ちください――――
「さあ、続いて第三位です」
数分後、黒ウサギは何事もなかったように再開する
しかし、床には赤い液体がちらほらと飛び散っていた
「第三位はこちらもジン=ラッセル率いるノーネーム所属、赤羽紫炎さんでーす」
何処か投げやり気味で黒ウサギが紹介すると、今まで理由の書かれていた紙を渡す役が紫龍から女性店員に変わっていた
「理由としましては『料理の出来る男の人って良い』『私の彼氏にしたい』『顔がよくて料理ができるなんて最高』というのがほとんどでした」
「彼は今年の料理大会を全て優勝で飾ってますからね。それで知名度が上がったんでしょう」
黒ウサギの言葉に女性店員が自分の評価を付け足す
「それでは、第二位。第二位はこちらもジン=ラッセル率いるノーネーム所属青川碓氷さんです。理由としては『うちのコミュニティにいる時から好きです』っていうコメントがほとんどですね。他にはなかったのでしょうか?」
今までは最低二つあった理由の欄に碓氷はこのひとつのみ
これで合っているのか不安になった黒ウサギが首を傾げる
「しょうがないです。碓氷は鈍感ですから。・・・血は繋がってないのにそう言うところは似てるんですよ」
女性店員が黒ウサギの言葉に応えるように喋る
最後の方では少し頭を痛めるような感じだった
「そうなのですか。よくそんなのでこんなにモテますよね。こんなじゃ、碓氷さんに彼女が出来るのはまだ当分先になりそうですね」
黒ウサギが何気なしにそう言うと、女性店員は一瞬驚いた表情になったが、すぐに可愛そうなものを見る表情になった
「え?何ですかその目は?」
「なんでもないです。早く一位の発表に参りましょう」
「?」
自分の言葉にため息で返す女性店員の意図が分からず首を傾げる黒ウサギ
(まだ教えてもらってないんですね。でも見てたらわかると思うんですが・・・)
いまだに首を傾げている黒ウサギを女性店員は呆れた目で見る
「まあ、良いのです。では、第一位の発表です。第一位は・・・。これ間違いじゃないのですか?」
一位の人物の名前を見てあり得ないと思い、女性店員に見せる
「・・・間違いはないはずですからそのまま発表してください」
女性店員も一瞬訝しんだが、間違いではないだろう、と思い黒ウサギに続きを促した
「分かりました。第一位はサウザンドアイズ預かりの赤羽紫龍さんです。わーぱちぱち」
紫龍の名前を告げた後、黒ウサギは明らかにやる気を落としていた
「理由としましては『コミュニティの長である前に私を女として見てもらえたから』『愚痴を言い合っている内に好意を持った』と今回は特定の人のコメントみたいですね」
紙に書かれている事をそのまま言う黒ウサギ
「それではランキングは全て発表終わりましたね」
「はいな。それと投票の時に渡されたチョコは後日、サウザンドアイズがきちんと渡します」
「待て待て待てぃ。締めの一言は私に言わせろ」
黒ウサギが終わらせようとしたのを感じ取ったのか、今まで黙っていた白夜叉が出てきた
黒ウサギもそれを聞いて白夜叉にマイクを渡す
「では、締めの一言。黒ウサギは本当にエ」
「って何言ってるのですか、この駄神様ぁぁぁぁあああ!!!」
最後の最後まで苦労の絶えない黒ウサギだった
ランキングはここで終わりですが、ラストは次の話です