幻想夢物語 〜少年の日々〜   作:わたっふ

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五夢 De : これから始める田舎生活 前編

ピピピピピッピピピピピッ……

夏来) 「んん〜…」カチッ

目覚ましが和室全体に鳴り響くと同時にゆっくりと手を伸ばし止める。

今日は夏であるにもかかわらず、少し肌寒く感じるほど涼しい日だった。

夏来) 「……あれぇ?」

夏来が二人を起こそうと横を向いたが、すでに起きているのか居なく、リビングの方から何やら料理を作っているであろう音と、話し声が聞こえてきた。

夏来は3人分の布団を片付け、洗面台に行き 顔を洗って、リビングに続く引き戸を開ける。

ニッ怪) 「ぉぉ、夏来殿、おはよう」

仙座) 「あ、おはっふー☆」

夏来) 「ぉ…おはよ」

夏来はまだ眠い目を擦りながらソファーに座る。

すると仙座が何かを持ってくる。

仙座) 「あ、そうそう、はい、今日ね、私の手作り♪ 毎日毎日、悪いなって…さw」

夏来) 「ぉぉ! そうなんだ 嬉しいよw」

そう言って出されたのは卵サンド。

夏来) 「いや、ちょっと待って  普通こういった食べ物は アニメとか漫画だったら昼に公園で食べるけど…そのところは…?」

仙座) 「まぁまぁ、いいじゃんw どうせ この小説がアニメ化する訳でもないし、漫画になるわけないんだから♪」

それもそうか、と笑う 夏来とニッ怪。

 

ーーーーーー

ーーー

 

夏来) 「よし…っと、準備おっけ… ニッ怪君、仙座さん、準備出来た?」

夏来が着替えやら色々 リュックの中に詰め終わり、2人の状況を確認する。

ニッ怪) 「我々は大丈夫じゃぞ、さて、行くかい?」

ニッ怪と仙座はリュックを担ぎ、待機していた。

夏来) 「そうだね、電車が8時にあるから、それまでに着こう あ、それと、炎条寺君たちは先に駅で待ってるってさ♪」

仙座) 「なるなる…じゃあ、早く行こっ! 待たせるわけにもいかないし」

夏来) 「だね〜」

夏来たちは窓を閉め、玄関の鍵をかけ家を後にする。

最寄りの駅までは徒歩 約20分。

途中まではゆっくりと話しながら歩いていたが、段々 時間がなくなってきてしまったので、走って向かうことにした。

駅に着いた夏来たちは乗り継ぎ用の券を買い、改札を通り ホームへと足を踏み入れる。

電車が来る2分前に着いてホッと安心する夏来たち。

と、ホーム出入り口に立っていた炎条寺と幻花。

炎条寺) 「本当さぁ…お前ら時間に余裕を持って動けよw ったく…3ヶ月前からなんも変わってねーなw というか乗り継ぎだって分かってるよな?」

夏来) 「ふっ…大丈夫、問題ない 乗り継ぎとか、ただ単にこの小説の文字数を稼ぐのはダメだと思うんだよね!あと、わたっふさんが耐えられないし!」

幻花) 「んん?」

夏来) 「仙座さんの能力で長野行き直行にしたんだよ〜 途中で長野県にワープするようになってるしw」コソコソ…(ゲス顏)

炎条寺) 「お前ら…」

そこにキィィーという音を立てながら電車がゆっくりとスピードを落としながら来て止まる。

夏来) 「さらにぃ! みてよ、ほら、周りに誰もいないでしょ?これも仙座さんの能力で…」

炎条寺) 「お前ら…マジで捕まるぞw」

 

いまの状況を簡単に説明すると!

仙座の能力で長野行き直行の電車にすり替えて、被害が出ないように、夏来たち以外の乗客を一時的にこの駅自体に寄せ付けないようにしたのだった!

え?すでにいた人達?………ま、まぁ、何とかなる!

 

夏来たちが乗り込み、電車が発車する。

車内は他に誰もいないので、座席に座り 少々大きな声で話をしながら、去りゆく東京の景色を眺めている。

幻花) 「でさぁ、ワープするって言ってたけど…?」

夏来) 「あ、うん、トンネルの所でワープする様になってるよ」

炎条寺) 「ぁぁ…アニメじゃ よくあるパターンだな」

 

〜〜〜

 

発車してから10分後、前方にトンネルが見えてきた。

隣町とを繋ぐこのトンネルは夏来も良く使っている所だった。

仙座) 「はいったぁ〜♪」

ニッ怪) 「やはりトンネルと言うものは恐ろしい…怖いのぅ…」

夏来) 「死神なのに暗いところ苦手とか話にならないよ 」

炎条寺) 「だよなw ……あ、うん? おい、なんだあれ」

炎条寺がトンネルの先を窓からチラ見していると、 黄緑色の円状型のバリアみたいなのがトンネル内に張っていた。

夏来) 「あ、あれあれ、ワープポイント」

幻花) 「は、入るよ…」ゴクッ…

ニッ怪) (ニタニタ

仙座) 「さぁー!幻想夢物語〜少年の日々〜 長野 夏祭り編 開幕ぅー♪」

次の瞬間、夏来たちに大量の光が、こう…バッと…グッと…襲いかかった!!

 

 

夏来) 「んっ……ぁっ んあ?」

夏来たちがそれから目を覚ました場所はトンネル。

炎条寺) 「なんだよ、トンネルから変わってねーじゃねーかよ」

幻花) 「あ、あれじゃない? トンネルから抜けるとお花畑が出てくるって、アニメとかじゃ、よくあるパターンじゃん」

炎条寺) 「そのお花畑が悪い意味の方じゃなきゃいいんだけどな」

夏来) 「さぁさぁ 出口だよ!」

そう言って、今度こそ本当の出口の光を浴びた。

激しい逆光の中、仄かに花のいい匂いが漂ってくる。

視界が開けた、その先には!

炎条寺・幻花) 「ぉお!」

ニッ怪・仙座) 「ひょーぉ」

夏来) 「やっぱり凄い…」

夏来たちの目に映る光景には、多くの山々、花々が咲き乱れていた。

炎条寺) 「やっぱいつ見ても凄いなぁ…」

幻花) 「だねぇ」

夏来たちを乗せた電車は前方に見える小さな駅に向かう。

天気良好、夏来たち側から見える川が太陽の光に照らされて眩しく輝く。

そして電車は駅に止まり、夏来たちは降り、改札を通って駅の外へ。

電車は再び仙座の能力で東京のあのトンネルにワープされた。

夏来) 「んん〜♪ 天気最高だねぇ」

炎条寺) 「ぁぁ 良すぎるなw」

幻花) 「こんなことして良かったのか…罪悪感半端ないわぁ…」

夏来) 「まぁまぁw もう悔やんでも遅いよっ それより、バス停まで早く行こっ」

夏来の叔父、叔母が住んでいるところまではバスが出ているので、こっちに来た時には いつも乗っている。

夏来たちは駅を出た すぐそばのバス停へ行き、来るまで雑談をする。

数分後、バスが来て乗り込む夏来たち。乗客は数名ほど。

それぞれが座席に座り、バスが出発する。

バス内では小さな声で話をする。常識だよねっ!( ̄▽ ̄)

山の方へ、左右に田んぼが広がる一本道をバスは行く。

途中、自転車に乗った人や、虫取りカゴを持ち、これからの取り具合に胸を踊らせている子供達とすれ違う。

少しして、橋に差し掛かると川で釣りを楽しむ親子が見えた。

ニッ怪) 「都会では味わえん物じゃな、みな」

炎条寺) 「まぁ、都会でも出来るが…本場はこっちだよな」

野を越え山を越え、何度かバス停に止まり、約一時間半。

もう他に乗客は居なく、バス内は静まり返っていた。

「「次はー 悟河村〜悟河村〜」」

運転手の声に降りる準備をする。

そう、今から向かう 叔父叔母の住んでいる所だ。

その村はどんな所かニッ怪、仙座に話していると、どうやら着いたみたい。

夏来達はリュック等を持ち、バスから降りる。

ここは悟河村。

四方を山々に囲まれていて、数え切れない程の花々が咲き乱れ、とても美しい綺麗な川が流れている 自然豊かな所だった。

バスが過ぎ去っていくのを見送り終わり、夏来たちは 叔父叔母の家に向かう。

ニッ怪) 「それにしても…田舎とは言えど、少しばかりか商店はあるんじゃな」

炎条寺) 「ん? まぁ、そうだろ? これまで見てきたアニメの中で 商店ないとこなんてなかった…と思うぜ? つーか、なかったらサバイバルじゃねぇか?」

周りに点々とある商店を通り過ぎ、少し行くと 目的地の家が見えた。

家に着き、玄関の引き戸を右に引き、中に入る。

夏来) 「叔父さん、叔母さん、ただいま〜 お邪魔します!」

皆んな) 「お邪魔します」

叔父) 「ぉぉ、来たかぁ さぁ上がった 上がった」

奥の部屋から出てきた叔父が近場の部屋に案内する。

 

ーーーーーーー

ーーーー

 

叔父) 「………へぇ〜、ニッ怪 滝君と仙座ゆりかちゃんって言うんだね! よろしくねぇ」

皆んなで和室のテーブルを囲むように座りながら話をしている。

仙座) 「よろっふー☆」(((o(*゚▽゚*)o)))

叔父) 「ゆりかちゃんは元気が良いねぇ〜」

ニッ怪) 「よろしくお頼み申します ぇっと…」

叔父) 「叔父で良いよw わたっふさん、僕の名前なんて考えなくていいやって言ってるし」(泣)

叔父の目から泥水が流れた。

炎条寺) 「いや、そこはダイヤモンドが流れんじゃねーのぉ!? きったねーなぁ おいっ!」

夏来) 「そういえば…叔母さんは…?」

辺りを見渡しても叔母の姿が無かったので問いてみた。

叔父) 「ぁぁ…叔母さんはねぇ、8月1日…来週の月曜日にある闇籠神社でのお祭りの屋台の準備をしているんだよ」

幻花) 「ぁ、なるほど…確かに そう言えば昨年、叔母さんがたこ焼き開いてましたよね 今年もたこ焼きですか?」

仙座) 「たこ焼きぃぃー!? はぁはぁ…うへへぇ…」

ニッ怪) 「落ち着きんさい…どうどうどう…」

叔父) 「ぁぁ、多分…そうだったような」

叔父は「うーん…」と顎に手を当て、考え悩んでいる。

10秒くらい間が空き、結果 思い出せなかった 叔父。

叔父) 「まぁ、そんなことは良いや! せっかく遠出をしてくれて遥々こっちに…ん…? いや…待てよ? 普通ならこんなに早く長野に着けないはず…」

叔父に痛いところを言われ凍りつく。

叔父、叔母にはニッ怪、仙座の秘密は言ってはならない…!

どうする夏来…どう切り抜ける 皆んな!

夏来) 「ぁぁ、し…新幹線だよ 特急のねw」

叔父) 「…………」

叔父からの返答が来ず、ますます重い空気になる。

夏来) 「は…はは…」

叔父) 「………ふっw そうかそうかぁ! どうりで早いわけだ! 新幹線はどうだった?」

夏来) 「う、うん…は、速かったよw あっと言う間に着いちゃったw」

なんとかその場を乗り切り、ホッと安心する皆んな。

叔父) 「よしっ…あとは部屋案内だな」

叔父が立ち上がり、部屋から出て行ったので、夏来たちも後をつける。

叔父) 「男の子、女の子、共有でも大丈夫かな?余ってる部屋がここしか無くてねぇ〜」

それを聞いて、夏来は皆んなに良いか確認を取る。

幻花) 「昨年も言ったけど、私と友貴は大丈夫だよ? ゆりかとニッ怪はどうかは分からないけど…?」

幻花はチラッと2人の方を見る。

2人) 「良いよ(ぞ)〜」

夏来) 「だそうです」 (^^;;

叔父) 「そうか、そうかw それは良かった! 荷物はそこね、 よしと…後は何もないな… じゃあ皆んな、楽しんで行ってくれ! 僕はまだコンピュータ関係の仕事があってねぇ、 じゃあ!」

と言い、玄関通路の奥の部屋に入っていく。

皆んな) 「はーい」

緊張が解れたのか、暑さにやられたのか、 ニッ怪はその場にバタッと倒れた。

一方の夏来と炎条寺は スマホをいじり始める。

そんな中、幻花と仙座は 縁側から共有サンダルを履き、庭に出る。

庭と言っても結構な広さだった。

幻花) 「ほら、亀も居るし、鯉も、メダカも」

仙座) 「おっほぉ〜 可愛い〜♪」

どうやら日陰の所にある大きな池を見に行ったようだ。

炎条寺) 「あいつら、ほんっと元気だよなぁ」

夏来) 「だよね〜……行けっ! ブレイブヒィンタレス! ……よっ……しっ!勝った」

炎条寺) 「ぉお スゲェじゃん そこ勝てないんだよなぁ」

各自、やりたいことをやっている 今この瞬間、ニッ怪は悩んでいる。

何をしようか、と。

考えた末、

そうだ、村の探索でもしよう!

ニッ怪) 「我、少々、出てくるぞい」

と言い、立ち上がるニッ怪。

夏来と炎条寺は 「んー…」と言う。

玄関から外へと出て、なぜか家の裏手に回る。

家の後ろには小高い丘というか、山があった。

そこから伸びる小さな階段を登り始める。

 

左右に草木が生い茂っている階段を登り終わると、開けた空間に出た。

そう、ここは夏祭りが行われる会場だった。

まだ屋台などの準備はされていないようだ。

周りを見渡すニッ怪。

ニッ怪) 「ん…?」

すると、何かを発見した。

まだ奥に階段があるではないかっ…

吸い寄せられるようにニッ怪はその階段 目掛けて歩く。

ニッ怪) 「……な、何じゃこの違和感…」

ニッ怪はその階段の先から感じる違和感をとらえ、足が止まる。

ニッ怪) 「なにか…嫌な匂いがプンプンするぞぉi…!?」

いきなり後ろから肩を掴まれたニッ怪は身を翻す。

仙座) 「ど、どうしたの?w」

ニッ怪) 「な、なんじゃ…仙座殿かい…びっくりさせおって…」

仙座は状況が全く分からず、ただただ首を傾げる。

仙座) 「…ま、いいや、それより、叔母さん帰ってきたから戻ろ♪」

ニッ怪) 「うむ…というかどうして我がここに居ると?」

仙座) 「能力でニッ怪の場所まで瞬間移動するって唱えたの♪ さ、叔父さんたちの家まで送ってあげる 掴まって、」

手を差し出した仙座に軽く会釈をし、ニッ怪は手を取る。

仙座) 「叔父叔母の〜家まで移動〜安全に〜♪」

と言い、身体が光で包まれて、その場から消える。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???) 「神が持ちし能力を人間風情に持たされたか……これは取り返す必要があるな…」




始まりました、長野での田舎生活!!
初日から波乱の模様!?
最後の言葉は何を示すのか!

次回、城之内死す! デュエル スタンバイ!

すいませんw
次回もお楽しみに〜♪
投稿は10月後半から11月なかば位と思われます!
これからもよろっふー☆(((o(*゚▽゚*)o)))
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