試しに書いてみたのが忙しい時期だったので正直続くかどうか分かりませんが、投稿が遅くなってもなるべく続けたいと思っています。
ではでは、ご覧下さいm(_ _)m
〜プロローグです〜
「_____、__________!」
声が聞こえる。男か女か若人か老人か。分かることと言えば、焦ってるような、懇願するような声。
「____す!__を___て__い!」
微かに聞き取れた。女の人の声だ。もう少し耳を澄ましてみる。
「お願いです!世界を__!」
そこで声は途切れ、意識が薄れていった。
ピピピピ、ピピピピ、ピピピピ、カチッ
「……夢か…。」
目覚ましの音とともに起きた少年、
「世界を……って、何かスケールのでかい話だなぁ〜。」
優真は高校2年生で自称ぼっちである。性格はめんどくさがり屋で、容姿は悪くはなく、頭もそれなりに良く運動も出来るのだが、暗い雰囲気を纏っているので中々良くは思われない。優真の両親は共に事故で既に他界している。
今は妹の
ダッダッダッダッ、バタンッ!
勢いよく開けられた部屋の扉の先に
「お兄ちゃん!ご飯できたから起きて…って、もう起きてたんだ。珍しいね。」
「久し振りに夢を見てな。続きが気になるから二度寝しようと思ってたところだ。お休み」
「起きてってば!起きなきゃおはようのキスしちゃうよ?」
「分かったから早まるな!そういうのは好きな人にやってやるもんだ。」
「はぁ〜…。これは本当に重症もいいとこだよね……。」
優真を起こしに来た妹の黒神零華。高校1年生で明るく元気な性格で家事全般をこなせる美少女。優真も家事は出来るが零華には及ばない。優真自身『俺はめんどくさがり屋だから非常に助かっている。』と駄目人間まっしぐらな事を言う。
そして零華は周りから見ても分かるくらい重度のブラコンで優真を異性として意識している。だが、何度もアタックしても優真の鈍感スキルによって流されてしまう。
(どうすれば気付くのかなぁ〜…。)
「おーい、零華〜。先行ってるぞ。」
「あ、待ってよ!お兄ちゃん!」
朝食を終えて、優真は零華と一緒に学校に向かう。優真にとっては怠い事この上ないのだが…。
「今日はね、
今日の予定を楽しそうに話す零華を見れるから良いと優真は思ってる。
学校に着き、それぞれの教室に向かうため別れようとするが…。
「お兄ちゃん、目瞑って。」
そう言われて優真が目を瞑ると、頬に柔らかい感触を受ける。驚いて目を開けると、いつの間にか離れていた零華が顔を赤くし、唇を押さえて照れたような笑顔を見せた。優真は頬を押さえて暫く呆然としていたが何をされたか理解して徐々に顔に熱を帯びるのが分かった。
「えへへ〜。じゃ、じゃあまたね、お兄ちゃん!」
そう言って走り去っていった零華を見つめている優真。
顔は赤いが表情はポーカーフェイスのままだが、内心では…。
(え、えぇぇぇぇ〜!?今、零華が?キス?今のってキス!?)
非常にパニックな状態。これでもかというくらい問答を繰り返している。それでも落ち着きを取り戻し優真も自分の教室に行く。
教室に入ると騒がしい話し声が聞こえてくる。優真の席は窓側の一番後ろでそこに足早に向かい、席に着く。未だに騒がしい教室の中で睡眠をとろうとする優真。だが、そんな中で優真に声をかける人物がいた。
「おはよう、優真くん!今日も怠そうだね。少し顔も赤いみたいだし熱でもあるの?」
クラス委員長の少女、
容姿はとても綺麗な黒髪ロングと出るとこは出てるのが印象的で性格は穏やか。学年で1、2位を争う美少女でクラスの人気者。そんな人気者に声をかけられる優真には嫉妬や羨望の視線が飛んでくる。大半が嫉妬であるが、優真は全く気にしてない。
「あぁ、おはよう白井さん。確かに怠いけど熱はないよ。」
「良かった〜。でも授業はしっかり受けなきゃダメだよ?」
「分かってるって。」
そんな風に他愛もない話をしていると、
「やっぱり真央は優しいな。そんな奴にも気を遣うなんて。黒神もいつまでも真央に気を遣わせるなよ?」
「ちょっと勇輝くん!そんな言い方しないでよ!私は本気で心配してるだけなんだから!」
突然、話に入ってきた少年は
イケメン。とにかくイケメン。男女両方から親しまれる人気者で嫌う者は少ない。
優真をそっちのけで真央と勇輝が言い合ってると、
「ごめんね、黒神君。勇輝もわざとじゃないから。」
「あ、“THE 苦労人”。」
「その呼び方どうにかならないかしら!?」
優真が“THE 苦労人”と呼ぶのは
彩華の家は剣道で有名な皇家で彩華自身も幼い頃から剣道を習っている。容姿はきめ細やかな髪をまとめたポニーテールが印象的。真面目な性格で周りの事を考えて行動することが多いため、優真にはお節介焼きと思われてしまい“THE 苦労人”と呼ばれるようになる。
彩華も真央と同じくらい人気者なので優真に突き刺さる視線はさらに強くなる。
真央、勇輝、彩華の3人は小学1年生からの幼馴染みでよく一緒にいる。いや、正確には4人の幼馴染みなのだが、もう1人は影が薄いというか、存在感がないというか、中々気付かれない。
「そういえば石川は?」
「あ、話逸らしたわね!?まぁいいけどさ。康太の事?そういえば見てな「ここにいるよ!」うわぁ!?」
「ねぇ、分かっててやってるよね?そうだよね?」
「あ、当たり前じゃない!ねぇ?黒神君。」
「全然分からなかった。」
「ははは…。やっぱり僕はその程度なのか……。」
「ちょっと黒神君!?私のフォローを返せ!」
急に現れた(元々いたが気付かれなかった)メガネをかけた少年は、
さっきの3人の幼馴染みとは小学3年生で知り合い、その時からよく一緒にいる。しかし、影が薄いので周りからよく驚かれる。頭が良くてテストなどでは常に上位にいるのに『え?誰?』と言われるのを聞いた時は酷く落ち込んだらしいが、“THE 苦労人”である彩華がフォローしてくれたと言う。
学年で1、2位を争う人気者に声をかけられ、その幼馴染み達と楽しそうに話している時点でそこまでぼっちではないと思うのだが優真は頑なにぼっちと言う。
キーン コーン カーン コーン
チャイムがなると、教室の扉が開かれ先生が入ってくる。
「おーい。お前ら席に着け。ホームルーム始めるぞ。」
クラスの担任であり国語担当の、
若干男っぽい口調で話すが容姿は綺麗や美しいとしか言えない程の美人。性格は結構楽天的に思われがちだが、生徒の事を優先に思う熱血さも持つ。
「……全員出席っと。んじゃ今日も張り切って授業を頑張って下さい。」
ホームルームが終わり、授業が始まるのを待つ。優真は今日の時間割りを確認して、1時間目の授業の用意をして今朝の事を考えていた。
(……やっぱり気になるな、あの夢。それに、何だか嫌な予感がする。)
その嫌な予感が来る時は、そう遠くなかった事に気付いたのは放課後になってからだ。
どうだったでしょうか?
楽しんでもらえたら幸いです。
また次回(いつになるか分かりませんが)見ていただけたら嬉しいです。