またまたお待たせしてすみませんm(_ _)m
ここ最近、リアルの方が少々忙しくなってしまって更新ペースが遅くなりがちです(><)
それでも待っていただいてる読者様には本当に感謝です。ありがとうございます!
今回は何も聞かずに心温かく見守って下さい^^;
では、ご覧下さい。どうぞ。
〜新たなスタートです〜
あれからどのくらい経ったのか……。優真と真央は月明かりに照らされていた。
真央は優真を優しく包み込むように受け止めて、子供のように泣きじゃくっていた優真は落ち着きを取り戻し始め、姿勢は抱きとめられたままだが話をする。
「……白井さん。」
「ん?どうしたの?」
「俺には好きな人がいたんだ。」
「……。」
優真が語り出す。それを静かに、真剣に聞く真央。
「確かに異性としてもだが、それ以上に憧れてたんだ。」
「うん。」
「俺には勿体無いくらい、高嶺の花だったんだ。」
「……うん。」
「でも、ある日に死んだ。殺されたんだ。」
「……っ!?」
「理由としては俺の関係者。俺が好意を持った者。多分そんなところだ。そういう理由で、その子も、親も、親戚も、俺と妹を残して殺されていった。」
「……。」
「俺が関わったせいで、俺が弱かったせいで失った……。」
「だからそんな風に周りとの関係を避けて、そこまで強くなるために今まで過ごしてきたの?」
「あぁ……。失いたくなかったからな。……護るために強くなった。」
この会話だけでも2人は深く理解し合っていた。
真央は優真が自分の知らない世界で過ごしてきたのだろうと思った。関わっていけない、離れて欲しいと優真が望んでいるんだという事も理解していた。
優真は真央が自分の過ごしてきた世界を否定してくれないこと。決して自分のことを諦めようとはしない彼女の気持ちを理解していた。
だからこそ2人は……。
「それでも俺と一緒にいてくれるか?」
「うん!もちろんだよ。そして……絶対優真くんの一番になってみせる!!」
体を起こし、しっかりと真央の目を見て言う優真に笑顔で元気良く返す真央。そしてそのまま続ける。
「優真くんが“どういう世界”で“どんな事”をしたかなんて私は気にしない……とは言わないけど、私の気持ちは変わらない。……絶対に変わらない。」
「白井さん……。」
「真央って呼んで、優真くん。」
「いや、難易度高いって……。」
「え〜…。じゃあ優真くんの一番になったら、呼んでくれる?」
「……考えとく。」
えへへ、と微笑んでから意を決したような顔をして真央は不意打ちで優真にキスをする。突然の出来事に目を見開く優真だが、すぐに状況を理解し、真央のことを優しく抱きしめる。しばらく繋がっていた唇を離すと真央はまた笑顔ではっきりと言った。
「大好きだよ!!優真くん!」
あの後、真央は自分の部屋に戻ると言って去っていったが、優真はまだその場に残っていた。夜空を見上げてポツリと呟いた。
「俺は恵まれてるな……。」
今でも憧れであって、手を伸ばしても届きそうにない高嶺の花のような存在だった少女を思い出しながら言った。
「お前といい、白井さんといい、お人好しばっかだよ……。」
その目には光り輝くものがあった。それは嬉しさによるもので優真も心地よく、素直になれた。もう一度、確認するように月に向かって問いかけた。
「俺はまた、人を好きになってもいいのかな……
答えは返ってこなくても、かつての恋人に向かって、許しを貰うように
***
あれから数週間が経った。
国は徐々に回復していき、壊れた家やお店も修復されていた。これは優真が《
「《
「《
ズドォォォォォン
勇輝と康太が相手に向かって同時に魔法を放つ。その衝撃で砂煙が舞ってそこから出てきたのは片手を前に出してる無傷の優真。
「うん。かなり威力も上がってきたな。《
「
「そんなこと言いつつ俺の背後に回れてるお前は何なんだよ。」
優真は《自動防御》で勇輝達の魔法を防いだ後、健が優真の背後に回り込んで隠し持っていた暗器で攻撃を仕掛ける。だが、優真はそれを魔力を纏った手を手刀の形にして防ぐ。
「お前の方こそ
「おや?何のことでしょうか?」
激しい攻防の中、優真の言葉に誤魔化す様に返事をする健。
「ですが、確かにやってる事は“本職”と変わらないですね。」
「本当にお前のやり方は恐ろしいよ……。」
はぁ〜、と溜め息を吐きながらもバックステップで健と距離を取る。健も勇輝と康太の所に戻り立て直す。
今訓練しているのは、優真、勇輝、康太、健の4人で、優真VS他の3人で戦っている。もっと言うなら優真が3人を訓練していると言える。《能力教授》で皆の潜在能力を開放もしてある。
「さてと、……本気で守らないと死ぬぞ。」
「「……っ!?」」
殺気を乗せた言葉に勇輝と康太は若干怯むが、関係ないと言わんばかりに、優真は片手を上に翳し、魔法を発動させる。
「《
勇輝達の上空にでかい魔法陣が現れ、幾つもの星が勇輝達に降り注ぐ。岩属性と聖属性と闇属性の魔法を合わせて創り出した優真オリジナルの魔法だ。
「おい!流石に洒落にならねぇだろ!?」
康太が叫んでいるが勇輝は呆然としてしまう。健もどうしましょうか、と落ち着いて考えている。その姿にまた康太もツッコミを入れようとするが、星が目の前に迫っていてそれどころではない。
「《星砕き》!!」
ドゴォォォォォン
叫ぶような声と共に勇輝達の後ろから《衝撃波》が飛んできて星を粉々に吹き飛ばす。その声の主は……。
「流石にやりすぎだろ!?優真!」
「いや、防いでるお前が言えることじゃないぞ、松下。」
現れたのは当麻だった。《星砕き》はスキルの《衝撃波》による一つの技だ。当麻曰く、《衝撃波》は使い方を分けられるらしい。だからそれぞれに分かりやすいように名前を付けたという。
「んで、何の用だ?混ぜて欲しいのか?」
「誰が好き好んでお前のスパルタを受けるか!エミリアが呼んでこいって言ってたぞ。」
「了解……。んじゃお前ら、今日は終わりだ。解散〜。」
そう言って欠伸をしながら訓練所を出る優真。その後にグッタリしながら付いて行く勇輝達。この訓練は言ってしまえば《ALL JOKER》以外のメンバーを強化するためのものである。既に全員が《能力教授》によって能力を覚醒させている。その結果ほとんどが《無詠唱》を使えるようになった。
「しかしまぁ、お前らも十分化け物になったな。」
「その化け物にしたのは優真だけどな。」
「確かにそうですね……。」
優真が何気無い一言にツッコミを入れる当麻。それに呆れたように答える健。その光景に苦笑いする康太。勇輝は何かを考え込んでいるような表情で話が頭に入ってないようだ。
そうしている内にエミリアの元に着いた。他の皆も既に集まっていて、優真達が集まってからエミリアが話し出す。
「そろそろデリアル王国も回復してきました。これは皆さんのおかげです。ありがとうございます。」
「改まってどうした?」
「いえ、改めてしっかりお礼をしたいと思っただけです。本題はこれからです。」
エミリアの改まった態度に疑問抱いた優真。エミリアは真剣な表情になって皆を見据える。
「皆さん、そろそろ旅に出ませんか?」
「いきなり過ぎだろ。俺よりぶっ飛んでる。」
「あら、自覚があったのね。」
エミリアの急な発言に素で驚く優真。それに対して奏が辛辣な言葉を発する。
「確かに突然かも知れませんが、ここ最近はデリアル王国付近にも魔族が現れなくなりました。これは多分、優真さんが結界によるものだと思います。」
「感謝し尽くせ。」
「……。なので本来の目的である魔王を倒すために、新しくメンバー編成をし、色々な情報を集めて迷宮を探しに行ったほうが良いかと思いまして。」
「ふむ……。一理あるな。」
優真の言葉をスルーして説明を続けるエミリア。それに納得している桜田先生。そこで彩華が質問する。
「メンバー編成はする必要があるの?」
「確かにそうだな。そこには理由があるのか?」
彩華の質問に勇輝も質問を加える。
「要はパワーバランスを考えろって事だ。」
その質問に答えたのは当麻だった。それを聞いてもいまいち納得していないらしく、首を傾げている勇輝達。
「つまり《ALL JOKER》の力を分散させるという事ですね。」
「概ね正解だろう。」
健が加えて説明し、優真はチラッとエミリアが頷くのを見ると、正解だ、と言う。
「じゃあとっとと決めるか……。いや、面倒だから決めといてくれ。」
「はぁ〜……。その面倒臭がりは筋金入りね。」
「あはは……。」
優真の発言に呆れる奏と文香。その光景を羨ましそうに、けど微笑ましいと思って見ている真央。
しばらく話し合い、メンバー編成が決まった。3人1組のチームが4つになっている。
Aチーム
黒神優真、白井真央、森下健
Bチーム
柏崎勇輝、皇彩華、月宮奏
Cチーム
石川康太、行方征志郎、榎本祥子
Dチーム
松下当麻、桜田遥香、遠山文香、
ここからまた、
いかがだったでしょうか?
遂にくっつきましたね!!優真くんと真央ちゃん!
いや、結構複雑な関係な気もするんですが……^^;
そして優真くんの元恋人も名前だけ登場しましたね。作者も優真くんの過去が気になります(笑)
そして更に謎が深まった人物がいたと思います。
この話で第一章は終わりです。
次回から第二章~魔神の旅路~です。
その前にキャラクターまとめを入れようか迷っています。
後は烏滸がましいですが、感想や評価を貰えたら嬉しいです(^^)
それでは、また次回も見てもらえたら嬉しいです。