問題児たちが異世界から来るそうですよ?―振り回される問題児― 作:gjb
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YES!ウサギが呼びましたプロローグ
「はぁ~、退屈だ」
1人の男が河原でたき火をしながら呟いていると
「見つけたぞ、てめー」
いきなり不良の集団が男に怒鳴り散らした
「どちら様?」
しかし、男はそしらぬ顔で聞いた
「なんだとふざけやがって、野郎どもやっちまえ」
リーダー格らしい男が他の不良たちに命令する
「めんどくせー」
「つ、つよ・・・・い」
「暇つぶしにもならなかったぜ。」
十分もしないうちに10人はいた不良たちが川に叩き込まれた
「ん?火が消えてる」
流石にあれだけ暴れまわればたき火も消えていた
「しゃあない、点けるか」
そう言って指を鳴らすとたき火にまた火が点いた
「ん?なんだ?」
いきなり空から手紙が降ってきた
周りを見回しても誰もいない
しかも宛名も自分の名前である
『赤羽紫炎様へ』となっている
「面白いじゃないか。一体誰からだ?」
手紙を開けてみると
『悩み多し異才を持つ少年少女に告げる。
その才能(ギフト)を試すことを望むのならば、
己の家族を、友人を、財産を世界の全てを捨て、
我らの“箱庭”に来られたし』
読み終わった瞬間、眼下に見慣れない風景が見えた
「どうなってんだ?」
自分が落ちていることに気づくのに数秒有した