問題児たちが異世界から来るそうですよ?―振り回される問題児― 作:gjb
碓氷が目を覚ますと何故かベッドで寝かされていた
「ここは・・・」
「お、目が覚めたか」
「紫炎?」
「境界門が今日はもう起動しないから一日泊まるんだってさ」
紫炎がつまらなさそうに碓氷に報告する
それを見て碓氷は何かに感づき、紫炎に話しかける
「春日部さんと一緒の部屋になれなくて不貞腐れてるんですね」
「そんなんじゃねえよ。この部屋の状況を確認してから言いやがれ」
そう言われて碓氷が部屋の状況を確認すると、ベッドが今自分が使ってる一つしかないことに気づく
「さっきまで床で寝てたから少し機嫌が悪いだけだよ」
「あ、なるほど」
紫炎が言い終わると、頭を掻きながら碓氷の方を見る
「そういやお前料理できたよな」
「ええ、まあ」
碓氷が紫炎の問いに答えるが悪い予感がする
「今から晩飯の用意をしに行こうと思うんだが・・・」
「・・・はあ。わかりましたよ。手伝えばいいんでしょ」
「わかればよろしい。さあ行くぞ」
紫炎が部屋から出て行くのを見て、碓氷は深くため息をつきながらついて行った
――――――――――――――
女性陣は碓氷と紫炎の料理を堪能した後、お風呂に入っていた
「やっぱり紫炎の料理、美味しかった」
「碓氷君の料理も美味しかったわ」
「YES!両方美味しかったです」
「ああ。紫炎の料理の上手さは知っていたが、碓氷と言ったか。彼もなかなかの腕前だったな」
レティシアが碓氷の事を褒めていると、耀が反論する
「確かに碓氷の料理も美味しかったけど、紫炎の料理が一番美味しい」
耀の言葉を聞いて、飛鳥が少しだけ怒りながら反論する
「あら?碓氷君の料理も美味しかったわ。紫炎君の料理よりね」
「ううん。紫炎の料理の方が美味しかった」
二人が言い争ってると黒ウサギがまずいと思い、声をかける
「ま、まあ二人とも美味しい料理を作るという事で・・・」
「「紫炎(碓氷君)の料理の方が美味しい」」
二人は声を荒げて黒ウサギに反論すると、黒ウサギはウサ耳をへにょりとしおらせる
「まあまあ。好きな人が下に見られるのが嫌なのはわかるが少しは落ち着いたらどうだ?」
レティシアが言い終わった瞬間、飛鳥の顔が赤くなる
「な、何を言ってるのよ、レティシア!」
「ん?違ったのか?」
「そ、それは嫌いではないけど・・・」
「素直じゃない」
「何がよ!」
耀と飛鳥が口げんかしていたはずなのにいつの間にか飛鳥を弄って遊んでいる
これが年寄りの功なのか、と素直に感心する黒ウサギであった
――――――――――――――――
女性陣が風呂に入ってる頃、男性陣は食堂で話をしていた
「しかし、碓氷の料理美味かったな」
「いえいえ、紫炎の料理には敵わないよ」
「結構美味かったぞ、碓氷。紫炎と同じ位に」
「ええ。本当に美味しかったです」
褒められ慣れてないのか碓氷は頬かき照れる
「ありがとうございます。でも僕より紫龍さんの方が料理は上手ですからね」
紫龍の名前が出た瞬間、キッチンの方から皿が割れる音が聞こえた
ちなみにキッチンの方ではペストが皿洗いをしている
「こら!ペスト!」
「ごめんなさい、ジン。むかつく奴の名前が聞こえたものだからお皿を握り砕いちゃった」
ジンは皿を落としただけだと思っていたので、先ほどのペストの言葉に少しだけ顔が青ざめる
「十六夜って料理しないのか?」
紫炎はそんなことも気にせずに、疑問に思ったことを聞く
「出来ないこともないが、お前ら程じゃねーよ」
十六夜が興味無さそうに返す
「そういえば結局部屋割りは俺は耀と一緒でいいんだよな」
「え?僕が紫炎と同じ部屋になるんじゃ・・・」
「いや?お嬢様と黒ウサギには言ってないがこうなってるぜ」
「あのー、僕も聞いてないんですが・・・」
ジンの言葉を無視して十六夜が碓氷に部屋割りの書かれた紙を渡す
そこには
『御チビ&十六夜
紫炎&春日部
レティシア&黒ウサギ
お嬢様&碓氷』
と書かれていた
「ちょっと待ってください!どう考えてもおかしいでしょう!!」
「悪い碓氷。俺も止めたんだが・・・」
「乗り気で参加してた奴が何言ってんだ」
十六夜がそう言った瞬間、碓氷が全力で二人を凍らせにかかる
しかし、十六夜は凍らされた部分を普通に殴ってもとに戻し、紫炎は炎を出して凍らされるのを防いだ
「危ないな、碓氷」
「まったくだぜ」
「ふざけんな!明らかにおかしいだろ、この部屋割り!!」
碓氷が声を荒げるが、十六夜と紫炎は白々しい態度をとる
「何がおかしんだろうな?紫炎」
「さあ?俺にはまったく分からないよ、十六夜」
「年頃の男女が同じ部屋なんておかしいでしょう!紫炎もそうおもわないんですか!?」
同じような部屋割りの紫炎が何故OKしたのか分からず、更に声量が大きくなる碓氷
「別にいいじゃないか。それくらい」
「まあ、そんなに嫌ならこう変えてやってもいいぜ」
十六夜はそう言いながら先ほどの紙を書き換える
『紫炎&春日部
お嬢様&碓氷
十六夜&黒ウサギ
御チビ&レティシア』
「さっきよりツッコミどこが多くなったのは気のせいでしょうか?」
碓氷が紙を見た瞬間、肩を震わせながら言う
「異論が出ないように全部の部屋を男女にしてみた」
「異論だらけだ!!」
十六夜の言葉に碓氷がキレる
「しょうがないな。十六夜、さっきの部屋割りで我慢しようぜ」
「だな」
「結局、何にも解決してないじゃないか!こうすればいいだけでしょうが!!」
碓氷が十六夜から紙を奪い取って書き直す
『十六夜&ジン
紫炎&碓氷
レティシア&黒ウサギ
飛鳥&春日部』
「これじゃあ面白味にかけるな」
「流石快楽主義者だな」
「面白味なんてなくていいんですよ!!」
こうして男三人の言い争いは十六夜が碓氷を殴って静かにするまで続いた
―――――――――――――――
女性陣は風呂から上がると、全員で食堂に移動していた
「もう、春日部さんもレティシアも変な勘違いしないでよね」
「勘違いなんてしてないと思うけど?」
「してるわよ!まあ、確かに碓氷君の事は嫌いではないのだけれど・・・」
飛鳥は耀の言葉には力強く返すが、最後の方は小さくつぶやくようになってしまう
「わかった。そういうことにしておいてやろう」
「そうだね」
「全然わかってないでしょ!二人とも!!」
ニヤニヤしながら喋っていた二人に飛鳥は顔を赤くしながら反論する
「お、落ち着いてください、飛鳥さん。もう食堂につきましたよ」
黒ウサギがそう言いながら食堂のキッチンを開けると、紫炎と十六夜とジンは普通に椅子に座っていたが、碓氷は床で気絶していた
「碓氷君!」
「紫炎、お風呂空いたよ」
飛鳥は碓氷を見て心配の声を出すが、耀は何も見えなかったかのように紫炎に報告をする
「それじゃあ風呂に入ろうか」
「だな」
耀の言葉を聞いた紫炎が立ちあがると、それに続くように十六夜が碓氷を担いで立つ
「ちょっと待って。なんで碓氷君は気絶してるのかしら?」
「十六夜が殴ったから」
「そうじゃなくて何でそんな状況になったか聞いてるの!」
紫炎が飛鳥の反論に少し黙ってしまう
ちなみに十六夜はジンを連れてさっさと風呂に向かった
「そうだな。風呂から上がったら話すから耀と一緒に部屋で待っててくれ」
「分かったわ。それじゃあ春日部さん、荷物を持って私の部屋に来てね」
飛鳥はそういって食堂から出て行った
「ちなみに部屋割りは黒ウサギがレティシアの部屋に移動するだけで他は前日と変わりなしだ。だから黒ウサギ、荷物を持ってレティシアの部屋に移動しとけ」
「分かりましたのですよ」
黒ウサギがそういうと、食堂から出て軽い足取りで元々自分がいた部屋に戻って行った
「それで、主殿。部屋割りは風呂に入る前に聞いたもので良いのか?」
「ああ。俺と耀を一緒の部屋にして仲を縮めようとしてくれたんだ。飛鳥にも碓氷と仲良くなってもらいたいからな」
紫炎は邪悪な笑顔を浮かべながら言う
「それじゃあ私は紫炎が来るまで飛鳥と喋ってて、紫炎が来たら碓氷と交代で良いの?」
「そうだな。そうと決まれば風呂に入るか」
紫炎はそういうと、食堂から出た
ちなみに紫炎が風呂に着くと、碓氷が服を脱がされて浴場に放り込まれて気が付いたところだった