タイトル未定 ISの転生モノ   作:S字フック

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文字数考えて02と一緒にしてしまいました


世界に慣れるまで
01 はじめてのまほう


「……どうしてこうなった。」

 

俺は自室のイスに座り、項垂れている。

 

自分である程度物を考えることが出来るようになったのは7歳になってしばらくしてからだ。

それまでは何も考えられず、ただただボーっと下らない映画を見ている様な感覚、言うならば自分は本能に従ってオートモードで動いていたのだろう。これは非常にナツメに感謝している。なんていったってある程度成長していた俺にとって赤ちゃんの生活など苦痛以外の何物でもない。

 

最低限、自分の事は自分でできる様になり、両親もそれがわかってきた頃に漸く自分の意識が帰ってきたというところだろうか。

 

それによりいくつかの問題点を知覚した。

問題点その1、ここがISの世界だということ。ちなみに白騎士事件が数ヶ月前に起きていたことから分かった。ちなみにアニメを薄っすら覚えている程度の知識だ。

 

ナツメとの会話では魔法を使いたいと俺は言った。転生後の世界で魔法を自由に使ってみたいと思っていた。しかしここは科学が発達したISの世界、自由に使えるわけが無い。しかもここの世界で魔法を使えるなんてことが知られたらとんでもないことになる。確実に。

 

俺は周りに人の目がないことを確認し魔法を使う。すると自分の小さな手の指先からケムリが出る。

 

「はぁ……まじかよ……」

 

問題点その2、魔法の形式がドロヘドロというマンガの"ケムリを噴射して魔法を行使する"というものだったことである。

 

俺は呪文も詠唱も魔法陣も大好きなのでどんな魔法の形式でも構わない。どんなファンタジーな世界でもOKである。

 

なんでドロヘドロ形式?なんでISの世界?

 

魔法が使えればいいやなんて思っていた自分をぶん殴ってやりたい気分だ。神様に具体的に世界の要望を言わなかった自分に非があるのだか、何で魔法と聞いてドロヘドロになったかを知りたい。神様達の間で流行っているのか?

 

考えても答えは出て来ないのでとりあえず、魔法を使ってみる。

 

家の中で拾った鉛筆に向かって心の"何もかもをバラバラにする魔法"を使う。

 

ケムリが鉛筆にかかると、鉛筆が綺麗にバラバラになっていく。まるで達磨落としの様だ。

しかし、そんな感想に浸っている時間など無い、見つかったら大変なので床に転がった鉛筆のカケラを集めて魔法を解除する。

 

元に戻った鉛筆を見て少し考える。もっと自由に魔法を操れないかと。

ドロヘドロの原作中では自分の指定した物に魔法の効力が現れていたと俺は解釈している。自分の服は魔法でほとんど変わらないし、周りの大気には一切効果が無いのもそのためだろう。多分直感的に使えるはず。

少し実験ということで鉛筆を2分割してみるとあっさりできた。

 

先ほどまで自室のイスに座り、項垂れていた七歳児がいたが、なんだかんだで魔法という未知が使えたので元気になった。単純な奴だ。

 

「ケイト、お昼ごはんだよー。」

「はーい、わかった。」

 

母親に呼ばれ一旦終了。ここで自分の詳細をまとめてみよう

 

名前は"佐藤景斗" 誕生日は7月9日

魔法が使える転生者。ケムリは口と両手のすべての指と手のひらから出る。穴は開いていない。

ただいま小学1年生夏休みの真っ最中である。

 

____

 

 

 

俺は昼飯を食べ終えると自室へ戻り思考にふける。

 

今までの俺は良くも悪くもごくごく平均的な人間になっていた。要するに個性が無いのだ。

幼稚園でも入ったばかりの小学校でも何か突出するようなことをしている記憶が無い。普通に友達と遊び、普通に勉強し、特に起伏の無い7年であった。思っていて悲しくなる文面だが。俺としては実にやり易い。

 

次に、立ち振る舞いを考える。流石に急に7歳児が18歳の立ち振る舞いをしていたら周りの大人や友達からどう見られるかは一目瞭然である。徐々に個性を出していってみよう。幸いににも今は夏休みだし、子供の成長は速い、スピードを考えればある程度は誤魔化せるだろう。

 

とりあえず、これからする事を考えてみる。

まずは魔法。これはやっておいて損はないだろう。

次に不振がられないような立ち回り。前世の記憶というアドバンテージは場合によってはマイナスした働くだろう。ただし、このアドバンテージはできるだけ活かしたい。なかなか難しいが、いくらでもやりようはある。

最後に保身。こんな危険な世界だ。できるだけ平穏に過ごしたい。それに、また早死にするのはごめんだ。

 

比較的優秀な人を演じつつ、ばれないように魔法でズルしていこう。うん、そうしよう。英雄願望も無い、何時もの日常に少しだけ魔法というスパイスが効いていればそれだけでいい。自分みたいな凡人にはちょっと背伸びした様な願望が一番似合っている。

 

そんなこんなで、人生の方針がヘタレた物になってしまった。

 

____

 

 

時刻は夜。夕飯を食べ終え、ボーっとテレビを眺める。チャンネル権は無い。

今まではこうしている事が多かったのでその様にしているが、やはり退屈である。

確か両親の部屋に本が幾らかあったはず。テレビでやってた物に感化されたという風を装って試しに読んで見よう。いい暇つぶしになるだろう。

 

……いや、漫画にしよう。振り仮名が付いているタイプの漫画に。

危ない。7歳児がいきなり小説を読めたら色々とおかしい。

テレビで小説を読んでいるシーンを勘違いし、漫画を読みたいと言うなんていい感じに馬鹿らしいだろう。

 

そうしている内に時計の針は9時半を指す。

もう俺みたいなガキは寝る時間だ。まだまだ自分の体に慣れてないのか、すごく疲れた。7歳児にはきつ過ぎるようだ。

早く寝て、明日ゆっくり考えよう。

 

 

 

____

 

 

夢を見た。

 

ナツメが出てきた。

 

そして俺に一方的にこう告げた。

 

「すみません……またミスをしてしまいました……

転生後の世界の詳細を伝え忘れていた事、特典でそちらの要望に応えられなかったこと

埋め合わせという形になりますが、こちらの方で勝手に特典の追加と強化をしておきました。

当たり障りの無い物で"強運"を差し上げます。

次に魔法でドアを出せるようにしておきました。私の部屋に似た空間に繋がっています。そこでは時間が止まってますので自由にお使い下さい。

大体こんな感じですね。

最後に私的な話になりますが、もうそろそろ新米っていう看板が外れそうです。まとまった時間ができたらまたお会いしましょうね。」

 

 

……えっ。




時間的な問題は無いと思う。

いろんなフラグで床が見えねぇ。

チート強化とご都合主義を突っ込みました。
だいたいこんなんでオリ主っぽくしていく感じ。
魔法も都合よくしていこうかな。
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