大変お待たせいたしました!申し訳ございませんm(_ _)m
言い訳にしかならないと思いますが、この夏は色々と忙しくて本当にすみません!
今回は前書き云々よりサッと本編に移ってもらいましょう。
本当にお待たせして申し訳ございませんm(_ _)m
では、ご覧下さい。どうぞ。
「……ん。眠ってたか……。」
どのくらい眠っていただろうか。外の夕焼けの空を見て寝た頃はまだ昼間だった事からある程度の睡眠は取れたと確認する優真。
「ん?」
起きようとするが、腕に何か乗っているように重く感じた。いや、実際乗っていたというより、くっ付いていた。
「は?……何でここにいるの?」
「んにゃ……。」
隣で寝ていたのは猫族の女の子だった。優真の問いには寝言で返していた。
「こんなとこ白井さんに見つかったら……。」
あ、これフラグ。と思った時にはもう遅かった。廊下からドタバタ走ってくる音が聞こえ、ドアが開かれる。
「優真くん!あの子がいなく……な……っちゃ……。」
ドアを開けたのは猫族の女の子を探していた真央だ。既に予測していた優真は焦らずとも、だが決して落ち着いている訳でも無く、放った言葉が更に混乱させてしまう。
「白井さん、違うんだ。」
「出た!浮気した時の言い訳ランキングトップクラス!」
「ちょ、ちょっと落ち着いて―――」
「落ち着く?何に落ち着くの?優真くんがその子を連れ込んだ事に?あぁ……どうしよう。優真くんの好みはスレンダー系だったの?そうだ。手術。手術して余計な脂肪を取り除かないと……。」
「そんな事して無いし、しなくていいよ!話を―――」
「じゃあ何?その子が勝手に入ってきたの?そういう事なの?」
「そうとしか考えられない。」
「え?何?つまり、寝取られた!?会って間も無い女の子に!?……この泥棒猫ッ!」
錯乱して普段の穏やかな真央からは感じられないくらい恐ろしい雰囲気を纏っている。目は虚ろで声は1つ低いトーンで後ろに般若が刀を持っている様に見えてしまう。幻覚とは思えない程にはっきりと見えてしまっていた。実際、真央の手にはナイフが握られていた。
「白井さん、ストップ!流石に洒落にならないし、一体何処から出したの!?」
ナイフを取り出す動作すら見えなかった優真は素直に驚き、現状にかなり焦っている。
「何処からって……。そんなの心からに決まってるでしょうが!!」
「答えになってない!?」
割と本気で襲いかかろうとしている真央に何か無いかと思い、優真は頭をフル回転させる。ハッ!と何かを閃いた優真はゆらりゆらり歩いてくる真央に一声かけた。
「白井さん、愛してる。」
「……ふぇ?」
「愛してる。」
優真の放った言葉が何度も頭の中で繰り返される真央。
「本当に?」
「もちろんだよ。」
「えへへ……。私もだよ。」
許されたのか、真央の手からナイフが消えていて優真の空いている手の方に抱き着いて頬擦りし始める真央。本当にあのナイフは心から出てきたのだろうか。と疑問を持ったが、とりあえず修羅場は潜り抜ける事が出来た事に安堵した優真。真央の
「ん……。ふわぁ〜……。あれ?ここは?」
「あ、起きたみたいだね。」
「まぁあれだけ騒げば―――」
「何か言ったかな?」
「俺のせいじゃないって……。」
「?……ッ!?あ、ひにゃあぁぁぁぁ!?」
まだ根に持っている真央は目の笑ってない笑顔を振りまく。いつからヤンデレになったんだ……や。と心の中で思う優真。そんな事を考えていると、騒ぎで目が覚めた猫族の女の子は優真にくっ付いてる事に気付くと顔を真っ赤にして慌てて離れる。
「だ、誰ですか!貴方達は!?」
「おい泥棒猫……。私の優真くんに媚び売った挙句、そんな扱いをするのか?あぁ?」
「その話は後にしてくれ…。俺は黒神優真。んでこの子が白井真央。君は倒れる寸前で俺達に拾われたんだよ。追われてたんだろ?」
優真は猫族の女の子に食って掛かる真央を宥めながら、自己紹介と追われてた事を自身の首の部分を指で示しながら聞いた。
「……はい。私はある方法で首輪を外して逃げる事が出来ました。」
「《
「……ッ!?何で分かったんですか!?」
「そういうスキルがあるんだよ。《魔眼》ってやつ。」
《伸縮変化》は自身の体を伸ばしたり、縮めたりして自分の体の性質を変えることが出来る。それを言ってもないのに優真が分かったことに驚く猫族の女の子。
「にしても、首輪から抜けるってことは随分と無理矢理出てきたのな。」
「毛のように細くもなれますからね。」
「ところで君の名前は?」
「あ、申し遅れました。私はミーニャと言います。」
「んじゃミーニャ。早速だけど、何故捕まったのか、そしてそれからの出来事を教えてもらえるか?」
猫族の女の子の名前を真央が聞き、名前はミーニャと言う。そして優真が早速本題に入ろうとするとミーニャの顔に影が落ちる。
「あぁ……。言いたくないなら言わないでいい。結果的にお前達の味方は助かる事になる。」
「ほ、本当ですか!?でも、何故……。」
「気まぐれかな。」
「……え?」
優真の言ったことにキョトンとしてしまうミーニャ。
「基本俺は俺の為にしか動かない主義なんでな。お前達を縛っている
「ど、どういう事ですか?」
「どの世界でも権力者ってのは面倒なんだよ。」
「偶に大物が行方不明になってたりするニュースは優真くんのせいかな?」
「俺だけとは限りません。」
淡々と告げていく優真に思考がショート寸前のミーニャ。そして元の世界の事を思い出した様に質問してくる真央にも流す様に返す優真。
「じゃあ……本当に……。」
「あぁ。だからもう我慢する必要は無い。どれだけ逃げていたのか、どんなに辛い事があったとか興味は無い。まぁでも、よく頑張った。」
「……うぅ……うあぁ……。」
「今は全部吐き出せ。俺達以外誰もいない。」
「ぐすっ……。うわぁぁぁぁぁぁ!!」
ミーニャは堪え切れず、優真に泣き付く。優真は優しく頭を撫でている。時々、猫耳を触って楽しんでいる様子も見られる。
「やっぱり優しいね。優真くん。」
「そんな大層なもんじゃないって。」
ミーニャが泣き止むのを静かに待つ優真と真央。優真と真央の2人は目を合わせてからミーニャに優しい視線を向ける。その光景は娘を想う夫婦のようだ。
「大丈夫か?」
「はい。え、ええっと……。ありがとう、ございます……。」
「気にすんなよ。」
しばらくして泣き止んだミーニャは顔を赤くしてモジモジしながらお礼を言う。そのお礼を軽く受けた後、ミーニャにボロボロの服から着替えるように指示し、ミーニャと真央とミラと食事を取る優真。その途中で宿屋の扉が開く音がするとそこにいたのは健だった。
「お待たせしました。ただいま帰りました。」
「ご苦労様。」
「お疲れ様、健くん!」
「あら、貴方が健君ね?」
「はい。森下健と申します。以後お見知りおきを。」
帰ってきた健にそれぞれ反応を示す。ミーニャは『誰?』と言いたげな表情だが、優真達のやり取りを見て仲間という事に納得し、食事に戻る。
「では、まずは彼の家の場所ですね。」
「もうそこまで分かったのか。」
「権力でものを言う人は大体が隙だらけですから。場所ですが、ここから少し離れた所にある山が彼の所有地であり、その麓にある豪邸が住んでいる所です。そして、この街も一応彼の管理下にあるそうです。」
「……。」
「この街の管理者って……。貴方達、バルムと何か起こすつもりなの?」
「あの肥えた貴族様はバルムって言うのか。」
「ええ……。アイツは私達から色んな物を奪っていった。私の場合は夫と娘を奪われたわ。」
「なっ……!?」
ミラの放った言葉には確かな憎しみがあった。その放たれた言葉と感情に真央は驚くが、優真と健、ミーニャは真剣な表情のまま静かに聞いている。
「だけど、アイツにこの街を支えられているのは事実で、逆らえば私達の関係者は処罰を受ける。」
ミラは悔しそうな表情と手出しができない自分の弱さに怒りを感じている。それに気付いた優真は溜め息を吐いて呟く。
「本っ当に面倒な奴だな……。まぁ、理由が増えたなら尚更良しか。」
「貴方、まさかバルムを倒すつもりなの?」
「いや、そんなんじゃないよ。」
「じゃあ、何するつもりなの?」
「殺すけど?」
「……は?」
淡々と告げた優真にミラは驚きを隠せない。ミーニャも少なからず驚いている。健は最初から分かっていたと言うような表情で頷いている。真央も少し悲しそうな表情をしながらも『やっぱりか……。』と呟いている。それら全てを無視して続ける。
「んじゃ、居場所も分かったなら今夜にでも実行してやるか。」
少しばかり狂気を交えた薄ら笑いをしながら言う優真。そして、真剣な表情に戻し、それぞれ皆の顔を見て一言。
「面倒だ。可及的速やかに終わらせるぞ。」
いかがだったでしょうか?
真央ちゃんがヤンデレ気味になってしまった……。キャラ崩壊がどんどん加速していきますね。
今回は優真くんの優しさにまたヒロインが1人落ちましたね。
次回は貴族のバルムさんを滅茶苦茶にしたいと思います。
それでは次回もまた見ていただけたら嬉しいです。
お待たせしたのに少なくて申し訳ございませんm(_ _)m