幼い十六夜君が箱庭に来るそうです?(仮)   作:アナザーコスモロジー

1 / 1
GameStart

ーーー箱庭?

真っ白な空間。

其処で彼女は世界を見ていた。

 

彼女は知っている今この瞬間に“歴史”が変わった事を

その影響力は凄まじく“必ず未来を救う”その未来が絶対で有るからこそ、その者は力(恩恵)を手に入れる。

 

その者を含めて世界を救う存在が産まれない事態が発生し箱庭では十二天会議や箱庭に席を置く者は警戒を強める。

 

理由としては、箱庭では特別重視恩恵と呼ばれる恩恵が存在する。

これは、箱庭世界の“定義”を変える大問題に成りかねない。

 

「さて、歴史の狂いを元に戻さないとね」

そう言って彼女は手紙を書き始める。

 

それは次の瞬間に箱庭の全能領域以上に住む善と主張せし者へ贈られる。

 

その手紙を受けたとある少女は一つの歴史を正しく修正する。

これは、箱庭の貴族とは別で箱庭の巫女と呼ばれ“箱庭”に仕えている。

 

彼女の恩恵は“調律”である。

全てを有るべき姿に返す役割を担いそれと伴い天叢雲剣と同様に万物の調律(全権領域)

全てを適切に調整し平等にする事が出来る。

これは、とある魔王が消された為であった。

 

そんな少女は、手紙文内容道理“逆廻十六夜”の歴史だけを元に戻した。

理由は定かでは無いが...

 

その手紙は、直ぐに箱庭世界を動かす。

 

そして、また一人...一人の女は後にこの戦いに乗り出す。

 

更に追い討ちをするように名も無き魔王は自身の恩恵を使いギフトゲームを開催する。

 

 

『ギフトゲーム“ unknown ”

 

 参加条件

・全能領域に達した者達及びコミュニティ(3~1桁)

・特別参加枠確保者

 

 クリア条件

・主催者の打倒

 

敗北条件

・全プレイヤーの死亡

 

特別条件

・プレイヤー側は主催者の出す試練に打ち勝つ事で新たな情報を与えられる。

・このゲーム中は歴史の転換期を起こらない事とする

・一度死ねば再度参加不可能

・審判権限などの中断を無効とする。

 

 宣誓

 上記を尊重し、誇りと御旗とホストマスターの名の下、ギフトゲームを開催します。

 

                       《  》印』

 

それはunknownと言う名の箱庭世界主権戦争である。

箱庭の主権を手に入れた者が己の主権を賭けてギフトゲームを開催したと。

 

 

 

ーーーそれはノーネーム農園にて

十六夜は過去の思い出をレティシアに話す。

自身の持つヘッドホン。福祉施設。そしてとあるゲームについてを。

 

「確か十歳くらいの頃だ。資金が無駄に溜まりに溜まった俺は一つゲームをする事にしたんだ。」

悪用する奴をどん底に叩き落とし資金を稼いだ。

 

「ゲームだと?」

 

「ルールは単純、一週間以内に俺を見つける事だ。簡単だろ?勿論賞金は全額だ。結論を言えば最後に発見されたがな」

そして思い出す、あの日を。

 

ーーー

残り時間を残すとこ四分となったあの時間。

「・・・23:56現在。俺の発見者無しっと」

諦めため息を吐く十六夜に

 

「・・・23:57現在。君の発見者一名っと」

闇の向こうで息を潜め話し掛ける女性。

 

「アンタがゲーム攻略者か。主催者として祝ってやるからコッチに来な」

 

「全く、口の悪い主催者ね」

近づくに連れて女性への好奇心が高まる。

 

「まずは自己紹介しましょうか十六夜君?」

 

「流石だな、良く調べられている。他の情報も失点だろ?ま、ゲーム攻略に情報は必須だしな」

得意気な顔をする女性。

 

「少し予想外でも想定内。福祉施設を巡り二十四カ所。養父母を持つこと三十一世代。どんな施設も家族も受け入れないようね。因みに私は金糸雀よ」

 

「ま、そうだな。一番俺的に良かったのは俺を最大限に利用した親がマシだな」

 

この廃屋には山ほど罠を設置している。

この女性はその罠を意図も簡単に交わしてきた。

 

「あれぐらいは問題ないかな。でもピアノ線は外させてもらったよ」

そして足元にピアノ線が投げられる。

 

「さて、本題に入ろうか十六夜君。まずは私が勝者であなたが敗者。さあ攻略者に勝利宣言を貰おうか」

また一歩近づく。

 

「そして、君のゲームが終わったら私とゲームをしましょうか」

ーは?っと間の抜けた声を上げるが気にしない。

 

「次のゲームよ次のゲーム。私が主催者に成りましょう。お金は其処にあるし私が本物の主催者を見せてあげるわ」

十六夜はふと思い付いた様に呟く。

 

「なら、ゲームの景品は?」

 

「うーんそうね。なら、もしも私が勝てば私に口の悪い息子が出来る」

「ーーー」

 

「君が勝てば私は一生あなたの遊び相手になる。どう?」

微笑みを浮かべて問う。

 

「しゃあねぇな。このゲームはあんたの勝利だ金糸雀」

 

「ありがと。次は私が主催者に……それは!?」

十六夜の横にある一枚の手紙に驚く金糸雀。

 

「何だ?これは__」

十六夜が手紙を開けると其処は未知の世界であった。

 

「まさか、こんなにも早く十六夜君が呼ばれる何てね。」

こうして十六夜は箱庭に召還される。

 

「まさか、世界対戦が始まるとはね」

彼女は知っていた。

この対戦がどの様な物なのかを

 

ーーー

 

『――第1次箱庭世界主権戦争 招待状――

 

拝啓、逆廻十六夜様。

貴方は箱庭の世界で行われる“第1次箱庭戦争”への参加資格を得られました。

本選参加資格を得る為に先ずは“全能領域”、“全権領域”に属する者を1者以上使役してください。

 

目標討伐者“神樹”

勝利条件:①“神樹”の化身の討伐。

勝利条件:②宇宙樹を伐採し、神樹を在るべき姿に戻せ。

 

※ルール概要・開催期間

此方は予選ゲームとなりますので、開催期間は1年間とさせていただきます。1年が過ぎ去ると自動的にゲーム敗退となります。誰かが討伐すれば逆廻十六夜様が敗北したことになりますので、御理解ください。

 

※注意事項※

この参加枠は逆廻十六夜様に第1次箱庭世界主権戦争に参加していただく為に設けられた特別参加枠です。もしも参加を棄権・放棄・無視、或いは予選敗退された場合は逆廻十六夜様が保有している特別参加枠、及び固有の恩恵ギフトを回収させていただきますのでご容赦ください。

尚、開催期間中は箱庭から出られませんのでご注意ください。延長については考慮しますが、なるべく期間内に全ての攻略条件をクリアするようお願いします。

敬具

 

第1次箱庭世界主権戦争 進行役“箱庭”』

 

これが、2000年より少し前に実力者が爆発的に産まれた理由である。

ーーー

(何処だよ此処は)

それは未知の世界であった。

今まで暮らしていた世界と比にならない程のスケール。

 

「__あの手紙か!?金糸雀の奴此処に呼び出しやがって」

勿論違いがある。

誰かが求めたので有ろう逆廻十六夜を。

 

「ヤハハハハハハハハハハハハハハ!!最高だぜ金糸雀__」

十六夜は狂ったように笑う。

そしてありったけの声で叫ぶ

 

「さようなら、マイワールド。こんにちは、ニューワールド。此からは此処が俺の世界だ__」

待ちに待った身の丈に合う世界。

 

第一にこんな世界に召還した奴にお礼参りだな。

 

幼年期(十歳)の十六夜はこの先に待ち受ける試練を乗り越える事が出来るのか

 

ーーー

真っ白な空間にて

「逆廻十六夜様が箱庭に来たようですね」

その女性は銀髪の美少女。

十六夜の歴史を戻した本人である。

 

「そう。十六夜君ならこの戦争に終止符を打てるでしょう」

そう言って白い空間から消える。

 

「あたりまえ...十六夜様は絶対負けない」

金髪の美少女はそう言う。

 

この空間には銀髪の美少女と金髪の美少女の二人。

彼女達と出合う為には勝ち上がるしか無いようだ。

 

 


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
一言
0文字 一言(必須:10文字~500文字)
※目安 0:10の真逆 5:普通 10:(このサイトで)これ以上素晴らしい作品とは出会えない。
※評価値0,10は一言の入力が必須です。また、それぞれ11個以上は投票できません。
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。