ネコの手も狩りたい【完結】   作:puc119

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やっぱりハンマーってカッコイイですよね




プロローグ

 

 

「ネコさん、ネコさん。そろそろ新しい防具を作ろうと思うんだけど、何が良いと思う?」

 

 美味しそうにチーズをほおばっているネコさんに聞いてみる。

 そして、ちょっと顔とかについちゃっているところが可愛らしい。ふふっ、君って案外おっちょこちょいだよね。

 

「うニャー、ご主人が好きな防具を作れば良いと思うニャ」

 

 いや、私もそれが一番だとは思っているんだけどさ。どうしてもひとりじゃ決めきれないなから相談しているんだけど……

 だって、私はまだこの村でハンターになったばかりだもの。

 

 そんな私がこのベルナ村へ派遣されてそこそこの時間が経ったと思う。

 最初は私ひとりで大丈夫なのか本当に不安だった。それでもなんとか此処まで頑張れているのは、このネコさんのおかげなのかなって思う。

 武器はベルダーハンマー3に防具はベルダー一式。大型種だってまだドスマッカォしか倒せていない。でも、私はちゃんと進めていると思う。

 

 ネコさんも私も初心者同士。でも、何故かこのネコさんはすごく頼りになる。他のネコさんもそうだったりするのかな?

 

「じゃあ、ネコさんはどの防具が好き?」

「じゃあって……ん~そうだニャー。ドスマッカォの防具とかで良いんじゃないかニャ。アレなら倒せるし」

 

 なるほど、ドスマッカォか。倒したことあるもんね。私ひとりじゃちょっと心配だけど、ネコさんと一緒なら大丈夫だと思う。

 

「あとは、ザザミ防具も良いと思うニャ。ザザミが相手ならご主人の武器とも相性が良いニャ」

「そうなの?」

 

 私が今使っているのはハンマー。別にハンマーじゃないとダメだとか思ってはいなかったけれど、ずっと使っているせいか、今じゃ他の武器を使おうと思わなくなった。それにハンマーはあの人が使っていた武器だから……

 それにしてもザザミ防具かぁ。ダイミョウザザミの素材を使うってことだと思うけど、まだ戦ったことはないんだよね。確か砂漠に出るモンスターだったと思う。

 

「でも、ダイミョウザザミって絶対に強いよね?」

 

 問題はそこだ。

 私はまだまだ初心者ハンター。受けたクエストもベルナ村から頼まれたクエストだけだし、自分の実力には自信がない。

 

「ドスマッカォよりは強いと思うニャ。でも、ご主人がやるならボクも頑張るニャ」

 

 ……そっか。うん、それなら私も頑張ってみようかな。

 ダイミョウザザミがどれくらい強いのかはわからない。でも、二人でなら、きっとなんとかなるんじゃないかって思うもの。

 

「それじゃあ、ネコさん。ダイミョウザザミをお願いしても良いかな?」

「了解したニャ」

 

 ダイミョウザザミかぁ……どんなモンスターなんだろうね? ゲネポスとヤオザミを倒す必要があったから、砂漠へは2回行ったことがある。でも、其処で大型種と戦うのは初めて。

 む、むぅ、緊張してきました。

 

「大丈夫、ご主人なら倒せるニャ」

 

 ふふっ、ありがとう。でも、やっぱり私ひとりじゃ厳しいと思うから、今回もお手伝いよろしくね。

 

「よしっ、それじゃあ、早速行こっか」

「うニャ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 私がこのネコさんと出会ったのは今からもう一ヶ月も前のこと。

 ベルナ村へ来たばかりの私は何をすれば良いのかわからなくて、随分とおろおろしていたんじゃないかな。そんな私を見かねてか、ベルナ村の村長さんがネコ嬢さんに頼んで、このネコさんを紹介してくれた。ネコ嬢さん曰く、このネコさんも私と同じように狩りの経験がないから、一緒に成長出来るんじゃないかって。

 そして、ネコさんが私のオトモになってくれた。それが私とネコさんの出会い。

 

 最初はちょっと堅い感じの性格なのかな? なんて思っていたけれど、別にそんなこともなく、私よりも色々な知識はあるし、相談にも乗ってくれる。今では、オトモと言うより一緒に戦う頼りになる仲間と言った方があっているくらい。

 だって、私が今もこうして前へ進めているのはきっとこのネコさんのおかげだから。

 

「うニャー。砂がヒゲにあたってピリピリするニャ」

「頑張れそう?」

 

 もしかしたら、頼りないご主人だって思われているかもしれない。

 でも、私なりに頑張ってみるから、これからも一緒に戦ってくれたら嬉しいなって私は思うんだ。

 

「頑張るニャ」

 

 うん、一緒に頑張っていこうね。

 

 今回のクエストは『砂に潜む巨大蟹!』。場所は砂漠でメインターゲットはもちろんダイミョウザザミ。クリアできる自信は……あまりないかな。クエストが始まる前なのに、そんなことを言ってしまったら、きっとネコさんに怒られてしまうけれど、やっぱり自信はない。

 なんとか倒すことができれば良いけど……

 

「着いたニャー! 暑いニャ……」

 

 ベルナ村から飛行船に乗ること暫く、漸く砂漠へ到着した。

 まぁ、砂漠だもんね。そりゃあベルナ村と比べたらどうしても暑く感じてしまう。私なんてクーラードリンクを飲まなきゃ体力だって減っちゃうし。

 

 支給品ボックスからアイテムを受け取り、ポーチの中へ。

 それから、ひとつ深呼吸。

 

「よしっ、行こっか!」

「ニャ!」

 

 そして、大きな声を出す。

 こうでもしないと、緊張で固まってしまった身体はなかなか動いてくれやしないのです。でも、こうすれば身体が動いてくれる。前に進むことができる。

 

 それじゃ、ひと狩り行きますか。

 

 






最初ですので短め
次話からはネコさん視点が多くなる予定です
更新はかなりのんびりしたものになるかと

では、次話でお会いしましょう

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