「お嬢様!壊れても自動に修復される人形とは、妹様にぴったりじゃないでしょうか!」
メイドは人形をお嬢様と呼ばれた者に見せた。
「そうね…あの子が壊していった人形を買い換えるお金もバカにならないからね…咲夜!その人形をフランの元へ持って行きなさい!」
「かしこまりました!お嬢様!」
(フラン?これから私はどんな感じになるのだろう?)この人形はこれから起こることを知る余地もなかった…
「妹様〜!ここに人形を置いておきますね。」
「わかったわ。」
その人形は暗い部屋に置かれた。
「今日は人形をもらったことですしお人形遊びでもしましょうか!」
(お人形遊び?)
「こんなに大きなお人形なんて久しぶりね!そうだ!ダンスごっこでもしましょうか!」
(だんすごっこ?)
そう思った人形だったが次の瞬間…
(ブチブチブチ)
(ーッ!)
「アチャー壊れちゃったか…ちょっと振っただけなのになー…またお姉さまに玩具を頼まないと…(モゾモゾ)ん?」
フランと呼ばれた娘は、目の前の光景を見て狂喜した。
「人形が修復されてる!やったわね!これでお姉さまに頼まなくて済むわ!」
普通なら冒頭の娘のようにきみ悪がるだろう。ただこの娘は違うようだ…
(まって!ということは…)
「つぎはお医者さんごっこでもしようかしら!」
(やめて!もうやめて!)
その日から悪夢のような日が続いた…
壊されては直りまた壊され直っては壊されが繰り返された!
「あははははははははははははは!楽しい!もっと楽しまして!」
(やめてください…もう一思いに殺してください…)
来る日も来る日もこう願っているだけであった…
この牢に来てから3週間
フランという娘が寝静まっている時が唯一の憩いの時。
〔弱いわね…〕
(誰!?)
〔さあ?私は一体誰でしょうね?よれよりも何故あなたがこんな目にあっているかわかる?)
(……わからない…)
〔あなたが弱いのがいけないのよ…〕
(ッ!)
〔弱いからあなたは抵抗できずに壊されて直っては壊されるの繰り返し…〕
(私が弱いからいけないのか…だから私も力が欲しい)
〔そうよあなたが弱いのがいけないのよ。だからね、あなたに力をあげようと思っているの…〕
(それは本当ですか…)
〔ええ…ただそうするには私を喰いなさい!〕
(え?けど私は動けない…)
〔動かないと力はえれないでしょう?〕
(そうだ私は力が欲しくて力が力が力が)
(グブリ)
〔そうよ…それでいいのよ…あなたが今どういう存在になったのか…思い出してみなさい…〕
(あれ?なんで私が動けて…ああそうか…私は妖怪人形…人間に嫌われたくなくて動かないうちに本気で動けないと思っていたんだ…有難う、誰かさん…私に力を取り戻してくれて…)