異世界で魔神になった自称ぼっち   作:GUNGUN(ペスト)

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どうもペストです。
見ない間にお気に入りがまた増えていました!登録していただきありがとうございます!読んで下さってる方々もありがとうございます!
いやぁ〜戦闘描写って難しいですね……。とか言いつつそこまで戦闘してない気もするんですが^^;
今回はディーンvs優真(冒険者ver.)ですね。
優真くんの適応能力が尋常じゃないです。
今回も温かく見守って下さいm(_ _)m
では、ご覧下さい。どうぞ。


〜模擬戦です〜

 始めの合図から互いに動かない優真とディーン。ディーンは剣を構えているが、優真は片手で髪を掻き、剣を持った手はだらんと下げている。

 

 

(構えを取ってるわけではないのに、隙が全く見えないだと……。本当に楽しませてくれそうだな。)

 

 

(流れで受けちまったよ……。めんどくせぇ〜……。)

 

 

 そしてお互い思ってることもバラバラなようだ。しかし、優真に隙が無いのは確かなのだ。何もしてない。だが、自分から仕掛けに行ったらやられる。ディーンの本能がそう告げた。

 

 

(本当に何者なんだ……。いくら選ばれた者とは言え、こんなの普通では考えられないぞ……。)

 

 

 ディーンは冷や汗を流す。少なくとも、ついこの間までただの一般人だった者とは思えない。

 

 

「おーい。動かないのか?んじゃ俺から行くぞ?」

 

 

 優真が言葉を発したのと同時に、優真の姿が消えたと思ったら、突然ディーンの目の前に現れる。正確には《瞬間加速(イグニッションブースト)》を使ってディーン目の前に移動しただけである。

 

 

 ガキンッ!

 

 

「……流石に反応出来るか。」

 

 

「これでも騎士の長をやってるからな。随分と戦い慣れてるように見えるんだが?」

 

 

「騎士団長だったのかよ。別にこれは見よう見まねってやつだよ。まぁ人より警戒心はある方だと思うけど。」

 

 

「観察だけでその動きか……。本当に面白い。」

 

 

 キンッ!キンッ!ガキンッ!

 

 

 2人の剣による激しい攻防は周りの皆を唖然とさせる。いや、どちらかと言うと魅せられている。2人の凄まじい戦闘を見せられ、本能的に闘争心が昂っている。気付けば歓声もあがっている。

 

 

「優真くん!頑張って!」

 

 

「いけ!優真!負けるな!」

 

 

 特に真央と当麻の声はよく聞こえる。

 

 

「思ったんだが、あの女……白井と言ったな。お前とは特別な関係なのか?見る限り相当仲良く見えるが。」

 

 

「今、そういう事聞くか?特に何も無いが何の関係があるんだ?」

 

 

「はぁ〜……。これは苦労するだろうな……。」

 

 

「?」

 

 

 何を言ってるのか分からないと言った表情の優真に呆れるディーン。会話を交わしながらも競り合ってる2人は一度距離を取り、ディーンは手を優真に向け詠唱する。

 

 

「貫け光よ《光槍(ライトニング)》。」

 

 

「隔てよ《防壁(ウォール)》。」

 

 

 優真は片手を前に出し光を防ぐ。しかし、先程とは威力が違うのか《防壁(ウォール)》にヒビが入る。

 

 

「さっきのは加減したが、今回は少し力を上げさせてもらったぞ。」

 

 

「……隔てよ《防壁(ウォール)》。」

 

 

「なっ……!?同時だと!?」

 

 

 《防壁(ウォール)》を破られた優真はもう片方の手でもう一度《防壁(ウォール)》を詠唱する。

 

 

「やっぱり同時ってのは難しいのか?」

 

 

「……。」

 

 

 ディーンは言葉が出ない。ただ者ではないと思っていたが、ここまで出来るとなると恐怖すら覚えてしまうほどだ。1日も経ってないのに、ここまで力を使いこなしているのだから恐怖を覚えるのは当然と言えば当然なのだが……。しかし、同時にディーンは楽しくもなっていた。これほどの逸材が目の前にいる。戦っている。その事実を、嬉しさを噛み締める。

 

 

「ハハハハ!本当に面白いな、黒神!」

 

 

「薄々思ってたけど、お前、戦闘狂か何かか?」

 

 

「強いやつと戦えることは嬉しく思うな。」

 

 

「うわぁ〜……。大変なのに巻き込まれてたのか俺は……。」

 

 

「まぁそう言うな。……そろそろ中級魔法も使おうか。」

 

 

「初心者に酷くね?」

 

 

「貴様を初心者扱いしたら他は一体どうなるんだよ。」

 

 

 周りの皆も頷いている。どうやら興奮が少し冷めて状況を把握したようだ。

 

 

「世の中が俺に冷たいです……。」

 

 

「優真くん!私が温めてあげるよ!」

 

 

「あぁ〜、うん……。冗談だから。」

 

 

「え!?あ、えと……うぅ……。」

 

 

(((可愛いなおい)))

 

 

「…………ふふっ……。」

 

 

「……。」

 

 

 ボソッと呟いた優真の声を聞きとった真央が返事をするが優真の指摘に恥ずかしくなり、さらに、こんな大勢の前でとんでもない事を言ったと自覚し、顔を赤くして縮こまってしまった。その姿に男女共に同じ感想を抱いた。奏は終始声を殺して笑っていた。それに気付いた優真は睨みつけるだけ。

 

 

「そろそろ行くぞ。」

 

 

「あぁ、ごめん。……そうだ。次にどちらかが一撃を決めたら勝ちで終わらせないか?」

 

 

「?構わないが、どういうつもりだ?」

 

 

「いや、この後だって訓練はするだろ?だったら長い時間やってるのも良くない。」

 

 

「確かにそうだな。では、次の一撃で決めてやる。」

 

 

 そう言うとディーンは剣を優真に向けながら詠唱する。

 

 

「光よ、汝に裁きを《光剣銃(ソードバスター)》!」

 

 

 剣の先から出てきた光線が優真に襲いかかる。その大きさは優真を完全に飲み込んでしまうほどだった。

 

 

「「「黒神/優真(くん)(さん)!」」」

 

 

 さっきまでとは違う迫力のある魔法に奏以外が声を上げる。奏は何をするのか楽しむような目で見ている。

 

 

「……無き力よ、主を守る壁となれ(無能共、せめて盾として役に立て)城壁(ランパート)》」

 

 

「……中級魔法やオリジナル詠唱まで使うのか……。」

 

 

 《防壁(ウォール)》の中級バージョンである《城壁(ランパート)》をオリジナル詠唱で発動した優真にディーンは何もかも諦めたような表情になる。

 

 

「オリジナル詠唱に関しては、そんな難しいもんじゃないだろ?魔法は基本イメージなんだから、それを崩さなきゃ良いだけだ。中級魔法に関しては出来ちゃったとしか言えないんだが。」

 

 

「……。とは言え、いつそんな知識を、オリジナル詠唱を身に付けた。」

 

 

「それは一か八かだったが、元の世界のおとぎ話でそんな話を聞いたことがあっただけだよ。」

(所謂アニメやゲーム、マンガだけど……。)

 

 

「そんな危険な真似をしたのか?何も確信してなかったのに?」

 

 

「選ばれた者には、そういう補正があってもいいと思ったから。」

 

 

「……。」

 

 

 激しい戦いの中、優真の思考はとても呑気なものだった。というよりかは、余裕のある戦いだった。

 

 

「そもそも同時に魔法を使えたのも《並列思考(マルチタスク)》のおかげだと思うし。」

 

 

「なるほどな……。上手くスキルと魔法を連携させていたのか。」

 

 

「そういう事だね。常時発動みたいだし。」

 

 

「……完全に負けだ。これ以上続けても私の負けになるだろう。」

 

 

「ディーンが降参をしたことにより、勝者、黒神優真。」

 

 

 エミリアが勝敗の判決を下すと、『うおぉぉぉぉ!!』『すげー!騎士に勝った!』『ディーン様が負けた?』などの声が訓練所に響く。いつの間にか他の騎士も集まって観戦していたようだ。そんな騒ぎの中、優真は静かに自分のチームメイトの近くに戻る。

 

 

「よう!お疲れ!」

 

 

「お疲れ様です!優真さん!」

 

 

「お疲れ様、黒神くん。」

 

 

「おう。とても疲れた。受けなきゃ良かったぜ……。」

 

 

 そんな優真の発言に笑う3人。優真達が話していると、勇輝達が来る。

 

 

「優真くん!凄かったね!」

 

 

「ホントね。あそこまで出来るなんて驚いたわよ。」

 

 

「……やっぱり何でも出来るんだな、黒神。」

 

 

「流石だな。優真。」

 

 

「「「石川/康太(くん)いた(の)(んだ)?」」」

 

 

「お前ら!流石に泣くぞ!?」

 

 

 優真に話しかける勇輝達。勇輝は一瞬悔しがるような表情をするが直ぐに元の表情に戻す。康太は久しぶりの登場でお約束の弄られ方をして泣きギレする。

しばらく騒いだ後、これから始まる訓練に気合を入れ直す勇輝達。一方、優真達は……。

 

 

「俺もうよくね?充分動いたって。これ以上動くならバイト代を請求する。」

 

 

「本当に将来、駄目人間になりそうね。」

 

 

「あはは……。」

 

 

「こいつにはもう何言ってもダメだろうな。」

 

 

「お前らリーダーなんだと思ってやがる。」

 

 

「「「黒神くん(優真さん)(優真)じゃない人。」」」

 

 

「じゃあ何で俺をリーダーにしたんだよ……。」

 

 

「「「いざという時は頼れ(る)(ます)。」」」

 

 

「……あっそ。」

 

 

 落としてから上げられる優真は照れてしまい、素っ気なく返す。

《ALL JOKER》はいつも通り呑気なものだった。




いかがだったでしょうか?
優真くんとんでもないですね。フルパワーで戦わせたら一体どうなるんでしょうかね?作者も怖くて堪りません。
最近書いてて思います。(早くヒロイン達とイチャイチャさせたい。)と。
優真くんも早く気付いてほしいですね。人の好意に気付かないとか何処の鈍感主人公ですか……。
そういう風にしてるのは作者なんですけどね^^;
さて、次回は後日談というか、訓練終わった後の夜の時間みたいな話をしたいと思います。
それでは、また次回も見ていただけたら嬉しいです。
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