ネコの手も狩りたい【完結】   作:puc119

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第5話~集会所はまた今度~

 

 

「えと、じゃあ次は孤島の採取ツアーでいいんだよね?」

「うニャ。孤島ならベアライト鉱石が取れるはずだから、それでご主人の武器が強化できるニャ」

 

 現在、やりたいことは新しい防具作成と武器の強化。どちらも一度クエストへ行けばできることだけど、ご主人も武器の強化がしたいと言うことで、まずは武器を強化することに。武器の斬れ味は緑まであった方が絶対に良いし、正しい選択だと思う。これでご主人の火力が一気に上がる。それで防具ができれば、もうあの四天王たちとだって戦えるくらいだと思う。

 

「ホント、ネコさんってなんでも知ってるね」

 

 まぁ、MHXだってそれなりにはプレイしたもの……ただ、二つ名モンスター全てとは戦っていないし、触っていない武器もあるとか、やり残していることがあるんだよなぁ。それに、プレイ時間の半分くらいは火山で燃石炭を掘っていた気がする。そのせいでユクモ村の貢献度だけおかしかった。

 流石にこの世界で金冠マラソンをしたりすることにはならないと思うから、できればもう少しやり込んでおきたかったな。技術的なことがさっぱりな俺には知識や経験を溜め込んでカバーするしかないのだから。

 

「ん~……採取ツアーかぁ。なんて言うか最初にネコさんと会った時のこと思い出すよ」

 

 ご主人と初めて一緒に行ったクエストは……ああ、特産ゼンマイの採取だったかな。初めてのクエストと言うこともあってか、緊張でガチガチになっていたご主人は見ていてなかなか面白かった。俺も俺で、いきなりネコになっていたものだから、かなり混乱していたし。

 そんな俺もご主人もまだまだ新米。ただ、あの頃よりも多少マシにはなっているのかなって思うんだ。道のりはまだまだ長いし、ゴールなんて全く見えない。それでも、ちゃんと進めているはず。

 

「それじゃ、サクッと素材を集めてくるニャ!」

「うん、そうだね。頑張っていこー」

 

 必要なベアライト鉱石数はたったひとつ。採掘できる箇所は沢山あるし、出ないと言うこともない。大型モンスターの乱入もないから、のんびり採取に専念するとしよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そう言えば、ご主人のHRっていくつなのニャ?」

 

 孤島へ着き、早速エリア1の採取ポイントで採掘。

 そんなことをしながら、ご主人に聞いてみた。ご主人のため素材集め、頑張ります。

 

「そりゃあ、HR1だよ。だってHRを上げるには、龍歴院経由で依頼されたクエストをクリアしないといけないんだもん」

 

 ふむ、やはりHRは1のままなのか。そして、龍歴院経由のクエストねぇ。俺がモンハンの世界へいた時は集会所のクエストのみで、村クエをやることはなかった。つまり、集会所クエストのみ縛りと言った感じ。でも、今回はその逆のパターンってことなのかな。

 そうなると、村クエの終盤にある上位レベルのクエストはかなり苦労することになりそうだ。正直、集会所縛りよりもよっぽど難易度が高い。素材とかどうやって集めれば良いのやら……流石に下位武器、下位防具じゃ厳しいぞ。

 

「でも、一応私だって龍歴院に所属するハンターだから龍歴院のクエストを受けることはできるはずだよ」

 

 うん? そうなの? てっきり龍歴院から頼まれない限りクエストを受注できないのかと思ってた。

 

「じゃあ、どうしてご主人は龍歴院のクエストを受けないのニャ?」

 

 あっ、やた。ベアライト鉱石が出た。

 うむ、これでご主人の武器が強化できるぞ。確か、次の強化にはドラグライト鉱石が必要で、下位の状態だとアレは火山でしか出なかったはず。だからベルダーハンマー4には長い間お世話になりそうだ。

 

 って、あら? ご主人の手が止まっているけど、どうしたのだろうか。もしかして持ってきたピッケルが全て壊れたのか?

 

「い、いや。だって……龍歴院のクエストってひとりじゃ難しいって聞いてるし、一緒に戦ってくれって他のハンターさんに声かける勇気ないし……」

 

 ……ああ、うん。なるほど。それなら仕方無いね。ま、まぁ、アレだ。頑張れご主人。超頑張れご主人。

 

 何と言うか、ご主人のその理由ってゲームでもよくあるよね……ようはアレでしょ? 一緒に遊んでくれる友達もいないし、見ず知らずの人間と一緒に……いや、うん。この話はやめておこう。無理に傷を抉る必要はないのだから。

 

「ご、ご主人にはボクがいるから大丈夫ニャ!」

 

 なんとかご主人を励ましてあげたいところだけど、俺にはこれくらいしかできません。ただ、このご主人だって上手くなってきているとは思う。だから、集会所クエストだってクリアすることはできると思うが……まぁ、そこはご主人の気持ち次第か。いつかの相棒みたく、急に進み過ぎたら戸惑うことだってあるのだ。

 その相棒も、今じゃ超有名なハンターだと言うのだから分からないものなんだけどさ。

 

「……うん、ありがとう。いつも助かってるよ」

 

 俺の言葉にご主人はそう言ってから笑ってくれた。

 このモンハンの世界へ来た時、今までずっと自分のために頑張ってきた。だから、今回くらいは他人のために頑張ってみよう。この小さな身体にできることは少ないけれど、きっとできることはあるはずだから。

 

 

 

 

 必要な鉱石も早々に集まり、残った時間は虫やキノコ、鉱石の採取と魚釣りを行った。今作のモンハンでは装備の強化に虫やら鉱石やらを結構使うから、できるだけこまめに採取しておきたい。魚釣りは小金魚や黄金魚狙いです。お金はあって困るものじゃないし。

 

「アイテムポーチもいっぱいになっちゃったし、そろそろ帰ろっか」

「うニャ」

 

 俺が集めた分のアイテムも合わせればかなりの数となるはず。今日は大収穫です。これで、武器の強化ができるはず。それで次は防具の作成、と。

 比べたって仕方無い気がするけど、あの相棒と比べて、このご主人はかなり順調だ。だって、アイツと初めて行ったクエストでは、2乙してくれたし。一方、このご主人はまだ0乙。そして、防具が完成すればさらに乙り難くなる。

 ……あれ? もしかしてこのご主人ってかなり上手い? いや、まぁ、そのことに文句はないけど。

 

「これで武器が強化できるんだっけ?」

「そのはずニャ」

 

 飛行船へも乗り込み、後は帰るだけ。アイテム整理をしたら今日もお酒をいただくとしよう。あのチーズファウンテンとお酒は良く合うのです。猫はイカやエビなんかを食べれば中毒を起こすはずだけど、そんなこともなく、人間の時と同じように美味しくいただける。まぁ、“猫”じゃなくて“ネコ”だし、色々と違うのだろう。

 

「じゃあ、武器を強化している間、暇になっちゃうね。ネコさんは何か予定とかある?」

 

 ん~……どうしようかな。武器が完成するまで2日ほどはかかるだろう。その間、ご主人は武器がないからクエストへ行けないが、俺は別。前回ご主人が武器を強化していた時も、俺はネコ専用のクエストとかやってたし。

 今回もまたネコ専用のクエストをやっていても良いんだけど、あのクエストって採取クエストばかりで正直、物足りないんだよね……だから本当は大型種と戦いたいところだけど、ご主人を置いてそれもなぁなんて思うのですよ。

 

 ふむ、それなら仕方無い。また採取系のクエストを進めておこう。此処で頑張っておけば、いつかレウスとかを任せてもらえるようになるかもしれない。

 

「ボクはまたネコ専用のクエストをやってるニャ」

「ふふ、了解。頑張ってね」

 

 おう、頑張るよ。できれば、例えご主人が有名なハンターとなっても、それに恥じないようなオトモとなりたい。

 だから捨てないでもらえると嬉しいです。と言うのが本音。

 

 さて、武器が完成するまで2日ほど。

 そして、久しぶりのソロプレイだ。たぶん、難しいクエストはないと思うけれど、思う存分楽しませてもらうとしよう。

 

 

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