まず最初にすみませんm(_ _)m
前回の後書きで『職業が明らかに』なんて言ってしまいましたが、書いてる最中に(これ2話分くらいになりそう)と思ってしまい、急遽変更させて頂きました。
その点に関して深くお詫び申し上げます。
それとまたまたお気に入り登録が増えてました。
増える度に読んでもらえてると実感してモチベーションも高まってきます。本当にありがとうございます。
さて、今回は会話文多めで、異世界でやるべき事を簡単に説明します。
面白いかどうかは正直微妙ですが、広い心でご覧下さい、どうぞ。
エミリアが職業を確認するように言うが、皆は理解が追いついてない。寧ろ理解出来てる優真と
「エミリアさん、その前に何故俺達が呼ばれたのか教えてくれませんか?」
「すみません。何も説明せずに話を進めてしまって。まず、貴方達が呼ばれた理由はこれから現れる魔王を倒してもらうためです。」
「……魔王……ですか?」
「はい。その魔王を倒すためには異世界から選ばれた者達、勇者達を呼ぶ必要があったのです。」
優真達が呼ばれた理由は、勇者となって魔王を倒しに行くという事だった。生徒達はそれを聞いてオロオロしているがエミリアは続ける。
「その為に貴方達には職業と共に強力なスキルが授けられます。しかし、魔王はそれだけで倒せる程ではありません。……それに、魔王以外にも敵はたくさんいますので油断すると命を落としてしまうかも知れません。」
最後の方を脅迫するように声を低くして言ったエミリアに対してほとんどの人間が顔を青くして怯える。
全く動揺しなかったのは優真と他クラスの1人で、勇輝も優真に負けないように冷静を装うが冷や汗がすごい。
そして桜田先生は少し怒ったような表情をしてエミリアに質問をする。
「つまり、生徒達は訓練や敵と戦って経験を積んで強くさせるつもりか?」
「そういうことになりますね。」
「ふざけるな!教師としてそんなこと―――」
「選ばれてしまった以上、どうすることも出来ません。死にたくなければ強くなるしかないんですよ。」
「くっ……!」
桜田先生は怒りの余りエミリアを殴ろうとすると、近くの騎士が剣を抜き斬りかかってくる。
「エミリア様に何たる無礼を!!」
「何をやってるんですかディーン!下がりなさい!」
桜田先生は突然の出来事に目を見開き、エミリアも流石に焦り叫ぶがディーンと呼ばれた騎士は既に剣を振りかぶって桜田先生に、
キンッ!ガシッ!
「はぁ〜……。全く、騎士ってこんなのばっかなの?イメージと全然違うのだけれど?」
「いやいや、こいつが特殊なだけだろ。」
届くことは無かった。騎士の腕を掴み止めたのは優真、剣を蹴りで弾いたのは
実は去年優真と同じクラスで、なんと奏もぼっちである。暗いとかそういう訳ではなく、逆に綺麗すぎると言った意味で近寄り難い。性格も内気で厳しいためぼっちが完成した。
優真とは、1年の頃に学校の屋上で出会うが、2人は特に何かをすることもなく、会話すらない。ラブコメ的なことは無いのか?と聞かれたら、何も起こらないのが優真クオリティ、又は奏クオリティなのだ。
だが、何度かその出会いを繰り返している間に多少の会話(『よっ。』や『ん…。』等)をする様になり、段々と普通に話せるようになった。というより、2人とも余り自分から話しかけないだけであって話せない訳ではない。
「……!?貴様ら何をする!」
「こっちのセリフだよ。月宮、先生を頼む。」
「誰にものを言ってるの?馬君。」
「“ゆ”が抜けてるぞ。人の名前で遊ぶんじゃねぇよ。奏ちゃん。」
「な……!?ちゃ、ちゃん付けで呼ぶな!」
「先に人の名前で遊び始めたのはどっちだよ……。」
「おい!貴様ら!私の話――」
「「うるさい!」」
ドガッ!バキッ!ドゴォン!
ディーンの顔と腹に2人の拳が直撃し、王城の壁に激突する。今までのやり取りを黙って見てた皆は頭を押さえ始める。1年の頃の優真と奏のこういうやり取りは学校でも結構有名だったのだ。
しばらく言い合っていた2人は桜田先生を落ち着かせ、エミリアに話を戻すように促す。
「それで?」
「それで?とは?」
「強くなった後の話だよ。すぐに魔王を倒せる訳じゃないだろ?」
「……本当に鋭いですね。確かにその通りです。その為に魔界へ行く必要があります。」
「で、その魔界へ行くための鍵は何なの?」
「貴方もですか……。話が早くて助かりますが……。鍵は魔王の幹部の持つ紋章を集める必要があります。」
優真と奏の順応性に驚きを通り越して呆れてしまっているエミリア。段々落ち着いてきたのか、勇輝達も質問する。
「その幹部ってのは何処にいるんですか?」
「幹部達はそれぞれ自分達の迷宮を持っています。ですから、その迷宮の最奥にいると考えるのが妥当でしょう。」
「その迷宮というのは何処にあるのかしら?」
「そのことですが、迷宮の場所は明確ではありません。」
勇輝と彩華が聞くが迷宮への手がかりがないらしい。そこで優真のクラスメイトの征志郎と祥子が
「……その迷宮を持つ幹部は何人いるんだ?」
「……すみません。それも分かってないんです。」
「ていうことは、情報収集を兼ねて旅に出たりするのかな?」
「……はい。勝手な事だとは分かっています。ですが、貴方達に頼るしかありません。だからどうか!」
エミリアは勢い良く頭を下げて頼もうとするが、それは優真によって妨げられる。
「待った。3つ聞きたいことがあるんだが、いいか?」
「……何でしょうか?」
エミリアは不安そうな表情になる。優真は皆を見渡してから眼を閉じ、静かに開けて、エミリアを見つめる。その眼には静かな殺気が含まれていた。ここにいる者はそれに気付き、体を震わせる。そして優真は帰ってくる答えを分かってるかのように問う。
「まず、魔王を倒すことに俺達にメリットがあるのか?」
「!?」
「お、おい、黒神!一体何を―――」
「黙ってろ柏崎。今は俺が話してる。」
「ゆ、優真くん……。」
普段の面倒くさそうな態度ではなく、生徒達や先生達は初めてみる優真の真剣でどこか恐怖を漂わせる雰囲気に黙り込んでしまう。そんな優真を心配そうに見つめる真央。
「どうなんだ?エミリア。」
「…………貴方達にメリットはありません……。」
「まぁそうだろうな。じゃあ2つ目だ。元の世界で消えた俺達の扱いはどうなっている?」
「急に消えたという事になってると思います。」
「こっちにいる間は元の世界の人達から記憶が消えてるという訳ではないんだな?」
「……はい。」
「……なら最後だ。」
優真は静かに深呼吸をして口を開く。
「そもそも、俺達はここから帰ることが出来るのか?」
「ッ……!?」
最も聞かれたくないような事を聞かれたと苦虫を噛み潰したような顔をするエミリア。
その顔を見た生徒達は『ま、まさか……』『おいおい、嘘だろ!?』と焦り始める。それでも優真は続ける。
「何か言ったらどうだ?」
「分かりません。こちらに呼ぶことは出来ても帰せるかどうかは……。」
「分からない、か……。随分と勝手過ぎるとは思わないか?」
今まで放っていた殺気とは比べ物にならないくらいの威圧、覇気、殺気が優真から放たれる。それに耐え切れなかった者は気絶してしまう。耐え切ったのは、優真のクラスメイトと奏と桜田先生。奏は冷や汗を流すくらいだが、他は立ってるのがやっとのレベルだが耐える事が出来た。
エミリアは直接、自分に向けられたものだが、姫という立場のせいか、体は震えてしまっているが、表情は落ち着いていた。そして、震える口を何とか動かし、話し出す。
「そ、そのことは……理解して、います。」
「理解した上で呼ぶくらい大変な事態ってことか。」
「そ、そうです……。」
「それなら、それなりの誠意を見せてもらおうか。」
「誠意……ですか?」
優真はそう言うとディーンの腰に付いていた魔物の剥ぎ取り用のナイフを取り、エミリアに渡す。そして優真は淡々と告げる。
「分かるだろう?安心しろ。その誠意を見せたら魔王とやらはしっかり倒してやる。」
優真は言外に自害しろと言っているのだ。それに気付いた皆は、
「やり過ぎだ!黒神!」
「そうだよ!優真くん、落ち着いて!」
「黒神君!いくら何でもそれは無いわよ!」
「優真!お前は犯罪者になるつもりか!?」
「黒神……。」
「…………。」
上から勇輝、真央、彩華、康太、桜田先生、奏。祥子、征志郎、健も続いて、
「黒神君、君はそんな人じゃないよね……。」
「……一体何を考えてんだ。」
「…………。」
その声は優真に届いたか、どうかは誰にも分からない。それでも優真はエミリアの事を見据える。目で訴えている。早くしろ、と。
「……分かりました。」
「「「「「!?」」」」」
エミリアは震える手で優真からナイフを受け取り自分の方に向ける。奏と健以外は止めに入ろうとするが、優真の威圧によって動きが止まってしまう。
エミリアは剣の先を見つめ、やがて静かに目を瞑る。勇輝達もその光景を見ていられず目を瞑る。
「……では、どうか。この世界に平和が訪れますように……。」
その声と共にエミリアは自分の首にナイフを振るう。
グサッ!
突き刺さる音がして、勇輝達はゆっくり目を開ける。見えたその光景に目を見開く勇輝達。勇輝達の見た光景は
優真の手に突き刺さっているナイフだった。
「…………え……?」
エミリアもいつまでたっても感じられない痛みに目を開けて目の前でナイフを受け止めてる優真の手に困惑する。
「な、なん……で……。」
「ッ〜!!いってぇ〜……。慣れないことはするもんじゃねぇな。俺は誠意を見せろと言っただけだ。確かに遠回しに死ねと言ってるように聞こえるように言ったが直接的な言い方はしてないだろ?」
さっきとは打って変わって面倒くさそうな話し方をする。何て卑怯なやり方なんだろうと皆は思ったのと同時に色々納得しだした。奏はやっぱりみたいな表情をして、健はどこか懐かしむ様な表情だった。それを聞いたエミリアは未だに困惑しているようだ。優真は空いてる方の手でエミリアの前で手を振る。
「おーい。もしもーし、エミリアさ〜ん?」
「……ハッ!?ゆ、優真さん?って優真さん!手が!」
「別に平気だよ。いや、確かに痛いけど俺への罰って事でいいんだ。」
「いいから!手を出してください!」
「あ、はい。」
エミリアの迫力に素直に従う優真。さっきまでの影がどこにも見当たらないくらい情けなくなってしまっている。優真が手を出すとエミリアが手を被せるようにして、
「神の加護のもとに《
そう唱えると緑色の光が優真の手を包み込む。すると、手の傷が塞がってくる。皆はそれをじっと見ている。
「綺麗……。」
真央の呟きに皆は頷く。
「これは回復魔法ってやつか。」
「はい。私は職業は姫で、スキルに回復魔法があるんです。」
「なるほど。ようやく異世界って感じの物が見れた気がするよ。」
「それで、その……さっきの事は……。」
エミリアは魔王を倒す事に協力してくれるのかどうかを確かめたかった。それを読み取ったかのように優真は、
「あぁ確かに見せてもらった。でも、やっぱり帰れないんじゃメリットが無いと言うか……。」
「……それじゃ、魔王は―――」
「でも、分からないだけで可能性が無いわけじゃないだろ?」
「!?という事は……!」
「あぁ。ついでだ。帰る方法を探すついでに魔王様を倒してやる。」
優真の発言に周りの皆も便乗する。
「エミリアさん。俺も手伝いますよ。」
「私も、優真くんだけにやらせるのは良くないからね。」
「そうね、結局は帰るのが最終目的になる訳だし。」
「ホントにお人好しよね……。ま、帰るためにはそれしかないみたいね。」
「生徒達だけに任せるほど堕ちたつもりはない。私もやるぞ。」
残りの面々もそれぞれ気合を入れている。エミリアはそんな姿に思わず目から涙が零れてしまう。
「おいおい、泣くとこじゃないだろう。こういう時はある一言で済ませれるだろ。」
「うぅ……グスン……はい!皆さん、ありがとうございます!」
読んでいたただきありがとうございます。
書いてて思ったことはモブと騎士のディーンの扱いが雑ですね。
それとまた新しい名前が出てきましたね。
とってつけたような設定だと思った方、確かにその通りです。このままだと他クラスを呼んだ意味が無くなりそうで怖かったので、元同じクラスという設定のキャラを出しました。後悔はしていません。反省はしてます。
書いてる最中にネタが浮かんできて当初の設定とズレてしまいそうで怖いです。
既に主人公がぼっちじゃない気がしますが、自称なので気にしないでいただけると幸いです。
それでは次回こそ職業の発表です。
こんなに長々と書いてて飽きられないか心配ですが完全に自己満足の為でもやっていきたいと思います!
それでは次回も見ていただけたら嬉しいです。