ネコの手も狩りたい【完結】   作:puc119

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第25話~広がる世界~

 

 

 現在の場所は古代林のベースキャンプ。古代林は夜のクエストが此処最近多かったけれど、今回のクエストは昼間。頭の遥か上の方で輝いている太陽のおかげで、ムシムシさがより一層感じられた。

 

「よし、それじゃ行こっか!」

「うニャ!」

「にゃー」

 

 いつも通りの言葉を落としたご主人に対し、俺とあの白ネコも元気な声を出した。

 このクエストへ来る途中、この白ネコと多少の会話をし、お互いに頑張っていこうと言った感じに落ち着いた。相変わらず何を考えているのかは分からないが、多分悪いネコではないと思う。仲良くなるのにはもう少し時間がかかると思うけれど、それでも少しは打ち解けることができたのかな。

 

 さて、今回のクエストの目的はイャンガルルガの討伐。この白ネコもいることだし、まず問題はないだろう。ただ、ご主人からガルルガのことを何も聞かれなかったけれど、良かったのかな? サマソもあるし、嘴による2連叩きつけや、尻尾攻撃で毒状態になることなど色々と面倒なことも多いが……

 特に、小タックルからの2連叩きつけと尻尾攻撃の運ゲーを強いられるのが本当に鬱陶しい。まぁ、今作は当たり判定もかなり良心的になったから前作よりはマシだと思うけど。それと、ネコならほぼノーモーション突進にさえ気をつければ攻撃を喰らうことは少ないと思う。

 

「イャンガルルガはエリア4にいるニャ!」

「うん、了解!」

 

 ちょいと不安なところもあるけれど……まぁ、サクッと倒させてもらおうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 エリア4へ入り、直ぐにガルルガの姿を確認。

 しかし、こんな序盤でガルルガと戦うことになるとは最初思わなかったなぁ。主に、前作の狂竜化個体が原因だけど、ガルルガと言えば滅茶苦茶強いイメージがあった。いや、ホントにアイツは強かったんだ。ガルルガのギルクエとかトラウマでしかない。

 

 とは言え、それも過去のお話。今作になってからは本当に戦いやすい相手となった。

 そんなガルルガに対して、挨拶代わりにブーメランを一発。それで俺たちに気づいたガルルガ。

 

「よしっ、行きます!」

 

 乗りとスタンお願いします。ガルルガは毒にならないから、白ネコの出すダメージは減る。俺も一度くらいは寝かせないとだ。

 

 此方に気づき、申し訳程度の軸合わせをしてから直ぐに突進。それをステップで避けてから、ペシペシとブーメランを当て、サポゲを稼がせてもらう。

 

「乗ったよー」

 

 ナイス。

 うむ、今回はご主人も問題はなさそうだ。テツカブラの時と同じように、ガルルガのことは知っていたってことなんだろう。

 乗り支援とサポゲを稼ぐため、背中にご主人が乗っているガルルガへ俺と白ネコでひたすらブーメランをぶつける。サポゲも貯まり、貫通ブーメランと巨大ブーメランの術を発動。

 

 そして、乗りが成功しダウンしたガルルガへ三人でラッシュ。

 それは、俺と白ネコのブーメランのエフェクトのせいでもうなんかすごい光景だった。エフェクトを派手にしてくれるのは良いが、今作はそのせいでモンスの動きすら見えなくなっちゃう時とかあるんだよなぁ……特に獰猛化個体の攻撃や、餓狼を発動させた双剣は本当に酷いと思う。何が起こっているのか全く分からずに吹き飛ばされることが何度あったことか。

 

 んで、ダウンから復帰する直前にご主人のホームランがガルルガの頭へ決まり、スタン。

 良いなぁハンマー。超カッコイイ。ネコも面白いとは思うけど、ハンマーと比べて大技がないからちょっと地味なんです。振り向きへホームランが決まった時とか本当に楽しいよね。

 そんなことを考えつつ、スタンしたガルルガへブーメランを一発。

 そのブーメランが当たった瞬間、ガルルガが寝てしまった。

 

「……ごめんニャ」

 

 これでスタンの意味がほぼなくなりました。いつかこうなるだろうとは思っていたし、調整なんてできるわけがないけど、実際にソレが起きてしまうとやはり凹む。

 

「あー……どんまいにゃ」

「ナイスネコさん!」

 

 白ネコは俺を慰めたが、ご主人は嬉しそうだった。ごめん、ご主人。せっかく取ってくれたスタンを消してしまって。

 そのままご主人は嬉々として、寝ているガルルガの顔の前へ爆弾を置いた。うん、まぁ、ご主人も喜んでいるし良しとしようか。

 

 

 

 

 その後は特に問題なくガルルガの討伐が完了。

 いや、いくら村クエとは言え、このパーティーかなり強いぞ。ホロロ戦のときのようにご主人が上手く戦えないこともなかったし、相変わらずあの白ネコは上手いし。てか、俺よりも上手いかもしれん。TAでもしてみないと分からないけれど、動きが明らかに玄人のソレだ。もしかして、この世界のネコって皆上手かったりするのか? いやいや、まさか、そんな……ねぇ?

 

「よし! 終わり! お疲れ様だね」

「お疲れ様ニャ」

「お疲れ様にゃ」

 

 四天王と戦う前に、ご主人の新しい武器を作っておいた方が良いかなぁ。なんて思っていたけれど、この様子なら問題ない気がしてきた。そうなると、次の武器はどのモンスターの武器が良いんだろうね? ガルルガのハンマーも良いとは思うけれど、確か直接生産はできずクックピックから派生させないとだったよなぁ。ああ、そうか前回倒したのだし、ナルガハンマーとか良いかもしれない。ナルガハンマーなら最終的にもかなり強いハンマーになる。

 うむ、ご主人が何の武器を作れば良いか相談してきたときはナルガハンマーをオススメしておこう。

 

 そして、このクエストをクリアしたってことはいよいよ……

 

「ん~……四天王かぁ」

「うん? どうしたのネコさん」

 

 いや、なんでもないです。

 もし選べるとしたら、最初はガムートにしておきたいところだ。アイツならエリアルスタイルであるご主人と相性がかなり良いのだし。

 逆にディノバルドなんかはかなり辛いと思う。ライゼクスとタマミツネは……う~ん、どうだろう。失敗することはないと思うけれど、楽に倒すことは難しそうだ。動きさえ覚えちゃえばライゼクスなんかすごく楽になるんだけどさ。

 

「剥ぎ取りも終わり! それじゃ、帰ろっか」

「うニャ!」

 

 そう言えば、ずっと村クエを進めているわけだけど、集会所はやらないのかな? 今作の村クエのラストは一応、あの四天王と塔の秘境で戦うクエストだったはず。アレをクリアすればエンディングも流れたし。あのエンディングには驚いたなぁ……

 まぁ、そんなことは良いとして、集会所はどうするのかってことだ。正直に言うと、俺は集会所クエストもやりたいです。村クエにも高難度クエストがあるけれど、アレはソロ用のクエスト。集会所と比べてしまうと難易度はやっぱり低い。それにまだ戦っていない二つ名モンスターだっている。ソイツらとだって戦いたい。

 

 う~ん、とは言っても俺はオトモでしかないわけですし、ご主人に合わせるしかできないんだよなぁ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 クエストから戻り、とりあえず村長に報告。

 村長曰く、頑張っているおかげで、龍歴院の研究員たちからのご主人の評価はなかなか高いっぽい。まぁ、これだけのペースでクエストをクリアしていっているんだ。そりゃあ評価だって高くなるだろう。

 そして、その後はいつものように打ち上げ。今日もビールが美味しいです。

 

「……ご主人さん」

「うん? どうしたの白ネコさん」

 

 そんな打ち上げをしていたとき、珍しくあの白ネコがご主人に話しかけた。どうしたんだろうね。

 

「集会所へは行かないのにゃ?」

 

 そして、そんな質問。

 どうやらこの白ネコも集会所へ行かないことが気になっていたらしい。ナイス質問だ、白ネコ。

 

 まぁ、この白ネコくらいの実力があれば集会所のクエストだってやりたいんだろう。それにご主人だって十分上手いわけだし、集会所へ行っても何の問題もないはず。

 

「あーうー……その、集会所のクエストは難しいって聞いてるから、どうしても……」

「ご主人さんなら大丈夫だと思うにゃ」

 

 うん、俺もそう思う。それに、このメンバーならまず大丈夫だろう。どうしても厳しいようなら、あの相棒を連れてくれば良いわけだし。……いや、アイツがいると逆にご主人の動きが悪くなるか。頑張れご主人。

 

「そうかなぁ……ネコさんはどう思う?」

「ボクもご主人なら大丈夫だと思うニャ」

 

 よし、なんだか良い流れだぞ。

 ただ、これでもし集会所へ行くことになった時、俺ってどうなるんだろうね? オフラインならオトモを2匹連れて行けるわけだけど、オンラインだと、ソロでも1匹しかオトモを連れて行けない。そうなると、俺かこの白ネコのどっちかしか行けないわけなのですが……

 

「そうだよね……いつまでもHR1のままじゃカッコ悪いし……」

 

 そう言えば、ご主人ってまだHR1だったね。

 此処まで来ると逆にすごい。だってHR1のまま、エンディングが見えるほど進められているわけなのだから。HR1のままエンディングを迎えたハンターなんて、きっとほとんどいないだろう。

 

「うん、わかった。ベルナ村のクエストが落ち着いて来たら集会所へ行ってみることにするね」

 

 おおー、それは良かったよ。せっかくこの世界へ来たのだし、オストガロアとかとは戦ってみたかったんだ。色々なモンスターと戦えるのは嬉しい。

 

「え、えと、それで……集会所ってオトモはどうなるのにゃ?」

 

 あら、奇遇ですね、白ネコさん。俺も同じことを思っていました。なんだ、思ったよりも気が合うじゃないか。

 

「ん~……私が誰かとパーティーを組んだりしなければ、白ネコさんとネコさんも一緒に連れて行けるはずだよ」

 

 マジか! それは嬉しい。

 置いていかれるのは遠慮したかったし、俺ひとりがついていき、この白ネコをおいていくのもなぁって思っていたところなんだ。しかし、それは良かった。ご主人には申し訳ないが、このままボッチでいてもらおう。その分の働きはするから。

 

 これでまたやれることが広がった。

 つまり、とりあえずは村クエをクリアして、それから集会所って感じになるのかな。うむうむ、やることが多いってのは悪いことじゃない。

 それはまだまだ先のことになりそうだけど、このご主人を有名なハンターにするって言う目標も少しずつ見えてきた。

 

 






やることが増えたって主人公は喜んでますが、完結までどれくらいかかるのやら……
では、次話でお会いしましょう
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