タイトル未定 ISの転生モノ   作:S字フック

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相当ぶっ飛んだこと書いてた

俺も何考えてたのかわかんなくなる


学園生活
08 こんにちは日常


 

「ふうぅ~~~~~っ。」

 

約8時間ぶりのプライベートな時間になり大きなため息が出る。先ほどまで一緒に居た山田先生とは多少、気が抜けていたが今まで暮らしていた日常の非では無いほどストレスを感じていたのも事実だ。これほどまでに一人だけの時間に対してとても執着を持っていたという事だろうか。

 

百聞は一見に如かずとは多少ニュアンスが異なるがそれでも大方の意味は通じるだろう。この諺の言った通りで、ISに巻き込まれた時から数日間の内に考えていた事などまったくと言っていいほど当てにならなかった。精々監視カメラの存在を予想しそれに対する自分の行動を考えたことぐらいだったが、その予想を遥かに上回る量の監視カメラを目にし当初の見通しを木っ端微塵に砕かれたのだから。

 

結論から言ってしまうともう学園内で魔法は使えないだろう。魔法で透明になり姿を消してしまえば、とも考えたがここはIS学園であり、ハイパーセンサーの類で熱、音、空気の流れ、体から出る微弱な電磁波 etc.etc……

多種多様な情報で位置を補足される可能性が大いにある訳で、正直どうしようもないのが現実だ。勿論テレポートの存在も考えているが十中八九リアルタイムで監視されているだろうから、

"俺が消えてからすぐ透明人間が色々な場所をテレポートし移動している"なんて話もすぐに出てくるだろうし、その透明人間が誰かなんて考えればすぐに分かるだろう。科学的な根拠は一切無いがISが当たり前に受け入れられている世界で、知らぬ存ぜぬがまかり通るとはどこをどうやっても考え付かない。

 

というわけで俺の望みどうりの日常は儚くも崩れ去り、代わりに全くの異世界とも言えるだろう日常が手に入った。勿論俺は望んでいないし、そもそも俺が望んだのはファンタジーの日常だったはず。全くどうなっている、責任者だ、責任者を呼べ、責任者は神様だったよ、太刀打ちできねぇ。

 

そういえばISの適正試験を受け、適正有りの結果を望んでいた奴等はこんな日常を望んでいたのだろうか、想像したことがあるのだろうか。よくテレビの向こう側はあんなに華やかではなくもっと殺伐としていると聞くが、今の俺の状況は正しくその向こう側なのだと思う。少なくとも俺は関わりたくなかったし、ただ遠くから見ているだけで十分だった。代われるなら代わってやりたい。勿論返品は受け付けない。

 

閑話休題

 

この部屋では魔法は使えるのだろうか、と言うよりプライバシーは守られているだろうか。盗聴器とか監視カメラとかで色々覗かれてたりするのではないだろうか。千里眼で盗聴器とか監視カメラを探したが当然のごとく見つからない。やはり自分で選んだ部屋ではなく与えられた部屋なわけであるのでで不安がぬぐえない。

 

ここは罠という事で試しに首でも吊る演技でもしてみようか。死ぬ気は更々無いが動機は十分に有る。俺が死んだら100%IS学園の責任問題になるだろうから絶対止めに入り説得をしてくるだろう。自殺を考えさせる精神環境に追い詰めてしまっただけでも十二分に問題だろうが……

 

早速荷造りに使っていたロープを解き輪が出来るように結ぶ。どう見てもこれは首吊り紐で俺はハングドマンゲームの吊るされた男一歩手前の男だ。イスを用意し首吊り紐で俺を吊るせるような場所を探す。ここで先生が入ってきたら監視してますって言っているようなものだ。

 

本当に入ってきたら演技ってばらして監視していた事を理由に学園から逃げ出せばいい。

 

意味は無いだろうが念のため扉に鍵をかけ、実際に首を吊ってみる。見た感じ本当に吊っているのだが魔法で浮いているので全然苦しくない。魔法を使ってしまっているが他人がそんなことを気にしていられる状況でも光景でもないだろう。

 

そしてとうとう先生は来なかった。ここまでしても来ないって事はプライバシーは守られているのだろう。これで安心してドアを出せる。アドバンテージの確保完了。なかなか背徳的な体験であった。

 

一旦寝てしまおう。こんな事した精神状況で何か出来るとは考えられない。寝て頭をリセットしてしまおう。

 

 

____

 

 

ドンドン! ドンドンドンドン! 「景斗ーいるだろー飯食おうぜー。」

 

誰かの扉を叩く音と声で目が覚める。男の声という事は一夏だろう。

 

「今起きたからちょっと待ってろ!」

 

とりあえず起きたことをアピールしておく。時間は8時過ぎだ。5時から寝てたから3時間寝ていたことになる、いいタイミングで起きたな。

ぼさぼさの髪を軽く整えて部屋を出るとなんと篠ノ之さんも一緒にいた。

 

「あれっ 篠ノ之さんでしたっけ。あなたも一夏に誘われたんですね。」

「ああ、そうだ。」

 

なんだか不機嫌そうな声色だ。大方一夏に夕飯に誘われて2人きりだと思っていた所に俺が入ってきた、という所だろうか。早速修羅場を目にすることができて正直俺は引いた。これはひどい。

 

多分まだまだ人は増える。と言うか現在進行形で後ろに増え続けている。それはもうぞろぞろと行列が出来上がっていく。

寝起きと空腹の相乗効果により判断力が低下していた俺はそれがどうなるかなんて考えておらず、ただただ事実としてその行列を認識していただけであった。

 

食堂についた俺達は各々の食事を手にしてコの字型のテーブルに腰かける。元々の3人から最大人数の9人に増えていたことに今更ながら驚き、この増えた6人を確認するとのほほんさんこと布仏本音さんと鷹月静寐さんと谷本癒子さんが目に付いた。

 

今までの食堂の空気を俺は知らないが毎日こんなに騒がしくないことだけは分かる。絶対俺の影響だろう。そして一夏がやたら俺に絡んでくる。

「景斗、今日一日どうだった?」

 

当然周りの女子もこの会話を聞き耳立てて聞いてるわけであって

 

「どうだったって言われても…… まだ初日で分からないことだらけだからうまく言えないよ。」

 

本心を晒し出せる場面でも空気でもなくて、こうやって誤魔化している。本心は察してくれ。

 

「そうだね~、でも具体的じゃなくてもいいから簡単な感想でも言ってほし~な~。」

「そうそう、簡単にね!」

「良いか悪いかだけでも良いからさー。」

 

うっ、やるなのほほんさん。一瞬で追い詰めてきた。一夏とは格が違う。

 

「いい所だと思うよ、学校は綺麗だし、設備もいいし、今日出会った人は良い人ばかりだ。」

 

嘘は言っていない。そして本当に感じたことでもある。

 

「俺はお前が来てくれて良かったぞ~~。」

「一夏、近いって。」

 

一夏が俺にもたれ掛かってくる、そんなはずは無いが酔っているのかコイツは?

そして一部の女子が歓声を上げる。そういや腐っている奴もいたなこの学園!

 

 

"住めば都"とはよく言ったもので

 

何だかんだでこんな日常もアリかなって思えてきてしまった。




話の綺麗な閉め方を模索中。。。
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